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賃貸物件を退去時「原状回復費用ゼロ」で退去したわが家の実録

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賃貸物件を退去時「原状回復費用ゼロ」で退去したわが家の実録

賃貸物件を退去する際に最も気になるのが、「原状回復費用」です。

壁や床の傷で多額の原状回復費用を請求され、結果として敷金が少ししか戻ってこなかったというケースもあるようです。

賃貸物件の退去時は、生活環境が大きな変化をもたらす時です。

敷金精算の連絡が届く頃には、引っ越しからある程度時間がたっているかもしれませんが、それでも新居に段ボールがいつくか残っているような状態でしょう。

「原状回復費用ゼロ」で退去したわが家の実録

筆者も、本年6月末に賃貸物件を退去

かく言うわが家も、本年6月末に賃貸物件を退去しました。

引っ越しから約1か月が経過したものの、引越業者からいただいた段ボールがいくつも積み上がっています。

「まだまだ片付かないなぁ」

そう思っている中に届いたのが、下記の「解約精算書」です。

解約精算書

※一部モザイク処理しています。

ルームクリーニング費用(入居時に同意済)を除き、敷金から引かれているものが1円もないことが分かります。

原状回復費用がゼロ、つまり、「あなたたち家族が壊したものはありません」ということです。

このような結果になった最大の原因は、「10年以上にも及ぶ長期間、このマンションに住んでいた」ことが挙げられます。

大家さんが次にこの部屋を貸すときには、ある程度修繕が必要だろうなと思う箇所がいくつもありましたが、そのほとんどが「経年劣化」と判断されたのでしょう。

私が解約を申し出た際にも、「経年劣化による損耗以外の傷等はありません」と伝えていたので、その主張を100%飲んでいただいた結果とも言えます。

しかし、どの程度の傷が経年劣化なのか、あるいは賃借人の過失による損傷なのか、一般の人には判断が難しいと思われます。

「経年劣化による損耗」の写真を掲載

そこで、今回は「ここまでは大丈夫だった」という一例として、私の「経年劣化による損耗」の写真を掲載いたします。

サッシの下部分
≪ケーシング枠(サッシの下部分)≫

冬の時期、結露したのを放っておいたため、一部が黒ずんでしまいました。

冷蔵庫の背面及び床部分
≪冷蔵庫の背面及び床部分≫

冷蔵庫周りの色が変わるのは一般的なことなので、ある程度の変色で原状回復費用を請求されることは考えにくいでしょう。

エアコン周り
≪エアコン周り≫

エアコンの周辺にホコリが付くのも仕方ないでしょう。

なお、配管の穴を塞いでいたフタ(エアコンキャップ)を失くしてしまい、ガムテープで塞いでいます。

エアコンキャップ代は請求されるかな? と思っていましたが、大目にみていただけたようです。

シーリングライトの設置痕
≪シーリングライトの設置痕≫

エアコン周りよりも、ベトベトしてひどい状態でした。

椅子の車輪による傷
≪椅子の車輪による傷(1)≫

写真では大したことないように見えるかもしれませんが、ハッキリと黒ずんでいて、縦の大きさは20cmくらいになります。

こちらも椅子の車輪による傷
≪椅子の車輪による傷(2)≫

娘の部屋です。

白くなって、傷がハッキリと分かります。

クローゼットの青いしみ
≪クローゼットの青いしみ≫

鉄アレイ(10kg × 2)を置いていたため、少しずつ色移りしていきました。

ふすまの穴
≪ふすまの穴≫

息子が殴ったか何かで穴が開いてしまいました。

しばらく、シールで隠していましたが、退去とともにシールをはがしました。

長期間住んでいた場合の参考に

全てではありませんが、損耗の一部を紹介しました

大家さん(または管理会社)によって判断が異なることもあるでしょうが、おおむね「長い間住んでいれば、これくらいは仕方ないよね」と考えていただいても、おかしくないといえるでしょう。

みなさんが賃貸物件を退去される際、今回の例を参考にしていただければ幸いです。

もし、原状回復費用の請求に納得がいかない場合は、不動産の専門家に相談する、あるいは裁判外紛争解決手続(ADR)を利用することも考えられます。

とはいえ、トラブルが長引いてストレスをためたり、時間を消費するのは結果的に損とも考えられます

ある程度妥協する姿勢は保っておきたいものです。

早めの手続きも工夫の1つ

なお、私は今回、解約手続きを2か月以上前に行いました。

契約では1か月前の申込みでもよかったのですが、次の賃借人を早く探した方が大家さんも助かるだろうと考え、早めに手続きに着手しました。

必ず効果があるとは断言できませんが、自分のデメリットが小さく、相手にメリットの大きいことに関しては積極的に協力しておくということも、退去時の交渉をスムーズに行う工夫の1つと考えられます。(執筆者:小山 信康)

《小山 信康》
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小山 信康

小山 信康

1999年中央大学商学部経営学科卒。 IR専門印刷会社にて上場企業の情報開示書類制作業務に携わった後、ファイナンシャルプランナーとして独立。 現在、企業の従業員に対する投資教育等の活動を行なう傍ら、大学や専門学校等においても講義を行なっている。 また、家計の見直しから投資まで幅広く相談業務も行っている。 <保有資格>:CFP、FP技能士1級、1級企業年金総合プランナー 寄稿者にメッセージを送る

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