今年はおととしに引き続き、いつもとは違う1年になりました。

おうち時間が増えて、外出も減ったため「お金を使う機会が減った」という声を聞きます。

しかし、一方では「今年はお金が貯まらなかった」という声も聞くのです。

今回は、今年はお金が貯まらなかったと感じている人の共通点と反省点について考えてみました。

紙幣が入っていない空の財布

1.「おうち時間」「リベンジ消費」にのってしまった

今年は「おうち時間多めの年」2年目に入りました。

自宅で過ごす時間が増えて、家の中にある古いものや使いにくいものに気がつく機会も増えてきたのではないでしょうか。

実際に、家具やリフォーム工事の売り上げは好調です。

おうち時間で使うものは、意外と1万円以上の出費になることが多く、数回繰り返せば「今年はお金が貯まらなかった」という状態になります。

外出が難しいときには「おうち時間」をキーワードに売り出しを行い、外出しやすいタイミングがやってきたら、今年は「リベンジ消費」という言葉が登場しました。

リベンジ消費とは、「使えなかったお金を買い物に使おう」という意味です。

「おうち時間」と「リベンジ消費」の両方にのってしまった人は、結局はずっとお金を使い続けていたことになります。

貯金ができる人とできない人の差は、収入が大きい人と小さい人の差ではなく、お金に対する冷静さなのかもしれません。

今年「おうち時間」「リベンジ消費」にのってしまいお金が貯まらなかった人は、なんとなく雰囲気でお金を使ってしまうところがあるのでしょう。

2.「食費」と「水道光熱費」が増えてしまった

今年はお金が貯まらなかったという人は、食費と水道光熱費が増えているのではないでしょうか。

おうち時間や在宅勤務は、食費と水道光熱費を引き上げます。

今までの生活ならば、食費と水道光熱費は節約しやすい項目であり、多少減らしても生活に大きな影響はでなかったかもしれません。

しかし「外出が難しい」「娯楽が限られる」という状況で食費や水道光熱費まで切り詰めると、生活自体がギスギスしてしまうのではないでしょうか。

おうちで過ごす時間が多い生活は、長期戦になるでしょう。

みんなが初めての経験していることの中で、今年は食費と水道光熱費が家計を圧迫したとしても、生活に潤いを与えることができたのならば、それは「良い出費」だったのではないでしょうか。

ただ、来年は長期戦に備えて食費や水道光熱費の節約についても考えるタイミングかもしれません。

電気代

3.「なんとなく備えなきゃ」と思ってしまった

ここ2年間は、「なんとなく備えなきゃ」と思い続けた2年間でした。

トイレとペーパーがドラッグストアから消えたのは2020年です。

今年は何かが店から消えることはありませんでしたが、2020年のトイレットペーパー騒動は「備えなきゃ」という気持ちを植え付けました。

今年は地震も相次ぎ「なんとか地震とのつながりは? 」という言葉を何度も耳にしました。

そのため、備蓄にお金を使いお金が貯まらなかった人も多いのではないでしょうか。

「なんとなく備えなきゃ」と思ってお金が貯められなかった人は、失敗ではなく「賢いお金の使い方」ができた年です。

大きな災害は必ず近いうちにやってくると言われています。

災害が起きてから必要なものを買おうと思えば、今よりももっとお金が必要になるでしょう。

「なんとなく備えなきゃ」と思っていろいろな備蓄品を買った人は、一時的には「お金を使ってしまった」と思いますが、実際は未来のための投資であり、結果的には節約につながっています

4.「定額給付金分だから」と思い続けてしまった

2020年に、日本の全国民に1人当たり10万円の定額給付金が支給されました。

給付金を受け取ったことで、2020年は白物家電の売上が伸びたと言われています。

使い方は人それぞれでコロナ禍での苦しい生活費にあてた人もいれば、予定外の収入としてパッと使った人もいれば、貯金した人もいます。

給付された10万円をそのままパッと使った人は「使っちゃった」という認識がありますが、そうでない人は「定額給付金をもらったから」という考えが頭のどこかにずっと残っているのではないでしょうか。

筆者も10万円をもらったのですが、必要でないものを買うたびに頭のどこかで

「定額給付金分だから」

と自分に言い訳をしていたような気がします。

しまいには、10万円分を使い切っても引き続き「定額給付金分だから」と思ってしまい、無限の10万円になっていました。

浪費

「あればあるだけ使ってしまうこと」をパーキンソンの法則と言います。

節約は、パーキンソンの法則にのってしまえば失敗です。

「収入に関係なく財布の紐はゆるめない」という気持ちを来年は持ちたいと思います。

来年はお金の使い方に注目してみよう

もしかしたら来年も「おうち時間」や「リベンジ消費」が繰り返され、お金を使う誘惑と戦う1年になるかもしれません。

しかし、お金を使うことは悪いことではありません。

備えるための出費や未来のための出費は、お金を使うことでお金の価値を高める「ちょっと違った節約方法」です。

「今年はお金が貯まらなかった」と感じる人は、金額だけでなくお金の使い方に注目してみると良いのではないでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)