つみたてNISAは毎月少額ずつ投資信託の積み立てができ、そこから生じた利益は非課税になる点が魅力的です。

しかし、何も考えずにつみたてNISAを始めると後悔する羽目になります。

私や家族もそれで後悔しました。

そこでこの記事では、これからつみたてNISAを始める人が事前に回避できる3つの「後悔」を紹介。

その回避方法についても解説します。

筆者が後悔したこと3つ

1. 金融機関を安易に選んだことへの「後悔」

私が最大級に後悔したことは、「つみたてNISA口座を開設する金融機関を安易に選んだ」ことです。

金融機関を安易に選んで後悔した理由

金融機関を安易に選んで後悔した理由は2つあります。

・ つみたてNISAの対象商品の取扱い本数が少なかった

・ 投資希望の対象商品を取り扱っていなかった

以上のことに気づいた時、当然金融機関の変更は検討しました。

ただ、つみたてNISAの変更の手続きは少々複雑です。

また、「変更前の金融機関で積み立てたお金を変更後の金融機関に移管することはできない」こともわかり、ひとまず変更を見送ることにしました。

しかし、これからつみたてNISAを始める人には私と同じ失敗をしてほしくありません。

そこで、参考までに「金融機関ごとの取扱い対象商品数の違い」について詳しく説明します。

金融機関ごとのつみたてNISA対象商品の取扱い本数は大きく違う!

金融庁によれば、2022年4月20日時点のつみたてNISA対象商品は211本です。

しかし、金融機関ごとのつみたてNISA取扱商品数は大きく異なります

例:主なつみたてNISA取扱金融機関の取扱い本数(4月20日現在)

主なネット証券会社 楽天証券 181本

SBI証券 179本

松井証券 173本

auカブコム 164本

マネックス証券 152本

LINE証券 9本

主な店舗型証券会社 SMBC日興証券158本

大和証券 22本

岡三証券 15本

東海東京証券 11本

野村證券 7本

みずほ証券 3本

メガバンク(店舗型) 三菱UFJ銀行 12本

みずほ銀行:6本

三井住友銀行:4本

その他主な銀行(店舗型) 静岡銀行 28本

横浜銀行 13本

北陸銀行 13本

福岡銀行 12本

千葉銀行 8本

りそな銀行 4本

※取扱い本数は各金融機関のホームページ等で筆者が確認

以上の通り、金融機関ごとの取扱本数には大差があります。

また、各金融機関のホームページで商品の内訳を見ると、商品ラインナップに偏りがあるケースとバランスのよいケースがあることもわかります。

金融機関選択の「後悔」を最小限にするために必要なこととは?

以上のことから、つみたてNISAを始める前に金融機関ごとの取扱い商品数やその内容を確認することは必須です。

それによって、後悔の度合いを最小限にできるでしょう。

2. 信託報酬の違いをチェックせずに金融機関を選んだことへの後悔

信託報酬の違いをいチェックせずに金融機関を選んだことも、私が強く後悔していることです。

ノーロードのつみたてNISAでも信託報酬は発生する

つみたてNISAはノーロードですが、信託報酬は発生します。

信託報酬とは、「保有資産額の〇%」という形で発生する対象商品の運用費です。

つみたてNISAの信託報酬は低めですが、投資信託の種類によっては高い場合もあります。

信託報酬の事前チェックで後悔を減らせる

投資信託の信託報酬は、取扱金融機関によって異なります。

一般的にはネット型金融機関の信託報酬が安く、店舗型の金融機関は信託報酬が高い傾向にあるようです。

ただ、ネット型金融機関同士でも信託報酬にバラツキがあるため、信託報酬の事前チェックは重要です。それによってのちの後悔を減らせます。

3. 安易なスイッチングを行ったことへの後悔

つみたてNISAで安易に「スイッチング」を行うのはNGです。

家族が安易にスイッチングを行った結果、非課税で投資できる金額が大きく減って後悔しました。

「スイッチング」とは

「スイッチング」とは、「現在保有する投資信託を売却して別の投資信託に買い替える」ことです。

つみたてNISAでもスイッチングは簡単にできます。

つみたてNISAのスイッチングは厳禁

しかし、つみたてNISAの安易なスイッチングは厳禁です。

つみたてNISAには、年間投資額の上限が40万円の「非課税投資枠」があり、その範囲内で投資信託を買う必要があります

それがあるため、つみたてNISAでスイッチングを行うと以下のことが起きます。

1. その年は投資信託を売却した分の非課税投資枠を再利用できない

2. 投資信託の買い替えでも非課税投資枠を新たに消費する必要が生じる

たとえば、すでに非課税投資枠がゼロの場合はスイッチング自体ができません

また、スイッチングすると売却分の非課税投資枠は「使用済み」となり、年が変わるまでは一切その枠を使えなくなって後悔します。

それを回避するためには、後のスイッチングを避けられそうな銘柄をあらかじめ探しておくのがおすすめです。

つみたてNISAを始める前に注意すべき3つのポイント

以上のまとめとして、つみたてNISAを始める前に注意すべき3つのポイントを挙げます。

1. 各金融機関の対象商品取扱本数とその内訳を確認する

2. 各金融機関の信託報酬をチェックする

3. スイッチングを避けられそうな銘柄を探す

この3点に注意すれば、口座開設後の後悔を最小限にできるでしょう。

ぜひそのことに留意しながら口座開設の準備を行いましょう。(執筆者:元銀行員 大岩 楓)