定期預金が貯まっていたり、ボーナスが出たりして資金に余裕があるとき、銀行の窓口で運用の提案をされることがあります。

投資信託に興味を持った場合、銀行窓口で手続きをする前に知っておいてほしい販売手数料削減の方法を3つ紹介します。

投資信託の手数料

手数料が安いとどれくらいの得になるのか

手数料が安い方が良い、とは誰もが思うことです。

もちろんそれは投資信託においても同じです。投資信託の場合、運用をはじめるときの手数料の違いが、その後の運用でさらに大きくなっていく特徴があります。

より購入時の手数料が少ない商品を選ぶことが大事になってきます。

具体的な数字で考えてみましょう。

【例】50万で購入した投資信託の運用成績がよくて1.5倍になった

販売手数料がかからない場合、50万円で購入した投資信託は75万円の評価額になります。

販売手数料が購入金額の3%の場合、50万円で購入した分から手数料の1万5,000円が引かれて48万5,000円から運用がスタート。

1.5倍になったときの評価額は72万7.500円です。

購入金額 販売手数料 1.5倍になったときの評価額
500,000円 0円 750,000円
500,000円 15,000円 727,500円

1.5倍になったときの評価額の差に注目してください。

75万円と72万7,500円の差は、2万2,500円です。

両者の差が、購入したときの手数料分(1万5,000円)よりも大きくなっています。

このように、運用の利益が出れば出るほど、手数料の金額の差が大きな違いとなって現れてきます。

これが、投資信託の販売手数料をなるべく安くした方がよい理由です。

投資信託は同じ商品でも販売する金融機関によって販売手数料が異なります。それぞれの金融機関で好きに販売手数料を決められるからです。

より手数料の安い商品を購入するために3つのことを実践してみてください。

(1) インターネットバンキング開設の手続きをする

銀行窓口で投資信託を勧められて興味を持ったら、まずは話を聞いてみましょう。よくわからないことや不安に思うことを訊けるのは、対面ならではの良さです。

提案された投資信託の中で運用してみたいなと思う商品ができたら、その場で手続きをせずにその銀行のインターネットバンキングの利用開始手続きをします。

なぜなら、同じ銀行での取引でも、窓口よりもインターネットで投資信託を購入した方が安い手数料になる場合があるからです。

たとえば三菱東京UFJ銀行の場合、「店頭取扱の商品でも!インターネットでのお取引なら購入時手数料が10%OFF」となっています。

金融機関によっても異なりますが、インターネットで手続きをすると手数料が安くなるキャンペーンを行っていることもあります。

銀行窓口で投資信託を勧められたらまず話を聞き、インターネットで取引ができるように手続きを済ませるところまでやってください。

次に紹介する2つのことも検討したいので、購入手続きは家に帰ってからじっくり取り掛かるとよいと思います。

(2) 同じ投資信託を扱っている他の金融機関を探し、手数料の安いところを利用する

銀行窓口で勧められた投資信託で気に入った商品があったら、その場ですぐに買わずに他の金融機関でも同じ商品を取り扱っていないかを調べます。

先にお伝えしたように、投資信託の販売手数料は金融機関ごとに違うからです。

他にも取引している金融機関があるなら、そちらではいくらの販売手数料なのかを調べます。

たとえば10万円の投資でも1%手数料が違うと、1,000円の差になります。ふだんの生活で1,000円金額が違うとなったら大きな差だと感じるはずです。

投資をする場合、扱う金額が大きくなると細かな手数料の差はあまり気にならなくなるかもしれませんが、運用がうまくいくと大きな差になっていくので慎重に見極めてください。

一般的に、実店舗を持たないネットバンクやネット証券の方が手数料は安い傾向です。

利用する金融機関の数が増えることや、新たな口座開設の手間がいやでなければ、ネットバンクやネット証券での運用を検討してみてください。

(3) 似たような投資先の別の投資信託を探す

勧められた商品と全く同じものでなくても、似たような投資先の別の商品を選んで手数料を安くする方法もあります。

同じ銀行でも、ネットでのみ取り扱っている投資信託の商品がある場合があります。

似たような投資先で、ネット専用商品に手数料が安い商品があるか確認してみてください。基本的にネット専用の商品の方が手数料が安く設定されています。

これは、利用する金融機関の数を増やしたくないときにも有効な方法です。

たとえば日経平均株価と同じ動きをするように運用している投資信託を銀行窓口で教えられて気に入ったとしましょう。

全く同じ商品じゃなくても、日経平均株価に連動する投資信託はたくさんあります。

日経平均株価のように目安となる指数に連動した値動きを目指す投資信託は「インデックス投資信託」と呼ばれ、商品によって運用成績は大きく変わりません。

「ノーロード」といって販売手数料が無料の商品も多くあります。

同じ銀行のネット専用で似たような商品がないか、いちど見てみることをおすすめします。

もちろん、2つめに紹介したように違う金融機関で似たような商品を探すのでもよいでしょう。

投資信託の手数料を節約して、運用効果をあげよう

運用効果をあげよう

せっかく運用をするなら、なるべく多くの利益を得たいです。

投資信託を購入するときには、販売手数料がより安く設定されているところで取引をしてください。

投資信託口座はいくつも持てるものではないので、なるべく手数料の安い商品を扱っている金融機関で運用をはじめると良いです。(執筆者:福島 怜実)