昔に比べて便利なものが増えました。

しかし便利に使うためには電池や消耗品が必要になるものも多いです。

「便利」と「節約」のどちらを優先すべきかを考えてから買わないと「節約の手遅れ」になるかもしれません。

今回は、深く考えずに購入すると維持費がかさむものについてお話しします。

買うときから 始まっている…節約生活

1年はすぐにやってくる「ピアノ」

おうち時間が増えて新しい趣味に挑戦する人も多いのではないでしょうか。

ピアノは、年を重ねても続けることができるステキな趣味です。

ピアノを習うとき、ピアノを購入します。

電子ピアノは手ごろな値段ですが電気代を考えると中古のアップライトピアノに惹かれます。

アップライトピアノは、電気を使うことなく、弾きたいときにすぐに弾けるメリットがあります。

購入時には「ひとつあれば3世代は使えますよ」と言われました。

しかし「購入すれば、そのまま3世代使える」というわけではありません。

アップライトピアノやグランドピアノは、定期的な調律が必要です。

調律とは「音合わせ」です。

ピアノは強い力でピアノ線を引っ張っているため、時間とともにゆるみが生じます。

ゆるみがあると音がずれるため、調律して音を合わせます。

調律は、調律師という資格を持った人が自宅に来て行います。

調律師によってかかる時間は異なり、乾燥材の有無や調律内容によって料金は変わります。

筆者の場合は1回1万5,000円から2万円かかります。

一度「このピアノを譲ってほしい」と言われたことがありますが、調律やメンテナンスにお金がかかることを伝えたら「それならいらない」と言われたことがありました。

筆者のピアノは30年以上前に90万円で購入したものです。

30年間1年に1回調律をしているため、調律にかけたお金は45万円(1回1万5,000円の場合)です。

さらに調律師がやってくる日は、お茶菓子の用意もしています。

額面には表れない出費も必要です。

中古のピアノの中には、とても安く売っているものがあります。

安いピアノは、安い理由を調べた方がいいでしょう。

届いてみたら音の乱れが激しく、調律に想像以上のお金がかかることもあります。

また湿気が多い場所に置いてあったピアノは内部にカビが生えているかもしれません

ピアノの内部と外部のクリーニングをするときには調律費用に加えて5万円程度のクリーニング代が加算されます。

参照:島村楽器

続けられる? 「高機能シャワーヘッド」

シャワーヘッド部分にカートリッジを入れる高機能シャワーヘッドが人気です。

水の塩素を除去したり、香りがついた水になったり「あればいいな」と思う機能です。

筆者は美容院ですすめられた高機能シャワーヘッドを購入したことがあります。

2万円以上の高い買い物でしたが場所が美容院になると財布の紐がゆるくなり、カット代とあわせて支払いました。

しかし、実際にカートリッジを入れたシャワーヘッドはとても重たくなり、洗髪が終わるころには腕がくたくたでした。

結局、カートリッジを入れたのは最初の1回だけです。

カートリッジは消耗品のため買い替えが必要です。

ものによりますが、だいたい2~3か月で3,000円のカートリッジを交換します。

約1年で本体以上の維持費がかかることになるのです。

筆者は1年経過する前に千円程度のシンプルなシャワーヘッドに戻しました。

実際に使った人の中には「よかった」と感じる人もいるため良し悪しについては言えません。

ただ、「肌にいい」「髪が潤う」と言われると「余計なものを買い足すより得かも」と思いますが、高機能シャワーヘッドの維持費は意外と高いです。

メリットもあるけれど「ハンドソープのオートディスペンサー」

手を洗う機会が増えました。

家庭内でも以前よりも手洗いに気をつかうようになったのではないでしょうか。

小さな子どもがいる家庭では、手洗いに興味を持たせるために泡で出るハンドソープや泡の形がかわいい容器を選ぶようです。

さらに最近は、ハンドソープが非接触で使える家庭用のオートディスペンサーもあります。

しかし「オート」といえば電気です。

ハンドソープのオートディスペンサーの多くは電池式で、頻度が多ければ電池交換の頻度も上がります。

オートディスペンサーは、電池が切れるとハンドソープが出てこなくなるため、電池は必須です。

オートディスペンサーや電動式歯ブラシのように「洗面所で使う便利なもの」は電池式が多く維持費がかさみます。

小ぶりの電池式グッズは本体の値段が手ごろなため、気軽に購入しがちですが電池の維持費は想像以上に高いため要注意です。

また、ハンドソープのオートディスペンサーは電池を入れる部分が下についていることが多いです。

どうしても下の部分は濡れるため、使い方によっては寿命が短くなりコスパが悪くなることもあります。

モノを買うときには「そのモノの価値」と値段を天秤にかけて考えがちです。

しかし最近増えている「便利なもの」は電池や電気を使うものが多く、買うときに維持費も考える必要があります。

買ってから節電や使い方に工夫が必要になっては困ります。

節約は買うときから始まっています(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)