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冷蔵庫「買い替え」に役立つ 現在の「冷蔵庫の電気代」を知る方法3つ

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冷蔵庫「買い替え」に役立つ 現在の「冷蔵庫の電気代」を知る方法3つ

現在お使いの冷蔵庫の電気代を知らない人は意外と多いようです。

私も数年前に冷蔵庫を買い替えるまでは全く知りませんでした。

しかし、買い替えにあたって古い冷蔵庫の電気代を知らなかったことが災いし、ろくに検証もせず店員が勧める機種を買ってしまいました。

結果的にはそこそこ満足していますが、「あの時古い冷蔵庫の電気代を知っていればもっとよいものを選べたかも?」という後悔も少しあります。

そこで、私がその後独自に調べた「冷蔵庫の電気代を知る方法」を3つご紹介。

あわせて冷蔵庫を買い替える際に留意すべき点をお伝えします。

1.「しんきゅうさん」で冷蔵庫の電気代を調べる

まずは、冷蔵庫の電気代を簡単に調べられる公的機関のサイトを2つご紹介します。

その1つが環境省の「しんきゅうさん」です。

しんきゅうさん
≪画像元:環境省

「しんきゅうさん」では、4種類の電気代シミュレーションがあります。

そのうち、現在お使いの機種と購入予定の機種それぞれの電気代や両者の差額を自動で出してくれるのが「かんたん比較」と「くわしく比較」です。

かんたん比較

冷蔵庫の場合は、現在お使いの機種と購入予定の機種の情報を4つ入力すると、自動的の新旧機種の電気代とその差額を算出します。

入力項目

・ 製造年数

・ 定格内容積

・ メーカー名

・ 型番

※いずれも選択肢より1つ選択

くわしく比較

こちらは最初に現在の冷蔵庫の使用状況を入力する欄が出ます。

入力項目

・ 設置条件

・ 温度設定

・ 詰め込み具合

※いずれも選択肢より1つ選択

以上の項目に入力した後は「かんたん比較」と同じ流れとなります。

「しんきゅうさん」は誰でも簡単に冷蔵庫の年間電気代を調べられるのが大きなメリットです。

ただし、選択肢にない機種の電気代は算出できません

また、すべての機種について一定のルールで電気代を算出しているため、実際の年間電気代と異なる場合があります。

2. 「省エネ性能カタログ」で冷蔵庫の年間電気代を調べる

省エネ性能カタログ
≪画像元:資源エネルギー庁

資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ(2011~2021年)」もおすすめです。

9種類の家電製品の情報が表にまとめられており、機種別年間電気代の目安がひと目でわかります

ただ、掲載機種が多すぎてお目当ての機種を探すのにかなり苦労します

また、一定の条件のもとで年間電気代を算出しているため、実際の年間電気代と異なる可能性があります。

3. 自分で冷蔵庫の年間電気代を計算する

より実状に近い年間電気代を知りたければ、自分で年間電気代を計算するのがベストです。

ここではその手順を説明します。

(1) 年間電気代の計算式と計算に必要な情報を知っておく

最初に、年間電気代の計算式と計算に必要な情報が何かを知っておきましょう。

年間電気代の計算は以下の計算式で算出できます。

年間電気代=年間消費電力量 × 1kWhあたりの電力料金単価

参照:ハイアール

また、計算に必要となる情報は次の2つです。

・ 冷蔵庫の「年間消費電力量」

・ 契約する電力プランの「電力料金単価」

続いて、「年間消費電力量」と「電力料金単価」の調べ方を説明します。

(2) 冷蔵庫の「年間消費電力量」を調べる

多くの場合、冷蔵庫の年間消費電力量は扉の内側に記載されています。

試しにわが家の冷蔵庫扉内側を調べたところ、年間消費電力量は250kWhでした。(下図参照)

