※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

【注目銘柄】外資系「Shopify」 と国産「BASE」の対決が加速 日本のEC(ネットショップ)の行方

投資 株式投資
【注目銘柄】外資系「Shopify」 と国産「BASE」の対決が加速 日本のEC(ネットショップ)の行方

EC市場が近年、伸びており自社でネットショップを立ち上げるプラットフォームが国内でも注目されています。

現在、EC業界で注目を集めているのがカナダ発のShopifyと日本のBASEです。

どちらも2020年の注目銘柄で米国市場に上場されているShopifyも東証に上場されているBASEも株価を大きく伸ばしました。

そして日本のEC業界で注目されているのがShopifyとBASE、どちらが日本の自社ECプラットホームの覇権を握るかです。

カナダ発のShopifyが日本のEC市場参入に本格的に力を入れてきており日本のBASEも、うかうかしていられない状況です。

ECは米国・日本双方で注目の投資テーマなのでShopifyとBASEの日本でのシェア争いに注目です。

ShopifyにBASEから移行可能なアプリができる

カナダ発Shopify
≪画像元:Shopify

BASEからShopifyに楽にネットショップを引っ越しできるアプリが2020年9月下旬にリリースされました。

ECサイトは商品登録などが面倒なため1度、プラットフォームを決めてしまうと引っ越ししづらいという状況でした。

BASEの強みとしてネットショップを構築するだけなら無料ですが販売手数料がShopifyに比べ割高です。

つまり初期に囲いこむ形でシェアをとりにいくアプローチを展開していました。

しかし簡単にShopifyに移行できるとなると、月額手数料が発生する代わりに販売手数料が安いShopifyに移行を考えるとストアオーナーが増えるかもしれません。

大体、ECストアの売上が約10万円を超えてくるとBASEよりShopifyの方が手数料負担ではオーナーにとって有利であると言われています。

さらにShopifyは日本国内にShopifyパートナーを増やす取り組みをしています。

Web制作会社やフリーランスがShopifyによるネットショップ構築をするとShopifyがストアオーナーから受け取る利益の一部が還元されるようにしています。

Shopifyでネットショップ構築をサポートしようとする人が自然に増えるため、日本ではますます利用するネットショップが拡大していきそうです。

BASE側もEC開発者向けのパートナーシップ制度を導入

国内でシェアを拡大中BACE
≪画像元:BASE

一方でBASEもWeb制作会社やフリーランスがストア構築すると売上を受け取るパートナー制度を拡充しました。

Shopifyは日本進出に本腰を入れてきておりBASE側は国内市場のシェアをどこまで守れるのかが注目されています。

ShopifyとBASEのどちらが日本のEC市場を制するのか、EC関連の銘柄に投資をする方は注目しておいたが方が良さそうです。

EC市場全体が伸びているのでShopifyもBASEも伸びる可能性もある

田守さんの市場全体が伸びている画像1
≪画像元:Google Finance

2020年の半年の成績を比べるとBASEは800%以上の上昇、Shopifyは80%以上の上昇です。

実は株価の上昇率だけを見るとBASEは驚異的でした。

BASEの上場は2019年のため、まだ会社として若く上昇余地があったというのはあります。

Shopifyも順当に伸びていますがBASEほどではありません。

ただBASEの快進撃がShopifyの日本展開の強化で、これまでと同様の伸びを維持できるかは分かりません。

むしろ期待が膨らみ過ぎていた分、下げるときは大きく下げる可能性があります

しかし株価は面白いことに同業種は同じような値動きをしがちです。

ShopifyがあがればBASEもあがるというケースが多いため、どちらかだけが一方的に株価を下げるという展開にはならない可能性もあります。

ShopifyとBASEの国内での存在感については気を配っておいた方が良いのですが、結局のところ、それぞれの決算・株価を見て調子が良ければ買う、悪ければ売るというシンプルな判断をするのも手です。

Shopifyにとって日本は一部の市場に過ぎない

Shopifyは世界中のECプラットフォームである一方、BASEは日本だけのプラットフォームである点で異なります。

つまりShopifyが仮に日本国内でうまくシェアをとりきれなかったとしても、他の国での売上で十分にカバーできてしまいます。

一方でBASEは日本以外での存在感がないため日本国内でシェアがとれないと決算に悪影響が出て結果的に売られてしまう可能性があります

ShopifyとBASEのどちらが日本ECの覇権を握るのかは分かりませんが、世界を相手にしているShopifyは日本でそこまでシェアがとれなくても他国で売上を巻き返せます。

動向や特性を理解しよう

ShopifyとBASEの日本国内での自社ECプラットホームの覇権争いが激しくなりつつあります。

BASEは上場した歴史が浅くShopifyに比べ株価は大きく伸びました。

しかし国内でShopifyとのシェア争いが激しくなればBASEの勢いが弱まる可能性はあります。

Shopifyは日本以外の世界中で売上があるため、日本でシェアがとれなくてもトータルでは利益が十分に出せるという強みはあります。

ECに投資するならShopifyとBASEの動向や特性を理解して投資しましょう。(執筆者:世界を旅する投資家 田守 正彦)

《田守 正彦》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

田守 正彦

田守 正彦

フリーランスのWEBライター。教育機関やバンコクの大学で働く傍、海外投資に興味をもち20代の頃から香港やアメリカの証券口座に直接行き、口座を開いて実際に取引をしていました。得意分野は投資・教育・旅行・新しい働き方です。新しい分野にも積極的に挑戦しています。 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集