世界の中心であるアメリカでは高止まりするインフレを抑えるため、利上げやQT(量的引き締め)などの実施が予測され、加熱し過ぎた経済を抑える動きが出ております。

この動きは株価にとってはマイナスの影響を及ぼすため昨年とは相場環境が激変、軟調な動きとなってしまっています。

また、いまだ残る新型コロナウイルスの影響や、ロシアやウクライナといった国際情勢悪化の動きも相まって株価が不安定な動きをしているのが今の相場環境です。

この軟調な相場は海外だけの話ではなく、日本においても昨年誕生した岸田政権が株式市場にとっては逆風となる施策を次々と打ち出しております。

海外情勢と国内情勢が嬉しくない相乗効果をうみ、アメリカ相場以上に弱い動きとなってしまっているのが日本の株式市場です。

コロナ禍以降に積立NISAを始めた方にとってはこれが始めての軟調相場、多くの方が不安になるのも無理はありません。

また、これから積立を始めようと思っている方にとっては

「今から始めて大丈夫なのかな?」

「ピークは過ぎてこれから下がる一方では?」

「やっぱり投資って危ない気がする」

このような不安でいっぱいになるかもしれません。

今回は今のような軟調な動きの中で積立を始めても大丈夫なのか、いつから積立を始めるのがベストなのかについて解説したいと思います。

こんな時でも 積立NISAを 始めて大丈夫?

長期投資において今の相場は気にする必要なし

前提条件として積立NISAは長期投資を前提とした制度であることを説明いたします。

通常投資で得た利益に対しては約20%の税金がかかります。

例えば投資で100万円の利益を得た場合はその20%、つまり20万円が税金として引かれ、実質の手取り利益は80万円という形になります。

これが通常の投資ですが、積立NISAを使えばその税金を非課税にすることができます。

ただし条件があり

・ 投資金額が年間40万円まで

・ 一括投資ではなく積立投資

・ 投資できるファンドは金融庁が認めた優良ファンドのみ

・ 最長20年間

という縛りがあります。

簡単に言い換えると

金融庁が認めたファンドに積立投資するなら利益が出ても税金は取りません。年間40万円までで20年間有効ですよ

という制度となります。

つまりコツコツと長期的に積立をしていくことを前提とした制度であるということです。

•  まとまった資金で一攫千金!

•  手持ちの100万円を来年までに3倍にする!

といったような短期的にみる投資とは対照的な手法になります。

短期投資だと今の相場環境がチャンスなのか、はたまたタイミングを待った方が良いのか考える必要があります。

ですが長期投資だと違います。

たとえ今の相場環境が悪かったとしてもそれは「今」の話です。

10年、20年といった長期で見ると今下がろうが上がろうが誤差みたいなものです。

特に始めたばかりの方やこれから始めようとする方はまだ投資金額が少なく、受ける影響も軽微だというのが理由です。

長期投資では始めるときの相場は気にする必要がないというのが見解となります。

今すぐ始めて時間を味方につけるべし!

ではいつから積立を始めるのが正解なのか。

答えは「今すぐ」です。

「もっと下がるかもしれないし」

「下がりきって上がりはじめる時の方が良いのでは?」

「始めてすぐにマイナスになったら嫌だな」

さまざまな意見が聞こえてきそうです。

ここで相場の格言を紹介させていただきます。

「頭と尻尾はくれてやれ」

相場では天井(高値)と底(安値)は誰にもわかりません。

後になってはじめてわかるものです。

タイミングを見計らおうとしてもそれはプロでも至難の技です。

上昇相場を待ってから始めようとしても、結局その瞬間が掴めず、結局始めることができないなんてこともあるでしょう。

高値、安値を判断しようとするのではなく、たんたんと積立することが大事になります。

始めてすぐに評価益がマイナスになると気が滅入ることもあるかもしれません。

ですがそんな時は

• いつもより多くの口数を買うことができる!

• 今のうちに投資することによって将来大きくなる!

• 今がチャンス!たくさん仕込んでおこう

と前向きに捉えるようにしましょう。

投資金額が大きくなればなるほど利益も大きくなります。

それには時間が必要です。

長期的に投資を継続してこそ本当の利益を得ることが可能なのです。

時間を味方につけるためにも気づいた時から即開始、今すぐ始めるのがベストだと考えます。

スタートするなら今すぐに

こんな時こそ勝率の高い王道投資を!

投資にはさまざな種類があります。

•  個別株式取引
•  仮想通貨
•  不動産投資

挙げればキリがありません。

一攫千金を狙える手法もあれば、安全性高い手法もあります。

本記事で紹介している積立NISAは数ある投資手法の中でも安全性の高い類に入ります。

特に人気の米国株式ファンドや世界株式ファンドの積立に関していうと、15年、20年といった長期で見れば全員が勝てているのが過去の動きです。

もちろんこれからもそうなるとは断言できませんが、勝率が高いことに違いはありません。

実際に世界恐慌やリーマンショック、コロナショックなど幾多の暴落を経ても過去の高値を超えてきているのがその証拠です。

• 長期
• 分散
• 積立

これを実践することが勝率の高い王道投資です。

今の相場は長期的に見れば過度に気にする必要はありません

これからさらに下落相場が訪れたとしても「仕込み時」と割り切ることができれば最強です。

現在の相場環境から積立を始めることを躊躇していた方も、安心して投資の道を進んでいただければ幸いです。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)