コード決済アプリで勢力を伸ばすPayPayは、連動するクレジットカードとしてPayPayカードをリリースしました。
新規顧客向けのキャンペーンはあるものの、既にYahooカードを持っていた方は自動的に切り替わるのを待つばかりですが、実は
・ さらには失効になる
のをご存じでしょうか。
今回は、既にYahooカードを持っている方向けの事前準備を説明します。
目次
そもそもPayPayカードとは
まずはYahooカードからの切替と、PayPayカードの概要についてみていきます。
Yahooカードからの切り替えについて
Yahooショッピングなどと連動してポイントが貯められるお得なカードとして、これまではTポイントが貯まるYahooカードが優遇されてきました。
しかし2022年から新たに発行されるPayPayカードは、PayPayボーナス（後日PayPayポイントに名称変更）が貯まるカードとして、各種Yahoo関連のサイトで使えるようになりました。
それに伴い、既存のYahooカードユーザーは有効期限切れと共に4月から順次、PayPayカードが届くようになっています。
切り替え時期について
Yahooカードがいつ使えなくなるか人によって異なります。
専用ページへアクセスし、Yahooアカウントでログインすれば自動的にPayPayカードの発送予定およびYahooカードの利用停止時期が分かります。
またログインしなくても、カードの有効期限と誕生日を入力すれば分かるので、早めに確認しておきましょう。
PayPayカード到着前にすべきこと
次はPayPayカード到着前にすべきことを紹介します。
1. モバイルTカード又は他のTカードへ引き継ぎ設定
手持ちのYahooカードの利用停止となった時点で、カードに紐づいたTポイントは全て失効してしまいます。
それを避けるためには、
(1) Yahooカードに設定されていた「9136から始まる16桁」のTポイント番号を、スマートフォンの「モバイルTカード」アプリに設定するか
(2) 他のTカードにポイントを移動しておく必要があります。
モバイルTカードアプリであれば、カードは利用停止されてもTポイント番号は変わらず使い続けられます。
しかし、他のTカードにポイントを移動させる場合、Yahooカードに紐づいていた番号も失効してしまうため、注意が必要です。
例えば新生銀行ポイントプログラムのように、Tカード番号を入力すればポイントが貰えるキャンペーンなどは当然、失効した番号には付与されないので新しい番号で応募しましょう。
2. PayPayアカウントとYahooアカウントの連携
既にPayPayを活用している人にはほぼ必須な作業ですが、新たにPayPayをインストールする方はYahooアカウントとの連携を必ず行いましょう。
こちらも両アカウントを連携しておかないと、せっかく付与されたPayPayボーナスが2024年2月に失効され、2023年12月以降の付与分は付与から60日で失効する事となります。
改めてTポイントの「価値」を把握する
Yahooカードの切替の影響で岐路に立つTポイントですが、いまいちどその価値を把握しておきましょう。
1. Tポイント利用が終了するサービスを把握する
2022年4月1日以降、Tポイントの付与が終了するのは
・ ヤフオク！
・ PayPayフリマ
・ Yahoo！公共料金
・ Yahoo！toto
・ Softbank（携帯電話料金）
となっています。
各サービスを利用している人は注意しましょう。
2. PayPayボーナスへ切り替えによるデメリットを把握する
「付与されるポイントが、TポイントからPayPayボーナスに切り替わるだけでは？」と思う方もいらっしゃると思いますが、ウエル活の原資にしていた方にとっては大きな問題です。
Tポイントは毎月20日にウエルシア薬局グループで1.5倍の価値で利用できるキャンペーン（通称：ウエル活）を行っているため、1ポイントが1.5円分の価値になるのです。
これを活用していた方からすると、単純に付与されるポイント以上の価値減少です。
そこで、Tポイントを他のルートで獲得する方法を探しておきましょう。
Tポイントが貯まりやすいクレジットカードを作る
Tポイントが貯まりやすいカードの代名詞、「TカードPrime」をこの機に作るのもお勧めです。
実際に、私もYahooカードを保有していましたが今回の切り替えが理由でTポイントが貯まりにくくなる事を踏まえて、本カードを作りませんか？とDMが届きました。
直接的にTポイントを貯めるならこれが1番簡単です。
「トリマ」などのアプリから獲得する
移動距離に応じてポイントが貯まり、一定数以上で他社ポイントなどと交換できるアプリ「トリマ」を活用し、日々の移動でコツコツとTポイントを貯めるのはおすすめの1つです。
短いCMを見るなど通信料はかかりますが、移動が多いお仕事の方であればかなり効率的な手法です。
ポイントが貯まりやすいクレジットカードで交換する
コンビニ、マクドナルドでタッチ決済をすれば5.0％も還元が受けられる三井住友カードNL（ナンバーレス）など、自社ポイントが貯まりやすいクレジットカードを作るのもおすすめです。
楽天、dポイントなど指定のポイントが貯まるカードと違い、自社ポイントが貯められるカードは貯めたポイントをTポイントに交換できる事が多くあります。
交換の手間はありますが、前述のTカードPrime以上のスピード感でTポイントが貯められるので併せてご検討ください。
一極集中や切替で損をすることがないようアンテナを張っておこう
「PayPay」のシェアが増えるにつれ、クレジットカードやポイントもどんどん一極集中が進んできた感があります。
特に気にせず放っておくとせっかく貯めたポイントが失効したり、価値が減少する事はこれからも増えていくと思います。
お得な情報だけでなく、損を減らす情報もまとめていきますのでぜひ皆さんもアンテナを張って日々お過ごしください。（執筆者：遠藤 記央）
