ウクライナ情勢が悪化することにより、私たちの生活に関わるガソリン等の価格に影響を及ぼしています。

他にもさまざまな面に影響がありますが、今回の記事ではウクライナ情勢の悪化に伴う燃油、農業資材、飼料費等の高騰の影響を受けている農業関連株についてまとめています。

農業関連株

農業関連株とは

農業に関連する株です。

日本の農業は肥料や飼料等を海外からの輸入で賄っている部分もあるところ、ウクライナ情勢の悪化に伴う肥料や飼料価格の高騰による影響は計り知れません。

日本政府による農作物の輸出拡大政策により、輸出は拡大傾向にあり、苦しい状況にはあるものの海外のマーケットに焦点を当て、売上を拡大している農家もいます。

【農業関連株一覧】

コード 銘柄名 概要 時価総額(22.05.13時点)
6326 クボタ 農業機器の販売 2,259
2700 木徳神糧 米殻事業、飼料事業 4,600
4997 日本農薬 農薬販売事業 635
1376 カネコ種苗 種苗の販売事業 1,837
1377 サカタのタネ 種苗の販売事業 4,305
6310 井関農機 農業機器の販売事業 1,232
2001 ニップン 製粉事業、食品事業 1,681
4005 住友化学 農薬事業 571
6301 小松製作所 農業機器の販売 3,102
4021 日産化学工業 農薬販売事業 7,100

 

農業に関連する主要な企業の詳細をまとめました。

クボタ 6326

クボタ 株価 チャート

クボタはCMを流していることから、一般の方も馴染みがありますね。

農業機械の製造・販売を主業としており、他にもさまざまな事業を手掛けています。

規模が大きく、中堅企業と比較すれば業態維持の心配は少ないですね。

クボタやコマツは、ロシアに対する建機の輸出を停止したので、ウクライナ情勢の影響を受けることに留意が必要です。

木徳神糧 2700

木徳神糧 株価 チャート

米殻事業、飼料事業や米加工食品事業を営む法人です。

白米や玄米の販売を始め、「越後ごはん」といったパック米の販売まで手掛けており、幅広く事業展開している先です。

国が輸出拡大を推進している中、パック米は便利で美味しいことから農業業界内で輸出の品目として注目を集めており、今後の業況に期待が持てますね。

日本農薬 4997

日本農薬 株価 チャート

農薬の販売を行う法人です。

海外及び国内への農薬販売を行っています。

農薬以外にも医薬等も手掛けていますね。

カネコ種苗 1376

カネコ種苗 株価 チャート

種苗の販売を行っている他、農薬販売や農業資材販売などを手掛けている法人です。

若者の新規就農者が増加傾向にあるため、注目銘柄の1つになります。

サカタのタネ 1377

サカタのタネ 株価 チャート

種苗の販売を行っています。

大正に創業された法人で100年以上の歴史があります。

過去に野菜や花の種に関するコンクールで数々の受賞歴を保有しており、順調に業況を拡大させている法人です。

井関農機 6310

井関農機 株価 チャート

主に農機を販売している法人です。

農機は物によっては3年~7年等の短いスパンで入れ替えが発生するため、需要が絶えることはないと思います。

加えて、新規就農者数の上昇を受け、引き合いは続くものと思われます。

農機関連でいえばクボタと同様に注目銘柄の1つです。

ニップン 2001

ニップン 株価 チャート

小麦粉の製粉や米粉等の食品事業を行っています。

農業関連株として記載していますが、他に倉庫業や冷凍食品の販売など幅広く展開している法人です。

売上高は概ね右肩上がりの傾向であり、利益も計上し続けています。

販売している小麦粉も値上げになっています。

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住友化学 4005

住友化学 株価 チャート

国内化学メーカーでは三菱ケミカルHDに次いで、かなり規模の大きな会社です。

農薬事業を行っていますが、石化事業等幅広く多角化しています。

農業部門においては、殺虫剤、肥料、農業用資材等を扱っています。

日経平均採用株価の銘柄でもあり、注目銘柄の一つです。

小松製作所 6301

コマツ 株価 チャート

農業機器販売を行っていますが、建設機器の日本内シェア1位を誇る会社でもあります。

農業の他に土木、採石、建築等の現場で同社の機器が使用されています。

建設機器における世界シェアはアメリカ・キャタピラー社に次いで2位であり、業界内で圧倒的な地位を誇るため、かなりの有望銘柄です。

日産化学工業 4021

日産化学 株価 チャート

農薬メーカーと言えばパッと思いつく会社ではないでしょうか。

同社は業界内の他社と比較し、利益水準も高く注目すべき銘柄ではないかと思います。

農薬事業の他にも、医薬品や半導体関連事業等も手掛けている側面もあります。

厳しい現状でも可能性はある

農業関連株は概ね下落傾向にあるようです。

世界情勢の混乱による輸送費、飼料価格、資材価格等の高騰の影響を受け厳しい局面ではあります。

しかし夫々の価格が以前の水準に戻れば、株価も上向く可能性があるため、下落局面のうちに種をまいとくのも一つの手段かもしれませんね。

今はさまざまな問題で世界情勢が不安定ですが、アンテナを張って上昇局面に入ったときに拾えるようにしましょう。(執筆者:前川 結衣)