「終身雇用は崩壊したってニュースでいってたけどほんとかな…」

「45歳定年制なんて話もあるし…」

「退職金や年金も減りそうだから将来のお金は自分で準備しないと…」

さまざまな理由から、積立NISAなどの投資を始めた方も多いのではないでしょうか。

銀行に貯金していればよかった時代は、とっくの昔に終わりを迎えました。

国も大々的に「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、国民の投資熱を高めるための施策を打っています。

NISAや積立NISA、iDeCoなど税制の優遇を受けることができる投資制度も、徐々にではありますが充実してきています。

ここで投資初心者の方が直面する問題が

投資商品の値上がり、値下がりにどう対処するか

という課題です。

この課題に対して、初心者にも人気の積立NISAを例に解説したいと思います。

なお、積立NISAに限らずiDeCoなどの長期投資全般に当てはまる話だとご理解ください。

結論から先に言いますと

何もせず、目的達成までただひたすらに継続する

です。

つみたてNISAは無心がカギ

今の価格が高値なのか、安値なのかは誰にもわからない

上がっても下がっても継続するべき1番の理由がこれです。

特に価格が上がっている時、どうしても利益確定したくなるのが人の心というものです。

「そのうち下がるかもしれないから、欲張らずに売ってしまおう」

と考えるのも無理はありません。

ですが、ちょっと待ってください。

今の価格が最高値だなんて誰にわかるでしょうか。

誰にもわかりません

未来にならないと、そのときが最高値だったかどうかはわからないのが難しいところです。

目標とする期間や金額が目前ならまだしも、まだ何年も先の目標のために始めた投資なら継続するべきです。

特に始めたばかりの場合はその時の価格に一喜一憂するのではなく、とにかく元本を増やすことに注力しましょう。

元本が大きくならないと、そもそも利益が出ないのが積立NISAの特徴です。

とにかく無心で続けて投資元本を大きくすること、これが大切です。

下がっているときほど買い時

逆に価格が落ちていると、不安で売却したくなることもあるでしょう。

「さらに価格が落ちるかもしれないから、傷の浅い今のうちに売却してしまおう」と考える方も多いと思います。

この場合も価格が上がっている時と同様、ひたすら継続することをおすすめします。

価格が落ちているときは、同じ投資金額で購入できる口数が多くなるという大きなメリットがあります。

また、平均購入価格を下げられるので、その後の価格上昇時に利益が出やすくなるという点も魅力の1つです。

後々のことを考えると、

下がっているときほど買い時

です。

「今が仕込み時」と前向きに捉えて継続するのがセオリーです。

積立NISAなどの長期投資は「途中で売却しないこと」が鉄則

「価格が上がったから売る、下がったから売る」というのは、いずれも精神面からの売却です。

長期投資に限らず、投資全般においてやってはいけないことの1つに「感情に任せた売買」があります

市場は私たちの感情の通りに動きません。

「価格が下がってしまい、感情のままに売却した途端に上がってきた」

なんてことはよくあります。

逆も然りです。

株価の動きはむしろ追わない

投資を始めると、自然と経済ニュースに目がいきます。

今まで気にもしていなかった株価の動きを追う日々が来るかもしれません。

ですが積立NISAなどの長期投資においては、日々の動きを気にする必要は全くありません。

むしろ気にしない方が良いかもしれません。

感情に任せて売買するのではなく、目標とする期間、金額を達成するまで、無心で継続することが長期投資で勝つ秘訣です。

積立NISAの値動きはむしろ見ない

積立NISAは長期投資のための制度、短期売買はNG

積立NISAは年額40万円までと、投資できる金額に上限があります。

毎月コツコツと積立していくことが前提の制度です。

つまり短期的に大きな利益を稼ぐことを想定しておりません。

短期的に大きな利益を稼ぐことを目的とするならば、別の投資手法を選ぶべきです。

10年、15年、20年と長期的視点でコツコツと利益を出すための手法なので、短期的な値動きに一喜一憂する必要はありません。

結果的に利益が出せる方法は、コツコツと無心で続けることです。

多くの方に人気の米国株式(S&P500など)は、短期的には上げ下げを繰り返しながらも、長期的には右肩上がりの成長を続けています。

もちろんこれからもそうなると断言はできませんが、今後も世界の経済が成長していくと考えるならば、そこに乗るのが1番の近道です。

目先の値上がり、値下がりに感情を動かされることなく、長期的な資産形成を行えることを願っております。(執筆者:FP歴10年 冨岡 光)