マイホームの契約が決まると物件の引渡しに向かって住宅ローンや登記など諸々の手続きが進んでいきます。

あれこれ物件を探しては、見て回っていた頃の高揚感はなくなり、次々と案内される手続きに「面倒くさい!」と感じる人もいるかもしれません。

実際、やったこともない手続きが発生して、このタイミングで不安に苛まれる人も少なくありません。

これまでは、あーでもないこーでもないと物件情報や現場を見ては、ダメ出しをしていた生活から現実的に計画が進行していく生活です。

同じマイホームを買おうとしている人の中でもより現実的なことをやっています。

そしてこのタイミングで来る相談の1つに「火災保険」があります。

「地震保険って入った方が良いの?」
「破汚損っているの?」
「最低限のプランでも大丈夫?」
「保険料、もっと安くできない?」

さまざまな疑問があります。

火災保険の検討は、引渡し直前のタイミングにやっている方が圧倒的に多い印象です。

最終決定はもちろんそれでも良いのですが、もっと早いタイミングで検討したほうが良い場合があります。

ローンの申込前に検討

ローン検討の段階から火災保険も考える
火災保険料を住宅ローンに含めるなら、ローンの申込前に検討すべき

火災保険が必要なタイミングは物件の引渡しのタイミングです。

だからこそ、引渡し直前にバタバタ検討しているケースが少なくありません。

検討もできないまま、提案されたまま今日手続きしないと間に合わないとからとそのまま加入するケースもあります。

マイホームを購入する場合の火災保険は、後手になる傾向があることは否めませんが、

・ 自己資金を出さずにフルローンで借りる場合

・ 火災保険は住宅ローンに含めて借りたい

と考えているならば、早い時期に検討することをお勧めします。

理由:住宅ローンの借入額に影響する

たまに手続きが進んだタイミングで「今からもう少し借入額を増やせませんか?」と相談されるケースがあります。

・ 自己資金が思ったより減ってしまった

・ どうせ入るなら火災保険の補償内容を充実したプランでと考えたけれど、自己資金が足りない

など理由はそれぞれです。

住宅ローンで火災保険分を借りることは可能ですが、遅くとも住宅ローンの本申込をする段階で火災保険まで見越した金額で審査をしておかないと、後から増額しようとすると再審査になります。

再審査となれば、文字通りもう一度審査をするので、結果は分かりません。

無事に増額できたとしても、時間のロスも発生します。

その後の住宅ローンの手続きに遅れが生じることになります。

最後に「足りない」とならないために

この段階で足りないってなったら大変ヨ

物件を探している段階や売買契約を交わす段階では、正直、火災保険のことまで意識は向かないかもしれません。

営業マンが作ってくれた資金計画書に概算で火災保険〇万円と記載された金額を見て、「そのくらいなのね」と漠然と考える程度です。

その段階では、実際にどんなプランなのかまでは触れられないでスルーされていることがほとんどでしょう。

営業マンの中には、火災保険料の予算を徹底的に削った資金計画で契約を交わすケースもあります。

物件を買ってもらうことが最優先ですし、物件を買わなければ、火災保険も必要ありませんので、それを一概に悪いと言うつもりはありません。

しかし実際に住宅ローンで筆者が関わったケースの中にも、営業マンが予算取りした火災保険料が5万円となっているケースがありました。

補償金額や建物の構造にもよりますが、木造の一戸建てで地震保険まで入ろうと考えるなら補償が1番狭い、最低限のプランで1年分程度にしかならない金額です。

そこまででの商談で営業マンからも火災保険の説明がされずに来ているので、いざ、火災保険を検討し始めたら、全く予算が足りないなんてことが起きています。

もし自己資金が出せる人ならプラン検討の余地もありますが、全て住宅ローンで賄おうと考えていたなら、プランを選択する余地はありません。

不本意でも入れるプランで加入するか予定外の自己資金を追加して、希望するプランで加入しなければいけなくなります。

フルローンするなら火災保険は早めの検討が大切な理由がここにあります。

火災保険に限らず諸費用も確実な金額を早い段階で把握しておかないと、途中で資金が足りなくなる恐れがあるのもフルローンの気を付けたいところです。(執筆者:佐藤 陽)