返済に行き詰った人たちには、納得のいく「こだわりの口癖」パターンがありました。

気づかないあいだに口癖になっていたら、お金に見放されつつあるかもしれません。

お金に 見放される口癖

お金に見放される口癖1:「どうせ」

支払いがスムーズになるようWワークや転職をすすめても、「どうせ、自分には無理だと思う」と、やってもいないことを端から否定するため話が進みません。

「どうせ副業なんてしても、焼石に水」などと言っているうちに、どんどん支払えなくなって弁護士に依頼するといったパターンが多かったです。

この「どうせ」の裏には、努力や「しんどくても頑張る」といったことを否定する要素もあったようです。

リアルな事例1

居酒屋を経営する顧客に「お客さんが来ない時間に手書きでもいいからチラシを作って、営業時間外にポスティングしてみたら?」と提案しても、「どうせ、そんなことしたって変わらない」と否定。

そのうち、さらにお客さんの人数が減り、返済に行き詰りました。

リアルな事例2

飲食店を経営する顧客に、傷んだメニュー表や壁に貼ってあるところどころ破れたメニューを張り替えるように提案しても、「どうせ、すぐ汚くなるしそのままでいい」と否定。

清潔感のない店からはお客さんの足が遠のくことは明白でしたし、実際に返済は行き詰まりました。

お金に見放される口癖2:「無理、無理」

謙遜のようにも捉えられますが、「無理、無理」と言っているとチャンスまで逃してしまうことも少なくありません。

リアルな事例1

顧客Aの保証人になっていたBは、Aがどんどん借金を増やして自分に保証人を頼んでくることを嫌がって、こっそりと相談に来ていました。

最初は驚くほど少ない5万程度だったそうですが、それが1社10~30万になり保証人をやめたいと愚痴を言います。

でも、「もしAが支払えなくなったとしても、いまならどうにか支払えるのでは?」と提案しても、「無理、無理。頼み倒されちゃうから」と否定。

そのうちAも借金をするようになり、2人ともが返済に行き詰りました。

リアルな事例2

同じように借金をしていたCとDに副業を提案したところ、Cは「とにかくやってみる」と副業をはじめたものの、Dは「無理、無理。夜の仕事があるのに、朝早く起きて副業なんて」と否定。

Cは副業をするようになってお金のありがたみが身に染みたようで、浪費を減らして返済に充てるようになりました。

Dは結局、返済に行き詰まり風俗で働くことに。その後、破産しています。

お金に見放される口癖3:「でも」

借金をしていない人のなかにも多い、「でも」の口癖も要注意です。

本来であれば、実践してみたけれど結果が思うようにいかなかった場合に使う「でも」を、何を言われても「でも」とかわして、否定してはいませんか。

「でも」のあとには、「難しい」や「無理」といった言葉が続くケースが多く、「無理、無理」と同じようにチャンスを逃している人が多かったです。

リアルな事例1

借金が膨らんでいた顧客に、「いまある借金は払ってやるから、キツイけど俺の現場で働かないか?」と、顧客の昔の友人が声をかけてくれたそうですが、「でも、キツイ仕事は続かないと思うから」と否定。

結局、返済に行き詰まりました。

リアルな事例2

最低賃金を下回るのに残業は過労死レベルの会社で働いているという顧客は、「実績も技術もあるんだから、ウチにおいで」といった知り合いからの誘いを「でも、あの会社は自分がいないとまわらないから…」と否定。

結局、カラダを壊して返済に行き詰り、破産しました。

お金に見放される口癖4:「だけど(けど)」

この「だけど」は、「そのとおり」だと思ってはいるけれど最終的には反論したいときに使う言葉で、結局は「自分は受け入れられない」や「自分にはその自信がない」というときに出ることが多いようです。

こういった言葉が口癖になっていると、実行に移しにくい状態になっていることが多いので、「無理、無理」の口癖と同じようにチャンスを逃してしまうことも少なくありません。

リアルな事例

こちらが副業の提案や生活改善のアドバイスをしても、「だって」と言っているうちに返済に詰まり、そのときに「あの話だけど」と切り出すケースが少なくありませんでした。

こちらの提案やアドバイスはきちんと聞いてはくれているのですが、「だって」と言っている間にチャンスを逃してしまい、どうにもできなくなるという残念なことが多かったです。

お金に見放される口癖5:「だって」

「でも」という口癖よりも開き直っている感じの人が多く、こちらの提案やアドバイスも重要視していない、最初から耳に入っていないという様子の人が少なくありませんでした。

