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光熱費の節約に「電気毛布」メリット・デメリットと上手な使い方

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光熱費の節約に「電気毛布」メリット・デメリットと上手な使い方

朝晩肌寒く感じる日が増え、冬の訪れを間近に感じるようになりました。

光熱費を抑えながら暖かさを維持することは、なかなか難しいことです。

工夫しながら節約しないと、あっという間に家計を圧迫してしまいます。

あまり知られていませんが、電気毛布は光熱費節約にとても優秀な暖房器具です。

自分の生活に合いそうならば、上手に取り入れてみてください。

光熱費の節約に電気毛布

電気料金の比較

一般的な暖房器具と電気料金の比較を表で見てみましょう。

目的機種1時間あたりの電気代(約)
広い空間全体を暖めたい場合エアコン2.8円~40円
狭い場所だけれど空間全体を暖めたい場合セラミックファンヒーター強32.4円/ 弱14.9円
オイルヒーター18.2円(10畳)/12.7円(8畳)/8.8円(6畳)
暖めたいスポットがほぼ決まっている場合電気カーペット高9.0円/中6.2円
電気毛布強1円/8段階調節の「3」0.6円
短時間だけ使う場合電気ストーブ(ハロゲンヒーター)強27円/中18.1円/弱8.9円
電気ストーブ(カーボンヒーター)強24.3円/弱12.2円
パネルヒーター強27円/中16.2円/弱10.8円
メイン暖房をつけるまでもないけれど手足が寒い

メイン暖房の設定温度を下げて節約したい場合

こたつ強4.3円/弱2.2円
電気ブランケット・電気ひざかけ1.4円

参照:エネチェンジ

一般的に、エアコンの暖房使用には1時間当たり2.8~40円の電気代がかかります。

筆者は東北在住のため、冬は就寝時以外、ずっと暖房器具を付けています。

エアコンを1日8時間付けると、1か月(30日)で6,000円の電気代がかかります。(電気代を1時間25円として計算)

経済産業省によると、外気温6℃の時に、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合、1日9時間の使用で年間1,430円の節約になるそうです。(石油ストーブも同条件で年間1,320円の節約)

参照:経済産業省

外気温が氷点下になる地域に住む方は、さらに大きな金額の節約につながることでしょう。

エアコンやストーブを1日中付けていると、なかなか光熱費を抑えることができません。

寒さを我慢せず、設定温度を1℃下げるには、他の暖房器具と併用する必要があります。

そこで注目してほしいのが、電気代の安い電気毛布です。

電気毛布は、エアコンやストーブのように室内全体を暖めることはできません。

しかし、電気代がとても安いのが特徴です。

1時間当たりの電気代が1円以下の商品が、たくさんあります

筆者も電気毛布の導入前は、石油ストーブと電気ストーブを併用して使っていました。

しかし、電気ストーブは1時間10~30円と、地味に電気代がかかります。

1か月後、想像よりも数千円上がった電気代に驚くことが、何度もありました。

エアコンやストーブだけだと、暖房のパワーが足りないと感じる時があります。

「もう少しだけ暖が欲しい」と感じている方に、電気毛布はオススメです

電気毛布は身体を包み込むように使うので、肌に当たる部分を効率的に温めることができます。

エアコンやストーブの設定温度を下げても、電気毛布を使うことで快適に過ごすことができます。

筆者は石油ストーブの設定温度を2℃下げ、電気ストーブの使用頻度を減らすことができました

結果的に1年で数千円の光熱費(石油+電気代)を節約することができ、電気毛布の元を1年で取ることができました

電気毛布は2,000円程度からあり、こたつに比べて収納場所を取りません。

手軽に導入できるので、暖房費節約に大きく役立ってくれると思います。

電気毛布の消費電力

10製品程度の電気毛布を比較したところ、消費電力は50~80W程度が一般的です。

1kWhあたり27円だとすると、1時間当たりの電気代は1.35~2.16円程度と激安です。

1日8時間×1か月使っても、324~518円で済む計算です。(強で使った場合なので、中の場合は163~259円、弱だと100円前後で済みます)

これなら、電気代を気にせず好きな時に使えます。

家計に優しい暖房器具と言えるのではないでしょうか。

どこで販売しているの?

