家計の負担を大きくするものとして自動車の維持費があります。

維持費の中でも自動車保険はお守りとして加入していることが多く、自動車事故を長年していない人にとってもったいない気もする商品です。

しかし、任意保険とはいえ無加入で自動車を運転するのはかなりのリスクがあります。

今回は、自動車保険に加入する年数は3年と1年でどちらが得なのかを解説していきます。

【自動車保険】 保険料を抑えられる「3年保険」よりも 「1年保険」をすすめる理由

自動車保険の期間は1年以外にもある

自動車保険は、1年で満期を迎えて更新手続きをすると思っている人が多いようです。

しかし、保険会社によっては2年や7年加入にできる自動車保険を取り扱っています

多くの自動車保険会社が取り扱っている3年保険と1年保険のシェアが高いと言えます。

自動車保険は3年加入にするほうが保険料が安い加入と認識している人がいますが、どちらの期間でもメリット、デメリットはあります

3年保険と1年保険を比較してみる

3年保険の最大のメリットは、

事故を起こしても等級が上がらないので一時的に保険料を抑えられる

という点です。

たとえば、20等級の人が1年保険に加入していた場合、事故で保険を使って3等級ダウンとなれば次年度は17等級となります。

しかし、3年保険に加入していれば、次年度20等級を維持できます

その反面、1年保険のように更新はしないので、3年間に何回も事故を起こして自動車保険を使えば、次の更新に莫大な金額の保険料を支払わなければならない恐れもあります。

1年保険をすすめる理由

一時的に保険料を抑えられる3年保険は魅力的です。

しかし、自動車保険を扱う立場から言えば、おすすめしたいのは1年保険です。

それでは、1年保険をすすめる理由を挙げていきます。

理由1. 自動車保険は商品内容の変化が激しい

自動車保険は、さまざまな場面に適用されるような商品に改良されています。

自動車保険の内容の具体例

それでは、わたしが経験した自動車保険の内容について紹介します。

Aさんが車に追突されて修理依頼に来店されました。

Aさんの車は古車でしたが大切に乗っていたので修理したいとの申し出を保険会社に伝えると、「全損扱いになるのでこの金額で」と提示してきました。

もちろんその金額では修理代は足りず、相手は3年保険のため対物超過費用に加入もしていませんでした

対物超過費用が任意付帯から自動付帯に変更されていたので当たり前のように加入していると思っていました。

しかし、3年前は任意付帯でしたので加入していなくてもおかしくありません。この結果、示談になるまでにかなりの時間を要しました

事故を起こせば、莫大な金額の保険料

理由2. 割引が受けられない場合がある

先述にもある通り、3年保険の場合には割引を受けられないことがあります。

たとえば、ゴールド免許になると保険料の割引率が6%~18%になる「ゴールド免許割引」は1年保険にはありますが、3年保険の期間中にゴールドに変わっても変更はできません

また、保険会社によっては、走行距離が少ない加入者に適用される保険料割引などがありますが、これも3年保険では適用外です。

保険の内容をしっかり把握することで最終的には得をする

今回は、3年保険と1年保険のどちらが得をするのかの参考にそれぞれのメリット、デメリットを紹介してきました。

保険料を抑えるという面からすれば3年保険は有効です。

しかし、保険の内容や割引などが常に変動する自動車保険は毎年見直すことでより充実した内容になります。

無事故で乗り続けられることが1番よいことですが、ハンドルを握るからには事故のリスクは必ずあります。

保険料が安いだけで保険に加入するのではなく、自分に必要な補償や自分が受けられる割引などをしっかりと把握したうえで加入することが最終的には得をする自動車保険ということになります。

この機会にしっかりと見直しましょう。(執筆者:自動車会社経営25年 河野 みゆき)