ここ数年、多くの銀行預金の金利は低空飛行を続けています。
ところが昨年あたりから、ネット銀行を中心にこれまでにはない高金利を見かけるようになりました。
今回ご紹介するUI銀行では年0.3%の特典を打ち出しており、少額でも入金できるため使いやすさも目を引きます。
目次
ほんとうにお得なの? メガバンクとの金利の差
現在みずほ銀行のスーパー定期の金利は、1年預けても0.002%です。(1月24日現在)
参照:みずほ銀行
ということは、かりに100万円預けたとしても、1年後に得られる利息は税引き後には約15円です。
ところが、0.3%の金利で同額の100万円を預金すると税引き後でも約2,390円、150倍にもなります。
これは、大きいです。
UI銀行お得なキャンペーンの概要
UI銀行は、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループが100%出資するネットバンクとして、2022年1月17日に開業しました。
その新規オープンを記念した「スマホで手軽に、店舗で手厚く。UI銀行 開業記念キャンペーン」が、年利0.3%の高金利だというわけです。
2022年3月31日までに、アプリをダウンロードのうえ、普通預金口座から1年もの、もしくは2年ものの円定期預金に預け入れをしてください。
年0.3%の金利となります。(税引後 年0.239%)
対象となるのは、日本国内に住む満16歳以上の個人で、預入できる金額は、1円以上1,000万円未満1円単位です。
日程的にはまだ余裕がありますが、期間中であっても受入限度額2,000億円に達した時点で受付終了となるため、早めにご利用ください。
≪画像元:UI銀行≫
特徴 (1) スマホで手軽に、店舗で手厚く
アプリで口座開設などの手続きが行える銀行は、最近増えています。
UI銀行の特筆すべき点はキャンペーンタイトルにあるように、スマホの手軽さを備えると同時に、操作方法などに不安を感じる方には、店舗でもサービスが受けられることです。
UI銀行そのものはネットバンクであり実際の店舗を構えているわけではありませんが、グループ会社であるきらぼし銀行で直接行員の方からサポートをしてもらうことができます。
きらぼし銀行は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に実店舗があります。
特徴 (2) 高めの金利
キャンペーン以外に目を向けても普通預金は0.10%、スーパー定期預⾦、⼤⼝定期預⾦とも以下のように全体的に高めに設定されています。
預入期間 | 1,000万円未満 | 1,000万円以上 |
1か月/3か月/6か月 | 0.12% | 0.12% |
1年/2年 | 0.3% | 0.3% |
3年/5年 | 0.2% | 0.2% |
※1.2年ものはキャンペーン金利です。
https://www.uibank.co.jp/service/rate/
特徴 (3) コンビニATMが使える
以下の3種類のATMから入出金ができます。
・ きらぼし銀行ATM
・ きらぼし銀行京王駅ATM
・ セブン銀行ATM
入金は、何れも手数料はかかりません。
出金はきらぼし銀行ATM、きらぼし銀行京王駅ATMは平日8:45〜18:00は無料で利用できますが、それ以外は110円が必要です。
https://www.uibank.co.jp/service/fee/
特徴 (4) 振込手数料が安い
UI銀行間ときらぼし銀行への振込は料金不要、他行あてでも金額にかかわらず86円、とかなりお得です。
特徴 (5) 無料回数を増やすためのUIプラス
使い勝手をよくするために、会員ランクをあげるのは必須事項です。
UI銀行の優遇サービスはUIプラスと呼ばれ、次のように総預金の1か月平均残高に応じてステージごとに特典が受けられます。
ステージ | 総預金の1ヶ月平均残高 | ATM出金無料回数/月 | 他行宛振込無料回数/月 |
1 | 10万円未満 | 1回 | 2回 |
2 | 10万円以上 | 3回 | 5回 |
3 | 300万円以上 | 7回 | 7回 |
4 | 500万円以上 | 10回 | 15回 |
口座開設日の当月と翌月はステージ2が適用され、翌々月から残高に応じたステージに変わります。
またきらぼし銀行にも口座をお持ちの方は、10万円未満の平均残高でもステージ2となり、500万円以上あればステージ5です。
2022年の貯める口座に
開業間もないUI銀行では、まだ公共料金やクレジットカードなどの口座振替、電子マネーチャージ、公的年金の受け取りはできません。
ですが一方でマネーフォワードやマネーツリー、zaimと連携することはできますし、金利は現在のところ全体的に高めですから、貯めるだけに特化させた口座として利用しやすいと思います。
残高が少ないとATM出金無料回数は口座開設当初以外は1回になりますが、それだけにむやみに出しにくくなり貯めやすくなるというメリットも生まれます。
キャンペーン金利の0.3%はお得です。
預金保険制度の対象の商品ですから、1人あたり全額保護の対象預金以外の預金合計で元本1,000万円までとその利息が保護されることも大きなメリットといえるでしょう。ぜひ1度、ご検討ください。
なお記載した情報は1⽉24⽇現在のものであり、改定される可能性もありますので、ご利用の前には公式ホームページでご確認ください。(執筆者:吉田 りょう)