あなたは今、どれくらいのペースで食料品の買い物に行っていますか。
農林水産省のアンケートによると、回答者の半分以上の52.5%が「週に1~2回」と答えています。
また、食費を節約に取り組んでいる方を対象にした雑誌のアンケートでは、「週に1回のまとめ買いで食費の節約ができた」という回答が多かったのです。
やはり、食費の節約を考えるなら食材は「まとめ買い」がおすすめです。
献立を考えてから計画的に週1回のまとめ買いをして、食費を月1万円節約できた筆者のまとめ買いの方法やポイントを紹介します。
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目次
まとめ買いをする前に1週間の献立をざっくり決めよう
いつのまにか賞味期限が切れてしまった食品や、悪くなってしまった野菜が冷蔵庫に入りっぱなしということはありませんか。
気をつけていても、食材ロスの悩みはなかなか解決できません。
そこで買い物に行く前に、1週間分の献立を決めてしまいます。
でも学校給食のようなきちんとした献立と違って、あくまでも「ざっくり」が基本です。
その日の予定が急に変わって外食したり、疲れすぎて食事作りを簡単に済ませたい、という日が出てきたりしたときに柔軟に対応できるためです。
よく行くスーパーのチラシと冷蔵庫の余った食材をチェックして、特売品をうまく取り入れて献立を決め、買い物メモを作ってから出発しましょう。
まとめ買いのメリットとデメリット
献立を決めてから食料品をまとめ買いすると、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット1. 買い物に要する時間も節約できる
献立を決めてから買い物に行くと、お店の中で迷うことが少なく効率的に買い物ができます。
その結果、時間の節約にもなります。
メリット2. 無駄買いを減らせる
買い物に行くと、やっぱりしてしまうのが無駄買いです。
お菓子、ジュース、使う予定はないけど安くなっているストック品…ついつい買ってしまいがちです。
これらを減らすには、買い物に行く回数を減らすのが、1番根本的な解決方法です。
メリット3. 予算を決めれば家計管理が楽に
週に1度の買い物しか行かないことを決めてしまうと、食費の出費が週1枚のレシートになり、とてもわかりやすいです。
だいたいの予算を決め、週の予算 × 5週=月の予算となるので家計管理にも役立ちます。
週2、3回、買い物に行っていた頃の筆者の1か月の食費は、約6万円でした。
それがまとめ買いをするようになってからは、買い物の際の予算をお米と調味料を除いて週8,000円までに決め、
・ 8,000 × 5=4万円
・ お米、
・ 調味料
の予算で1万円を合わせて、5万円になりました。
約1万円の節約に成功しました。
デメリット1. 欲しい食材が高い場合がある
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献立を決めたものの、使いたい食材が高かったというときもあります。
そのための「ざっくり」献立なので、メニューか食材変更をその場でしてしまって、予算の範囲内に収まるようにしましょう。
デメリット2.食材を冷凍する等の手間がかかる
まとめ買いをした際、お肉やお魚の冷凍は必須です。
その都度買うよりも手間がかかるのは最大のデメリットですが、週に何度も買い物に行くためにかかる時間に比べれば、少なくて済みます。
事前準備が必要で献立や買うものを決めておく
こうすれば予算が守れる まとめ買いのポイントを紹介します。
ポイント1. いきつけのお店を決めてチラシをチェック
まずは、普段行くお店を決めましょう。
チラシを毎回チェックしていると、何曜日はお肉が安い、毎月何日に10%オフの日がある等、特売の日が分かってきます。
それらをうまく利用して、買い物をすると予算がかなり抑えられます。
またプリペイドカードやキャッシュレス、ポイントカードを導入しているお店も多いので、普段よく行くお店を決めて、上手に使えばポイントも貯まりやすくなります。
なにより、店内のどこに何が売っているかをだいたい覚えていれば、特売品はここに並んでいるというお買い得ゾーンも把握できるので、上手に素早い買い物ができます。
時短にも節約にも、「いきつけのスーパー」の存在は欠かせないでしょう。
ポイント2. 野菜類は1週間で使いきれるサイズを買う
野菜類は早くてだいだい1週間ぐらいで劣化してしまいます。
根菜類は比較的長持ちしますが、野菜室の奥に追いやられて忘れ去られ「気づけばジャガイモから芽が生えた」なんてこともあります。
そんなことを防ぐためにも、買い物には食材をなるべく使い切り、冷蔵庫をすっきり見渡せるようにしておくのがポイントです。
大容量のものよりも少し割高になりますが、家族の人数などを考え、1週間で使いきれるサイズを買いましょう。
週の最後の方には余った野菜を使い切る「具だくさん豚汁」などをメインデッシュにするのもいいです。
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ポイント3. 冷凍を上手に活用
まとめ買いをして、腐らせずに食材を食べられるようにするには、冷凍することが必須になります。
1回ずつ小分けにして、空気が入らないようにラップや密閉できる袋に入れて冷凍しておきましょう。
そして、筆者が最もおすすめしたいのが「下味冷凍」です。
「下味冷凍」とは「生の肉や魚に調味料などで下味をつけ、半調理した状態で冷凍保存する方法」のことです。
食べたい日に解凍して加熱すれば、簡単におかずの1品ができ上がります。
ポイント4. もやし、鶏むね肉、卵、豆腐などの節約食材は強い味方
節約の強い味方と言われている、もやし、鶏むね肉、卵、豆腐等は常に安く、価格も安定しています。
また、厚揚げもかさ増し食材。
焼くだけでも副菜の一品になり、野菜炒め等に入れて、安く美味しくボリュームアップできるのでおすすめです。
それらを上手に組み込めば、節約献立の強い味方になってくれるでしょう。
買い物に行く回数を減らせば、無駄遣いも減らせる
週に一度しか買い物に行かないことを習慣づけておくと、無駄なものを買ってしまう機会も減らすことができます。
献立通りに食事作りができ、買い物前のガランとした冷蔵庫は、すっきりと気持ちの良いものです。
「ざっくり献立を作り、食材ロスを減らす」「週の食費の予算を守る」という2つを心掛ければ、食費の節約もそれほど難しいことではありません。
この外出を控えることが推奨されている今、週に1度のまとめ買い生活に挑戦してみませんか。(執筆者:加納 愛菜)