家電量販店、ネット、ホームセンターなどで購入することができます。

山善、広電(KODEN)、コイズミ(KOIZUMI)、アイリスオーヤマ、Panasonic、椙山紡織など、多くのメーカーから発売されています。

価格

電気毛布は、2,000~2万円程度で販売されています。

機能や素材により、かなり価格の変動があります。

自分の求める機能を吟味して、その中からリーズナブルな商品を選びましょう。

種類

掛け、敷き、掛け敷き両用の3タイプあります。

体が冷えて眠れない方は、就寝前に布団を温める敷きタイプ。

裏面に加工が施されているものは、就寝中に動いてもズレにくいです。

敷きタイプは掛けタイプよりも大きいサイズが多く、体全体を包むことができます。

掛けタイプはひざ掛けサイズなので、持ち運び、収納がしやすく、デザインが豊富です。

近年は掛け敷き両用タイプ(ひざ掛けよりも大判の190×130㎝程度)が多いです。

日中はひざ掛け、就寝時には布団の下に敷いて、マルチに使うことができます。

布団全体を温めなくても、足元だけ温めればOKなら、電気あんかや湯たんぽを選択肢に加えても良いでしょう。

市販品は1,000~1,500円程度なので、初期費用を安く抑えることができます。

湯たんぽは自然の温かさなので、冷え性の女性に昔から人気です。

しかし、熱湯を扱うため、管理には注意が必要です。

レンジでチンすると繰り返し使える、手先の冷えにピッタリな小ぶりなサイズもあります

自分好みのタイプを見極めて、必要なサイズ、手頃な金額の暖房器具を見つけましょう。

コードの長さ

コードの長さは電源側が1.9m、本体側が1.0~1.7m程度です。

温度の範囲

20~53℃(ダニ退治できるタイプは、50℃以上まで上がるタイプが多いです)

重さ

1.3~3.0㎏

タイマー機能

タイマー付き電気毛布

電気毛布の中には、タイマー機能が付いている商品があります。

寝る前に電源OFFタイマーをセットすることで、消し忘れを防ぎます

寝起きが寒くて嫌な方なら、電源ONタイマーを利用するのも良いでしょう。

タイマー付きは価格が高くなりますので、使い勝手と優先順位を考えて選びましょう。

※タイマーが付いていない電気毛布でも、市販のタイマー付きコンセント(1個1,000円程度)を別に付けることで、値段を抑えつつ、同様の使い方をすることが可能です。

リモコン

スライド、ボタン、ダイヤル式があります。

スライドタイプは直感的に使用できるので、温度を細かく調整しやすいです。

素材

天然素材の綿ベースと、化学繊維のポリエステルベース(アクリル混紡など)に分かれます。

綿ベースの商品は肌に優しいので、敏感肌の方にオススメです。

吸湿性に優れているので、汗かきの方ならサラッとした肌触りで使えます。

しかし、洗濯による縮みやシワが起きやすいと言われています。

価格は化学繊維に比べてやや高めです。

ポリエステルベースは保温性が高く、繊維がしっかりしているので伸びにくく丈夫です。

その反面、毛玉や静電気が発生しやすいと言われています。

筆者はポリエステル製を使っていますが、静電気では特に悩んだことはありません。

しかし、毛玉はすぐできます。

肌触りが悪くなるので、シーズンオフ時のケアは必須です。

フランネル素材やマイクロファイバーは肌触りがとても柔らかいので、モコモコした使い心地に包まれると幸せを感じます。(その反面、蒸れやすいという欠点もある)