年間消費電力量の調べ方
≪筆者撮影≫

(3) 契約する電力プランの「電力量料金単価」を調べる

次は契約する電力プランの「電力料金単価」を以下の手順で調べます。

検針票で「電力使用量」と「契約中の電力プラン」を確認する

まず、毎月届く検針票で「電力使用量」と「契約中の電力プラン」を確認します。

検針票で確認する
≪画像元:東京電力

画像左上にある「ご使用量(4)」が月々の電力使用量です。

また、「契約中の電力プラン」は「ご契約種別(3)」でわかります。

電力会社のホームページで電力料金単価を調べる

以上で調べた「電力使用量」と「契約中の電力プラン」をもとに、電力会社のホームページで契約する電力プランの電力料金単価を調べます

電力料金単価は電力使用量によって3段階になっています。

<例>東京電力従量電灯B

1段階料金(~120kWh/月)19円88銭

2段階料金(121kWh~300kWh)26円48銭

3段階料金(301kWh~)30円57銭

カッコ内は「電力使用量/月」

参照:TEPCO

以上の3段階からご家庭の平均的な電力使用量と同じ段階の電力料金単価を選び、それを冷蔵庫の年間電気代の計算式にあてはめます。

(4) 冷蔵庫の年間電気代を計算する

最後に、年間電力消費量と電力料金単価を使って冷蔵庫の年間電気代を計算します。

たとえば、わが家の冷蔵庫(年間電力消費量250kWh)の電気代を東京電力従量電灯B(3段階料金)で計算してみましょう。

<計算式>

250kWh × 30円57銭=7,642円(小数点切り捨て)

ここで算出した年間電気代を購入予定の機種の年間電気代と比較すれば、買い替えによって電気代がいくら下がるかをかなり正確に予測できます

また、それによって買い替えのタイミングも図りやすくなるでしょう。

【番外編】平均的な電気料金単価で計算する方法もある

以上の手順を踏むのが面倒な場合は、全国家庭電気製品公正取引委員会が定めた平均的な電力料金単価の目安(税込27円/1kWh) で計算する方法もあります。

<計算式>

250kWh × 27円=6,750円

参照:全国家庭電気製品公正取引協議会(pdf)

※わが家の冷蔵庫の年間消費電力量(250kWh)で計算

ただし、27円で計算すると現状と異なる結果が出る可能性が高いです。

たとえば、上で計算した年間電気代(7,642円)との比較では892円の差が出ています。

したがって、より正確な年間電気代を出したい場合は、多少面倒でも契約中の電力プランの電力料金単価を調べて計算することをおすすめします

冷蔵庫にかかる電気代はいくらだろう

冷蔵庫を買い替える時は「予算」「年間電気代」「世帯人数」に留意する

今お使いの冷蔵庫の電気代を知ったうえで新しい冷蔵庫への買い替えを決めた場合は、次の3点に留意して冷蔵庫を選ぶのがおすすめです。

【ポイント1】予算の上限を決めておく

高額な冷蔵庫には、人によっては不要な機能もついています。

その分電気代が高くなる場合もあるため、事前に予算の上限を決め、不要な機能が少ない機種に候補を絞るのがおすすめです。

【ポイント2】機種ごとの年間電気代を比較する

同じタイプの機種でもそれぞれ年間電気代は異なります。

まずは同じタイプで候補となる冷蔵庫をいくつか選び、それらの年間電気代を比較した上で1つに絞ると購入後の満足度が高くなるでしょう。

【ポイント3】世帯人数に適した機種を選ぶ

むだに冷蔵庫の電気代を増やさないためにも、冷蔵庫購入にあたっては世帯人数に適した機種を選ぶことが重要です。

メーカーでは冷蔵庫の容量ごとに最適な世帯人数を提示しています。

なお、500L以上の大容量タイプは省エネ化が非常に進んでおり、容量が小さい機種より年間電気代が安い場合があります。

そのため、現在4人以上の世帯向けは大容量タイプが主流となっています。

冷蔵庫の電気代を知って家計の節約に役立てよう

現在使用中の冷蔵庫の電気代を知れば、その電気代がどの程度家計を圧迫しているかがわかります

それによって新しい機種に買い替えるタイミングを計ることも容易となります。

この記事を参考にぜひご家庭の冷蔵庫の電気代を知り、最新機種などと電気代を比較してみましょう。

それによって電気代の節約はもちろん、家計全体の節約にも役立つでしょう。(執筆者:元銀行員にしてベテラン主婦 大岩 楓)

《大岩 楓》
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大岩 楓

執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓 大岩 楓

元銀行員にしてベテラン主婦のフリーライターです。クレジットカードや節約記事などの執筆のほか、既成記事の校閲も行っています。50代になった現在、最大の関心事はずばり「老後のお金」今後のマネープランについて真剣に考え始めました。そこで自らの勉強も兼ね、銀行員時代に培った金融知識と25年以上の家計管理経験をベースにお金に関するさまざまな事柄について深堀りしていきます。 <保有資格> FP2級 寄稿者にメッセージを送る

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