先週は、オミクロン株の感染拡大によって、再び経済への影響が出るのではないかとの思惑から世界同時で株安となりました。

日々情報が変化する中、リスクオフの動きが世界中で見られて、日経平均株価も2万8,000円を割り、2万7,588円の安値を付けました。

更にパウエル議長の発言により、米国では金融引き締めに積極的な姿勢と受け止められ、幅広く売りが出ました。

今後もオミクロン株への警戒は続きますが、一旦、底値を確認する場面となり金曜日の取引を終えました。

ローソク足は、下髭の陽線となりカラカサの形状で、これは買いのサインとなります。

RSIは26.86%で買いシグナル、騰落レシオ76.56%、25日移動平均線乖離率-7.89%と、テクニカル分析では買いシグナルが多く点灯しました。

次回の新月は12月4日です。ここで前回の満月からの下落の終焉となってトレンド転換となるのか、そして12月19日の満月にも気を付けましょう。

下落の終焉となってトレンド転換となるのか

現状分析

それでは、チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

移動平均線

5日線は大きく下向きで下落しました。

金曜日には5日線にようやく触れましたがさて今後どうなるでしょうか。

25日線も下向きで、5日線との乖離を広げています。75日線は横ばいでしたが金曜日に若干上向きとなっています。

並び順は25日・75日・5日線の並び順に変化し、下降トレンドの始まりを示唆しています。

トレンドライン

長らく下値支持線としていた10月6日と10月29日、11月11日そして11月18日安値を結んだラインを割ってからは、勢いよく下降となり、上の意識されていた直近に開けた11月26日・27日の窓を埋めることなく、下への意識が強くなった1週間でした。

現在、9月まで上値抵抗ラインとして機能していた2月16日・3月18日、4月6日・6月15日高値を結んだラインが下値支持線として機能しています。

一目均衡表

今月は雲のねじれ現象がいくつもありますから、しばらくは注意が必要です。

転換線が基準線をデットクロスし、売のサインとなります。

しかし、向きは転換線基準線ともに横向きです。遅行線は向きを上向きにしています。

ボリンジャーバンド

TPラインが下向きで、-3σに到達し下へのボリンジャーウォークも考えられる位置で金曜日にかろうじて-2σを上抜けました。

若干波打ちも見られますので、ここから横にスライドする可能性もありますが、まだ下へのウォークに注意が必要です。

スローストキャスト

売られすぎゾーンに到達して、木曜日に向きを上向きに変えて、ここから上昇していく準備は整った段階です。

MACDは、一気に0ラインを割り込み、下降トレンドとなっています。

しかし、ヒストグラムは金曜日にピークアウトしたので、ここから上昇に迎えるかに注目です。

総合判断

一旦は下げ止まりを確認する水準まで金曜日に到達しています。

それぞれのテクニカルでは買いシグナルが多く出ており、反発の可能性もあります。

しかし、世界情勢を見ると、まだまだ限定的で、重そうなテーマも多々あります。

雇用統計では市場予想を55万人としていましたが、予想値よりも低い21万人増となり、大幅に下回りました。これを受け、米国主要指数は陰線をつけました。

しかし、日経平均株価の単体を見ると、10月6日の安値を割らなかったことで、好感されるのではないでしょうか。

ここからBOX相場継続とするのか、節目を割って更なる下落となるのか、常に平常心でチャートと向き合いましょう。(執筆者:城 晶子)