他のスマホ決済と異なり、PayPayは街の小さなお店にも導入されていることが多いです。
筆者行きつけの総菜屋さんでも、キャッシュレス決済で導入されているのはPayPayだけです。
しかし、10月よりお店側に手数料が発生することで、その状況が変わるかもしれません。
手数料の概要とともに、街のお店を応援するキャンペーンも紹介します。

目次
【10/1より】PayPayに決済システム利用料が発生

10月1日より、PayPayに1.98%の決済システム利用料が発生します。
PayPayマイストアライトプラン(月額1,980円)に加入していると、手数料は1.6%です。
決済システム手数料は、加盟店がPayPayに支払うもので、利用者が支払うものではありません。
クレジットカードや電子マネーでは当たり前でしたが、スマホ決済では普及を第一に考えて、これまで決済システム利用料がありませんでした。
PayPayをやめるお店が出てきた

2%を切る手数料は、クレカや電子マネーと比較すると低いものの、「手数料無料だから導入した」というお店も多いでしょう。
街のお店にとって、1.6%~1.98%の手数料を持って行かれるのは、やはり大きいです。
実際、9月いっぱいでPayPayをやめるお店も出てきています。
「3%振り込みますキャンペーン」を開催

加盟店離れを防ぐため、PayPayでは加盟店に対して「3%振り込みますキャンペーン」を開催します。
PayPayマイストアライトプランに加入の上で、キャンペーンに申し込むと、お店のPayPay決済金額の3%を最大6か月間、後日振り込むというものです。
【9/13~11/28】街のPayPay加盟店で最大40%還元

「手数料以上のお金がバックされる」キャンペーンとともに、PayPay利用者数を増やすためのキャンペーンも行われます。
9月13日~11月28日の期間中、街のPayPay加盟店で最大40%還元のキャンペーンです。
PayPayの利用状況に応じて、PayPay利用者の還元率が以下のように異なります。
・ 2021年3月1日~9月12日にPayPayの利用なし:最大40%
・ 上記以外:20%
はじめまして&お久しぶりの人は40%還元、それ以外の人は20%還元、ということですね。
利用状況の対象期間中にPayPay残高にチャージをしても、実際に利用していなければ、「お久しぶりの人」に含まれます。
還元上限は「1,000円相当/期間」ですから、
・はじめまして&お久しぶりの人:2,500円利用
・それ以外の人:5,000円利用
までは最大率還元となります。
「スキャン支払い」の店舗が対象

お店のQRコードを読み取る「スキャン支払い」の店舗が対象です。
スマホに表示されたコードをレジで読み取る支払い方法を採用している店舗は、キャンペーンの対象ではありません。
PayPayアプリから対象店舗を調べることもできますし、対象店舗にはポスターやPOPが掲示されていますから、探してみてください。
ヤフーカード以外のクレカを支払い元に設定すると対象外
キャンペーン対象となるPayPayの支払い元は、以下の通りです。
・ ヤフーカード
・ PayPayあと払い(一括のみ)
ヤフーカード以外のクレカを支払い元に設定したり、PayPayアプリを介さないヤフーカードで支払いをしたりしても、キャンペーン対象にはなりません。
街のお店でPayPayを利用しよう
10月より、PayPayは加盟店に対して1.6%~1.98%の手数料を課します。
それに合わせてか、街のお店で高還元のキャンペーンも実施されます。
利用者が、手数料をどうにかできるわけではありません。
お店側にPayPayの集客効果を実感してもらって、引き続き加盟店になってもらえるよう、街のお店でPayPayを利用しましょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)