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【今週の日経平均を考える】27日のFOMC通過後の展開に注目

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【今週の日経平均を考える】27日のFOMC通過後の展開に注目

先週は、月曜日が祝日で休場後、火曜日には2万7000円チャレンジとなり、6月28日7月11日と3度目の挑戦でしたが、失敗

しかし、翌日には大きく窓を開けて節目の2万7000円を超え、更に大陽線で2万7600円を超え強さを見せました

これは19日にNYダウやナスダックが大陽線でネックラインを超え、その流れからのものでしたが、日本独自でも黒田総裁の会見では現状維持という事で、上昇に弾みをつけました。

今週はFOMCがある為、注意が必要です。

7月第2週の海外投資家動向は現物1443億円の売り越しで、先物は437億円の売り越し、合計1880億円の売り越しとなりました。

今週の日経平均を考える

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は上向きで、株価も一週間を通して5日線の上を推移しました。

25日線は、下向きで推移していましたが、19日からは反転、上向きへと向きを変え強さを見せています。

75日線は、下向きから横向きに向きを変え、若干上向きへとなったところで週末入りです。

並び順は5日75日25日の並び順で、上昇トレンドのはじまりとなっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、2万7600円処を下向きで推移していますが、先週7月20日に200日線に触れ、更に21日22日と200日線の上を推移しています。

これは6月8日9日の高値2万8000円を超えたとき以来の200日線チャレンジです。

トレンドライン

大きなBOXラインのちょうど中間地点に当たる2万7000円処の節目のラインでしたが、7月20日に窓を開けて超え、意識されていた6月2日6日の窓を埋め、更にその上の8月10日13日の窓をきれいに埋めました

ここからは重要なBOX上限の窓として意識される6月9日10日の窓があり、2万8189円で窓埋め完成となります。

下値抵抗として機能していた6月30日安値からの下値切り上げのラインは、節目の2万7000円処の水平ラインと三角持ち合いを形成しており、これを先週は上放れしました。

大きなBOX上限は2万8400円処、下限が2万7500円処で、中間が2万7000円処を形成中です。

一目均衡表

前回、基準線と転換線の位置がクロスすることと、遅行線の上抜けの可能性で好転の兆しですとしましたが、先週、この通りに三役好転となりました。

基準線、転換線、遅行線すべてが上向きとなり、株価は雲を上抜け、とても強い形となっています。

ここからは、遅行線の位置から2営業日後に天底一致の可能性があり注意が必要です。

そして7月25日から27日にかけて雲のねじれが発生する為、雲に関しても今週は注意が必要です。

ボリンジャーバンド

収縮していたバンドに対して7月20日に一気に+3σまで到達し、+2σのボリンジャーウォークが始まりました。

2021年8月31日以来の上昇でのボリンジャーウォーク突入で、この時の期間が陽線としては12本でストップしていますので、今回はどうなるでしょうか。

ボリンジャーウォークがいつまで続くのか見ていきたいと思います。

スローストキャスト

買われすぎゾーンに達してからの展開が強かった先週。

買われすぎゾーンから更に上向きで推移し、上限に達したところで週末入りとなっています。

ここからは、いつ買われすぎゾーンから下向きに脱するのかを確認していきたいところです。

MACD

0ラインをこえて、上昇トレンドとしています。

ヒストグラムも好転のまま強さを見せています。0ラインを超えてトレンドを上昇としたことで、5月30日から6月9日までの上昇以来の上昇トレンドとなります。

いつ陰転するのか、MACDとシグナルのクロスを気にしていきましょう。

月の満ち欠けですが、次回の新月は7月29日、満月は8月12日です。

総合判断

世界経済の後退懸念など、本当にたくさんの不安と懸念材料がある中、日経平均株価は形成中のBOX相場の中間地点2万7000円処を勢いよく超えてきました。

このままの強さでキープしていくと、上向きの75日線に対して25日線がゴールデンクロスする場面です。

しかし、2021年9月14日など、ゴールデンクロスしたところが頂上だったりする場合もある為、ゴールデンクロスのみで買いとするのは注意が必要です。

さて、今週は27日にFOMCが重要なイベントとしてあり、一目均衡表の雲のねじれ、そして新月と相場転換のイベントも多くあります。

相場転換とは、もちろん反転をイメージしがちですが、この相場では、反転ということだけではなく、同じ方向に加速するという意味合いも含まれる為、一方に心を作られないように注意していきましょう。

そして今週は、米国も日本も決算発表が本格化し、例えば今週ですと、26日マイクロソフトやグーグル、27日メタ、28日がアップルやアマゾンと続きます。

それぞれの決算も気にしてみていきたいところです。

日経平均株価がBOX上限まで到達するのか、今週も楽しみですね。

しかし、夏枯れ相場となっています。「好事魔多し」です。油断せずにしっかりとチャート分析していきましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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