老後資金2000万円問題が話題になった昨年以降、投資に興味を持つ人が増えています。

筆者も、主婦をやりながら投資を楽しむ1人です。

「投資に興味はあるけど、なんだか怖いな」

そう思ってなかなか手を出せない方に、筆者の失敗談を通して、初心者が大損しないための心得をご紹介したいと思います。

短期売買であっさり10万円を失った話

一瞬で10万円を失った

筆者は4年前にネット証券口座を開き、30万円を元手に国内株の短期売買を始めました。

市況に恵まれてすぐに1.5倍ほどに資金を増やし、調子に乗った筆者は「儲けた分も合わせて自信のある銘柄に集中させよう!」と、ある新興株銘柄を買いました。

新興株銘柄」とはマザーズ市場などに上場されている比較的新しい企業の株で、値動きが大きいため短期売買を得意とするトレーダーに人気があります。

買って数日は上げ調子で大喜びの筆者でしたが、直後に株式市場からの痛烈な洗礼を受けることになります。

銘柄に、予想もしていなかった悪いニュースが発生しました。

午前中は調子良く上がっていた株価が、午後の取引開始と同時にストップ安まで暴落しました。

買値をあっさり下回り、一瞬でマイナス10万円近い含み損の発生です。

初めてのストップ安に頭が真っ白になった筆者は、損失の恐怖に支配されて全株を売却注文しました。

しかし結局、その日は売りたい人が多すぎて注文が約定せず、売れたのは翌日の安値でした。

それまで儲けた利益がほぼ吹っ飛んでしまうレベルの損失に、筆者の心はバキバキに折れました。

この経験で市場の怖さを学んだ筆者は、欲に踊らされた自分を反省し、真面目に投資を勉強するようになりました。

初心者がはまりやすい3つの落とし穴

筆者の昔話をしてみましたが、このように調子に乗った初心者が株式市場でカモにされることは特に珍しくありません。

よくある話と知っていて、なぜ初心者は落とし穴に落ちてしまうのでしょうか?

1. 短期売買に惹かれてしまう

SNSなどでデイトレーダー達が今日の利益を報告し合っているのを見かけませんか?

サラリーマンの月収のような金額をたった1日で稼ぎ出す姿は憧れてしまいます。

真面目に働くより簡単そうじゃないか、とつい思ってしまうのが最初の落とし穴です。

短期で大きく儲けた人の裏には、わざわざコメントをしないだけで必ず損をした人がいます

皆が儲けているように見えて、それ以上の人が損をしている世界だと忘れてはいけません。

2. 集中投資で一攫千金を狙ってしまう

特定の銘柄だけが連日大きく値を上げているのを見ると、少ない銘柄に集中して投資する方が効率良く見えてしまいます

筆者もやらかしています。

実際に個別株の集中投資で成功した投資家は多いですが、それは銘柄の目利きと判断力があってこそで、銘柄分析に不慣れな初心者が、マネして簡単に成功するものではありません

3. SNSやブログの意見を鵜呑みにしてしまう

自分の銘柄選びに自信がないと、有名アカウントがおすすめしている銘柄をつい買いたくなります。

これもほぼ落とし穴です。

「雑誌に取り上げられた銘柄は買うな」と同じで、話題に上がる頃にはすでに高値になっていることが多いです。

長期保有を前提とする場合でも必ず自分で調べ、十分に納得してから買いましょう。

投資初心者が大損しない心得

初心者が失敗しないための心得

心得1:投資信託やETFから始める

いきなり個別株をするよりも、投資信託(ファンド)やETF(上場投資信託)といった1つの商品で分散投資が可能なものから始めることを強くおすすめします。

どちらもリスクのある商品ですので損をしないとは言えませんが、個別株のように企業の不祥事で暴落したり、倒産して無価値になったりという心配はありません。

つみたてNISAやiDeCoのような税金の優遇制度を積極的に活用しつつ、リスクのある商品の値動き慣れることが初心者の第一歩だと考えます。

個別株で痛い目を見た筆者も、あれ以来ずっと投資信託とETFを主軸としています。

心得2:個別株の売買は1株(単元未満株)から

投資をするなら個別株に挑戦したい、という初心者におすすめなのが1株単位での投資です。

現在の日本の株式市場は100株単位で売買するルールのため、普通に買うと1銘柄につき安くても数万円が必要です。

しかし、最近ではライン証券やネオモバイル証券のように、スマホを使って1株から取引出来るサービスが増えています。

1株からであれば個別株の分散投資が少額でできますし、例え失敗しても数百円の損失で済むので、初心者にはおすすめです。

うまい話にはリスクがあることを忘れずに

書店に並ぶ投資本のタイトルのように、投資で資産が2倍3倍になったような話は枚挙に暇がありませんが、大きなリターンには大きなリスクが付きものです。

ちょっと慎重になるだけで、初心者が市場のカモにされることは十分避けられます。(執筆者:青井 千夏)