スマートフォンのiPhoneとAndroid、どちらが優れているかは議論されるところですが、この記事ではキャッシュレスに限定し、どちらの端末が優秀なのか決着を付けます。

iPhoneとAndroid

キャッシュレス界ではiPhone躍進中

もともとキャッシュレスの分野については、Androidが優位でした。

2015年頃まで、iPhoneでキャッシュレス(おサイフケータイ)を使うための「おサイフケータイジャケット」が販売されていました。

今ではまるで存在意義がありません。

2016年にiPhone7でApple PayがSuicaに対応したのを皮切りに、短期間でiPhoneが盛り返し、2021年にはiPhoneで「nanaco」「WAON」が使えるようになりました。

nanacoもWAONも主要電子マネーではあるものの、グループ色が強く分汎用性はやや足りないアイテムです。

このような電子マネーにまで、米国の会社Appleが対応しているのは驚きです。

iPhoneとAndroidのキャッシュレス、何が違う?

スマホ決済は現在、大別すると次の3種類が存在します。

・タッチ決済

・電子マネー

・QRコード決済

このうちQRコード決済についてはアプリ上に表示されるQRコード、またはバーコードで決済する仕組みです。

iPhone、Androidの違いはほぼありません

端末の違いが大きいのは、ハードウェアに依存する「タッチ決済」と「電子マネー」です。

タッチ決済はiPhone圧倒的優勢

タッチ決済はもともとVISAブランドのカードに使われていた言葉ですが、最近ではMastercardコンタクトレスなど、他ブランドの同一機能も総称してこう呼ぶことが増えました。

クレジットカードを、レジの決済端末に触れて決済する仕組みで、カード券面に「))))」マークがあれば使えます

クレジットカードをセットしたスマートフォン(Apple PayまたはGoogle Payとして)でも、タッチ決済が可能です。

電子マネー、特にポストペイ式(iD、QUICPay)と決済の見た目、効果がほぼ同一ですが、使える加盟店が異なります。

ところでスマートフォンでのタッチ決済、現在iPhoneの圧勝です。

・ iPhone → VISA、Mastercard、JCB、アメックスのタッチ決済に対応

・ Android → VISAブランドの一部デビットカードのみ対応(クレジットカード不可)

2021年になり、Apple PayでVISAタッチ決済ができるようになったのが大きな成果でした。

いっぽうGoogle Payでは、クレジットカードのタッチ決済は使えません

マクドナルドとコンビニでの5%還元で知られる「三井住友カード(NL)」も、Androidユーザーの場合、カード現物を持ち歩かないと恩恵が受けられないのです。

三井住友カードの「Vポイント」タッチ決済はGoogle Payでも可能ですが、これもクレジットカード決済ではありません。

電子マネー

Androidには、「おサイフケータイ」があります。

iPhoneと違い、各電子マネー個別のアプリで電子マネーを使えます。

個別アプリでもGoogle Payでもおおむね機能は同じですが、一部個別アプリでないとできないこともあります。

「おサイフケータイ」こそ、かつてのAndroidの強みでした。

現在はどうでしょうか。

電子マネー別に、iPhoneとAndroidの対応を見てみます。

《プリペイド式(チャージして使う)》

・ Suica等交通系 → 両方

・ 楽天Edy → Android

・ nanaco → 両方

・ WAON → 両方

《ポストペイ式(クレジットカード同時決済)》

・ iD → 両方

・ QUICPay → 両方

もともと優勢だったAndroidも、2021年11月現在では、楽天Edyに優位性が残るのみとなっています。

普及していて便利な楽天Edyも、ないと困る存在でもありません。

カードレスクレカがGoogle Pay非対応

iPhoneが急速に便利になったことがわかりましたが、これだけでAndroidが「劣勢」とまではいえません。

タッチ決済も、電子マネーでカバーができます。

ですがここに来て、Android派にショックを与えるクレジットカードが出ました。

「三井住友カード(CL)」と「Visa LINE Payクレジットカード・カードレスタイプ」です。

どちらもカード現物のない、カードレスクレジットカードですが、いずれもGoogle Pay非対応です。

タッチ決済に限らず、Google Payで「iD」を使うこともできません

QRコード決済は使えるものの、公式サイトでは「Androidではネットショッピング専用」とされています。

今後カードレスクレカが増えそうです。

それらが必ずGoogle Pay非対応ではないでしょうが、それでも着実にキャッシュレス界はiPhone中心になっています。

キャッシュレス界はiPhone中心へ

iPhoneとAndroid、キャッシュレスの現状を見てみました。

iPhoneSEが売れている現在、Android端末の価格の優位性も危ういところです。

Android使いのキャッシュレス派は、考えておいたほうがいいかもしれません。(執筆者:沼島 まさし)