価格は綿に比べると安いのが特徴です。

フランネル素材電気毛布

割合としては、電気毛布の多くはポリエステル100%、もしくはポリエステルア&アクリル混紡(アクリル30%程度)です。

綿100%は1~2割しかなく、デザインは選べないかもしれません

それぞれ利点欠点がありますので、自分のタイプに合わせて考えてみてください。

メリット

(1) 電気代がとにかく安い

電気代は先に書きましたとおり本当に安いです。

(2) 簡単に持ち運びできる

持ち運びは簡単ですし、収納にも困りません。

(3) 商品によっては洗濯が可能

洗濯可の表記でも、洗濯機で丸洗いできるもの、手洗いしなければならないものがあります。

丸洗いできると言っても、洗濯ネットに入れ、手洗いモードで洗いましょう。

ダニ退治、抗菌、防臭機能が付いている商品もあり、清潔に使えるのはうれしいですね。

(4) コンセント、USB、充電式など選べる

日常使いならコンセント、充電式なら車中泊やキャンプ、USBなら職場でも使えます

(5) サイズ、デザイン、素材が豊富

子どもからお年寄りまで、それぞれの好みに合わせて豊富なサイズ、デザイン、素材から選ぶことができます。

(6) 必要な場所だけ温めることができる

エアコンやストーブは室内全体を暖めるため、空気の乾燥が気になったり、頭がボーっとしたりする方が多いです。

電気毛布だと室温はそのまま、体の温めたい部分だけ温めることができます。

体は温かくても、頭はスッキリさせておきたい人に向いています。

デメリット

一方デメリットもあります。

(1) 部屋を暖めることはできない

電気毛布は単体で使うのに適しています。

同じ部屋に複数集まって使う場合は、こたつの方が電気代は安く済みます。(1時間2~5円)

こたつは初期費用、布団の保管場所、洗濯する手間などデメリットも多いので要検討です。

(2) 低温やけどにならないよう注意する

湯たんぽ、カイロと同様、低温やけどにならないように注意が必要です。

肌の同じ位置に当て続けることが無いよう、気をつけましょう。

寝る前は電源を切るか、タイマーを利用して、乾燥や脱水を防ぎましょう。

(3) 電熱線が入っているので、毛布の感触がボコボコする

毛布の中に電熱線が入っているので、独特の感触に慣れるまでは違和感を感じます。
気になりそうな方は、柔らかくて厚みのある素材を選ぶようにしましょう。

(4) 電磁波の心配

基本的に、日常使いする家電から出る電磁波程度なら、人体に影響はないと言われています。

それでも心配な方のために、電磁波カット機能が付いた電気毛布が販売されています。

価格は数千円高くなりますが、心配な状態のまま使うのはストレスの原因になります。

安心して使える商品を選んでください。

(5) 就寝時、付けっぱなしはNG

人は、脳と体を休めるために、体温を下げながら眠りにつきます。

就寝中も温め続けてしまうと、体がうまく体温を調節することができません。

体温を下げようと大量発汗し、眠りが浅くなると、起床時の倦怠感を引き起こします。

電源をOFFにしてから就寝するか、タイマー付きの電気毛布を使うようにしましょう。

(6) 求める機能によって値段が上がる

タイマー、電磁波カット、オーガニックコットンなど、求める条件が増えるほど値段が上がります。

初期費用が高くなるほど、元を取るのに時間が掛かり、節約の効果が薄れてしまいます。

家族分そろえる予定ならなおさら、必要な機能、予算など、優先順位はしっかり決めておきましょう

在宅ワークの強い味方

電気毛布は、オフィス、在宅ワーク、勉強のお供にピッタリです。

もちろん、テレビや読書など、ゆったり過ごす時間にも使うことができます。

動きが少ない冬は身体が冷えやすくなりがちですが、電気毛布があると暖かく過ごせます。

1時間付けても電気代が0.6円程度で済むので、どこでも手軽に取り入れることができます。

筆者は1日中玄関先で受付勤務だった時期があり、冬の電気毛布にはかなり救われました。

入口に近い席だったり、スカートしか履けなかったり。

電気毛布は、冷えやすい職場環境の悩みにも寄り添ってくれます。

上手な使い方

体調を万全な状態に保つために、体温調整機能を妨げないように使うことが大切です。

日中はそのまま使用して問題ありませんが、就寝時と起床時は時間を決めて使いましょう。

発汗、脱水、低温やけどなど、自覚しにくい高齢の方に使う際は、特に気をつけましょう。

エアコンやストーブなど、他の暖房器具と組み合わせて使うと、とてもコスパが良いです。

設定温度を少し低くしても、電気毛布をプラスすることで、体感は温かいまま快適に過ごすことができます。

エアコンのように付けっぱなしにせず、使わない時はこまめに電源OFFにすることで、電気代はさらに節約できます

光熱費を上げず、温かさをキープできる電気毛布。

ぜひ、光熱費削減に活用してみてください。(執筆者:山城 奈々)

《山城 奈々》
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山城 奈々

執筆者:栄養士 山城 奈々 山城 奈々

栄養士として大学病院や老人施設の献立作成、食事作りを経験。結婚後は100均で勤務し、審美眼に磨きをかける。「楽しく節約」をモットーに、シンプルな生活を心掛けている。無類のチョコ好き。 寄稿者にメッセージを送る

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