個別指導塾のひと月の授業料は、塾によって約2,000円から1万円ほど差がありますが、この違いはいったい何なのでしょうか?

授業料が安いという理由だけで塾を選んでしまうと、本当の節約にならないかもしれません。

個別指導塾の授業料が安い理由と高い理由をそれぞれ比較しながらご紹介します。

個別指導塾の授業料の違い

個別指導塾の授業料の違いを考える

子供ひとりひとりを丁寧に見てくれるイメージのある個別指導塾は保護者に人気ですが、入塾するとなると授業料の高さが気になります。

そこで節約するために比較したくなるのが、授業料の安い個別指導塾です。

授業料の安さの秘密は、どんなところにあるのでしょうか。

個別指導塾といってもオープンスペース

授業料の安い個別指導塾は、自習室も含めて教室がオープンスペースのようになっていることが特徴です。

個別指導塾といっても、いくつかの個室に分かれているわけではないということです。

仕切りはあってもパーテーション程度になるでしょう。

それに比べて、授業料の高い塾は教室が少人数で利用できる個室タイプになっていることがほとんどです。

さらに、ひとりずつの学習スペースがパーテーションで仕切られているので、より集中して勉強に励めるようになっています。

駐輪場が狭い・車での送迎に不向き

駐輪場が狭いことも、授業料が安い個別指導塾の特徴です。そのため、駐輪場は今から授業が始まる子供と帰宅する子供で大混雑します。

生徒数の多い時間帯は、自転車を止める隙間すら見当たらないことがあります。

また、駐車場がなく、立地的にも車での送迎が不向きであることがほとんどなのに比べて、授業料の高い塾は駐輪場と駐車場が確保されている傾向にあります。

授業料の安い個別指導塾のように生徒数が多くないので、入れ替え時間もそれほど混雑することがありません。

講師や教室長が若い

授業料の安い個別指導塾は、若い講師がメインになっていることも特徴です。

教室長だけはベテランを配置することもありますが、20代の若い教室長も多いです。

授業料の安い個別指導塾は生徒がたくさんいるので、若い教室長ではてんてこ舞いになっていると感じるときがあります。

それに比べて、授業料の高い塾は落ち着いた年齢の講師がメインです。

本業が終わってから2~3時間だけ副業するサラリーマン講師も見かけます。

教室長は20代の場合もありますが、生徒数がそれほど多くないので、ある程度の余裕を持って業務をこなしているように見えます。

1科目受講ができない傾向にある

授業料の安い個別指導塾は、1科目だけの受講ができない傾向にあることも特徴です。

小学生は1科目受講ができても、中学生になったら複数の科目でのセット受講が義務付けられていることがあります。

小学生のうちは安い個別指導塾だと思って通っていても、中学生になるとそれほど安くもない個別指導塾に一変してしまうケースがあります。

複数科目のセット受講は拘束時間が増えるので、部活との両立が大変です。

それに比べて、授業料の高い個別指導塾は、1科目からの受講が可能です。

夏期講習や冬期講習も1科目から選べるなど、授業料が高い分だけ自由度も高い傾向にあります。

マンツーマン授業の設定自体がない

弱点を徹底的に克服したいときに便利なのがマンツーマン授業です。

授業料の高い塾は、必ずといっていいほどマンツーマン授業を受けられるコースが標準コースとは別に準備されています。

授業料の安い塾は、マンツーマン授業を行っていないことがほとんどです。

講師ひとりに対して、生徒2~3人での授業が基本になります。

授業料の安い個別指導塾が向いている子供とは?

授業料の安い個別指導塾が向いている子の特徴は、

・ 個室でなくても集中できる

・ 車での送迎がメインではない

・ 若い講師でも大丈夫

・ 複数科目をセット受講できる時間を確保できる

・ マンツーマンは必要ない

わが家の中学生の長男は、節約のため安い個別指導塾に通っていましたが、上記の5項目にまったく当てはまらず、最終的には本人が通うことを嫌がるようになってしまったのです。

授業料だけで決めない

子どもにあうことが一番

安い個別指導塾は、設備投資や人件費などを工夫して安くしています。

結局、わが家の長男は授業料が高い個別指導塾に転塾しました。

月の支払いは増えてしまいましたが、以前よりは塾に通うことが楽しくなったようです。

親の立場からすると、安い授業料は節約につながりますが、合わずに違う塾へ通うことになると入会費などの出費がさかみます。

授業料よりも、子供に合うかどうかを慎重に見極めることが、塾選びの節約につながりそうです。(執筆者:隼瀬 恭子)