日経平均株価は、なかなか2万8000円の節目が超えられない状況が続きましたが、木曜日に十字線を付けて2万8005円の高値を付け、これがローソク足の「星」形成となり、翌日の金曜日に大陽線で2万8000円を超えてきました。

先週は雇用統計が意識され、もみ合いの展開が続きましたが、8月ということでデータとしては2018年と20年、21年8月は米国株が株高となっていて、8月が高いのであれば、今年も8月の雇用統計後の上昇が期待でき、雇用統計発表前にフライングの形で日経平均は大きく上昇しました。

雇用統計の結果は、予想を大きく上回る結果となり、予想の25万人に対して52.8万人でした。そして賃金も+4.9%予想から+5.2%とプラスとなりました。

反面、米ウォルマートは、社員削減を発表しています。ウォルマートは230万人の社員を雇用している為、この数は米雇用の先行指標として見られています。

さらに、植物肉のビヨンドミートも従業員削減を発表しています。雇用と言っても複数の職を持つ人が増加しており、統計だけの判断で米景気を占うのは難しいところです。

人員削減などはこれから未来に起こることですから、今後全体の雇用にどのような影響があるのか気にしていきましょう。

7月第4週の海外投資家動向は現物3083億円の売り越しで、先物は1599億円の買い越し、合計1438億円の売り越しとなりました。

今週の日経平均を考える

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

日足の移動平均線

5日線は、横向きから上向きに変化し、木曜日に株価が5日線の上に出て、5日線の上を推移しています。

25日線は、引き続き上向きで推移しています。

75日線は、7月29日に25日線とゴールデンクロスをしてから上向きとしています。

並び順は5日25日75日の並び順で、安定上昇です。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、2万7558円処を推移しています。

株価は200日線をサポートにして上を推移しています。

トレンドライン

大きなBOXラインの上限を目指して上昇継続中です。

BOX上限は6月9日の高値2万8389円で、金曜日の高値が2万8190円ですので、わずか199円と迫ってきました。

BOX上限の窓として意識されていた6月9日10日に空けた2万8189円の窓は、金曜日に窓埋めとなり、ここからまたBOXを作りに下へ向かうのか、それともBOX上限をブレイクアウトしていくのか、いよいよ動きが出る場面にきています。

下として意識されるところは、まず直前の窓埋めです。

水曜日に高値2万7837円木曜日の安値が2万7870円ですので、わずか33円ですが、下への意識として見ていきます。

そして、7月19日20日に開けた窓です。窓埋めとなると、2万7000円までの下げが意識されるところです。

一目均衡表

遅行線を見ると、1営業日後に天底一致となる可能性もあります。

まだ遅行線を阻む障害物がないため13営業日後までは青天井で動け、高値追いのチャンスです。

転換線も基準線も上向きで、三役好転中です。次回の雲のねじれは8月31日です。

ボリンジャーバンド

+1σと+2σの間を推移しています。

TPラインも上向きで、+1σを割るまでは、+1σから+2σ間のウォークが続きそうです。

スローストキャスト

買われすぎゾーンに達してから13営業日が経過しています。

買われすぎゾーンに達してから、だいたい11日から12日で買われすぎゾーンから下へ向かう日数として意識されるところなので、そろそろ買われすぎゾーンを脱するのか注目です。

MACD

0ラインをこえて、上昇トレンド継続中です。

ヒストグラムは火曜日から陰転していましたが、金曜日にまた好転しました。

MACDとシグナルも乖離せずにくっつくようにクロスし、上昇継続としています。

月の満ち欠けですが、次回の満月は8月12日です。

パラボリックが日経平均株価は陽転していますが、TOPIXは陰転しています。注意深く見ていきましょう。

総合判断

いよいよ2万8000円を超え、動きが出てきそうですね。7月20日に窓を空けて上昇してからは、動きが鈍く「難しい」とか「つまらない」という声を多く聞きました。

BOX相場は1年のうち、大半を占めています。トレンドがある相場のほうが少ないのです。

このBOX相場を制したものが相場に勝つと言われているくらい、重要な局面ですし、本来BOX相場は上値メドも下値メドも決まっているため、やりやすいのです。

そして今、大きな流れのBOX上限に達しようとしています。ここからはしっかり、BOX内なのか放れたのかを確認していきましょう。(執筆者:城 晶子)