リアルな事例1

借金を返すためには、生活や仕事を変えないといけないパターンがほとんどです。

そのため副業をすすめることも多いのですが、「だって、副業禁止の会社だし」と断り、「でも収入を増やさないと借金は返せないので、副業がOKの会社に転職してみては?」とすすめても、「転職するのはちょっと」と断る。

そうこうしているうちに支払いに困るケースが少なくありませんでした。

リアルな事例2

本人にはあまり自覚がないものの、恋人や友人のせいで借金をしているケースにも「だって」が口癖の人が多かった印象があります。

人間づきあいについて冷静に判断するよう伝えても「だって」を繰り返すばかりで、いまの自分の状況を冷静に判断しようとしないパターンが多かったです。

恋人や友人が行方を眩ませて、保証人となっていた負債をすべてかぶることも少なくありませんでした。

お金に見放されているかも? と感じたときの対策

支払いに困った元顧客と話しているときに改善点などを聞かれることがあり、改善点とともに口癖や行動についてアドバイスをすることもありました。

ほとんどの顧客が改善せずに破滅への道を辿っていくなか、人数は少ないものの意識をして口癖や行動を変え、実際に完済や借金の総額を減らしていった事例です。

対策1:お金に見放されワードをのみこむ

元顧客のなかには借金体質の人も多く、気づいたら借金をしていて、何年も何十年も借金を続けている人もいました。

そういう人は自分では気づいていなくても、お金と縁が薄くなってしまうような口癖や行動が板についているケースも多いです。

そういう場合は、気になる口癖や行動についてアドバイスします。

なかには、口癖をのみこむように努力した元顧客がいて、行動が変わるとともに借金の金額も減っていきました

Aの事例

Aは「どうせ」が口癖の顧客で、「こんなに借金があるんだから、どうせ何やっても変わらない」というようなことをよく言って、パチンコや競馬(借りたお金でギャンブルをやっていると、破産などの法的手続きができない可能性があります)のギャンブルなどをやっていたのです。

どうせ変わらないなら、その「どうせ」という口癖をやめてみればいいと提案したところ、その顧客は口癖が出そうになったらその言葉を意識してのみこむようにしたと言います。

すると本人いわく、「どうせ」という言葉を意識して口に出す前にのみこむようにしたところ、続けていくうちにだんだんと投げやりな気持ちがやわらいでいったそうです。

そして、パチンコや競馬などのギャンブルへ行く回数が減り、休日には知人の紹介で日雇いバイトをするまでになりました。

この顧客は「どうせ、自分なんて大金を借りられるわけがない」と、5~15万ぐらいの少額をあちらこちらの金融機関で借りていたため、闇金のようなところもあったのです。

顧客には、築年数は古いものの両親から相続した土地と家があったため、抵当に入れて借金をまとめ、闇金などへ返済(法的には、闇金への返済義務はありません)。

借金をまとめたこととギャンブルの回数がグッと減ったこと、日雇いバイトを頑張ったことで、不動産を抵当に入れてまとめた借金だけになったのです。

対策2:ネガティブワードをポジティブワードへ切り替えた

気になる口癖や行動についてアドバイスしたとき、「それじゃあ、ネガティブな言葉をポジティブに変えてみるわ」と、顧客が意識して言葉を変換するケースもありました。

Bの事例

「無理、無理」が口癖の人は、真面目すぎて自分の評価が低い人や自分に自信のない人が多かった気がします。

Bの場合も、たくさんの資格を持っているのに副業や転職ができず、ブラック企業のようなところで奴隷のように働かされていました。

低賃金すぎて生活ができず気がついたら借金していたB。

「無理」という口癖を意識して「できる、できる」に変えてみたところ、だんだんと「自分ならできるんじゃないか」という気持ちに変わってきたそうです。

そして、どれだけ提案しても渋っていた副業をはじめ、副業をはじめたことで本業での自分の扱いがいかに不当であるかに気づき、転職しました。

最初は生活の立て直しなどもあってなかなかスムーズにはいきませんでしたが、半年ほど経って支払いもスムーズになり、完済したのです。

自分の考え方や行動を表す口癖

この記事で紹介したリアル事例のように、自分の考え方や行動が、そのまま口癖として表れているケースも多いです。

否定的な口癖が増えたと感じたら、お金に見放される考え方や行動になっていないか、見直してみてください。(執筆者:山内 良子)