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買える本物の絵「新版画」が人気上昇中 美術品投資としても注目

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買える本物の絵「新版画」が人気上昇中 美術品投資としても注目

おうち時間が増えた影響で、家具やインテリアグッズの売り上げがあがっていると言われています。

また、投資の対象として美術品にも注目が集まっています。

今回は「家の壁に絵を飾りたい」「投資目的で絵が欲しい」と考えている人におすすめの「新版画」を紹介します。

新版画は現代版浮世絵

新版画とは、葛飾北斎や喜多川歌麿の浮世絵が衰退しかけてきたときに作られた新しい浮世絵です。

江戸時代の浮世絵は、雑誌や広報の役割が大きかったのですが、新版画は、美術作品としての意味が強くなっています

描かれているモチーフは、日本の原風景や動植物が多く海外でも人気があります

新版画の代表的な絵師は、川瀬巴水や吉田博、伊東深水や土屋光逸です。

吉田博の作品は、今は亡きダイアナ妃の執務室に飾られていたことで有名になりました。

アップル社の元会長のスティーブ・ジョブズは川瀬巴水のファンだったといわれています。

川瀬巴水の新版画
≪画像元:美術手帳(川瀬巴水の版画)≫

新版画の相場は数千円~100万円以上

家に絵を飾りたいと思っても、ゴッホやセザンヌの絵は買えるものではありません。

かといって、ニセモノや質の悪い印刷物を家に飾るのは嫌だと思う人には新版画がピッタリです。

新版画は、浮世絵の仲間ですが色や構図がデザイン的で、和室だけでなく洋室に飾ることもできます

さらに、新版画は画家がキャンバスに向かって描く一点モノの絵画ではありません。

絵師が絵を描き、彫師が版木を彫って、摺師が摺りあげます。

ひとつの絵に対して100枚以上摺られるため、一点モノよりは価格が安いのです。

新版画の相場は、数千円~100万円以上と幅が広くなっています

知名度がまだ高くない絵師の作品や破れや汚れがある作品は5,000円程度で販売されているものもあります。

一方、川瀬巴水の作品は価格が高騰しています。

新版画や浮世絵には、初摺と後摺があります

初摺は後摺より高く、160万円以上で取引されているものもあります

画集でさえも販売価格よりも高値で取引されることが当たり前になっているほどの人気です。

新版画は、画廊や浮世絵や古書を取り扱っている店やオンラインショップで購入することができます。

新版画は人気があるだけにニセモノも多い

歌川広重 東海道五拾三次 藤澤 遊行寺 版画
≪歌川広重の版画≫

新版画は、ゴッホやセザンヌが描いた油絵よりもニセモノが多いかもしれません

なぜならば、作品のサイズが小さく、再現が難しい筆の跡を再現する必要がないためニセモノを作りやすいのでしょう。

新版画は、作品の端に彫師や摺師、そして版元の判が押されています

また、吉田博は自分で描いて彫って摺る「自摺」にこだわったため、「自摺」という判も押されていることが多いのです。

つい判が多いと本物のように見えますが要注意です。

安価のポスターにも判は再現されています

実物を手に取れる場合には、作品の裏を見ます。

新版画は版画なので、摺ると裏に色が染みているはずです。

もしも裏がとてもきれいならばポスターの可能性があります。

また、絵を拡大してみると、小さなドットの集まりで構成されていることもあります。

小さなドットの集まりは印刷物であることを意味しています。本物ならばドットはありません。

紹介した見分け方は、とても簡単な方法です。

画廊では、査定や鑑定を行っているところもあります

確実な真偽は鑑定士に依頼することをおすすめします。

フリマサイトで新版画を買うときの注意点

新版画は、フリマサイトでも活発に取引されています。

古書店などの実店舗の価格よりも安く、種類も豊富にあります。

しかし画面から得られる情報だけで購入するにはリスクがあります

それでも、ときには「本物かもしれない」という掘り出し物をみつけることがあります。

多少のリスクを受け入れられるならば、フリマサイトから購入してみてもいいのではないでしょうか。

フリマサイトで新版画を購入するときには注意点があります。

フリマサイトでは、ポスターも多く出品されています。

ポスターは2,000円程度が相場です。

真偽を確かめるコツ

購入を検討している作品の真偽を確かめるコツは2つあります。

(1) コメント欄を使う

ひとつはフリマサイトのシステムを利用することです。

コメントに「評価は真偽の鑑定結果が出てからとなります」と書くだけで、ニセモノを自覚している出品者は取引をあきらめる傾向があります。

(2) 他の購入者を調べる

ふたつ目の方法は、他の購入者を調べてみることです。

新版画を出品している人は、他にもいくつかの作品を出品しているものです。

他の作品を購入している人のプロフィールを調べます。

もしも購入者が新版画を出品している同業者だったときにはお買い得品の可能性が高くなるでしょう。

美術品投資としての魅力も

新版画には、今ではもう見られない昔の日本の風景が描かれています。

新版画の多くは海外に流出していますが、国内での人気を受けて続々と美術館では新版画の展示が企画されています。

人気があがれば価値もあがることが期待されます。

今は数万円で購入できる作品も10年後の相場は予想ができません

ニセモノをつかんでしまうリスクはありますが、新版画は優れた美術作品であり、もしかしたら美術品投資としても魅力もあるのかもしれません。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)

《式部 順子》
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式部 順子

執筆者:美大卒 式部 順子 式部 順子

武蔵野美術大学卒。クリエイティブな発想で芸術エッセイや子育てアイデア、経験に基づいた就職転職記事まで幅広く執筆中の個性派フリーライター。身近にあるものを活用した節約術と時代の流れを読みながらの大胆な節約術を組み合わせながら日々節約を楽しんでいる。節約のモットーは「使うべきお金は使う!無駄な節約はしない!」ストレスフリーな節約術をメインに紹介。 寄稿者にメッセージを送る

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