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2022年最新統計にみる「いま買うべきもの」3つ 値上げ率ワースト10や逆に安いもの、月6500円分の家計補填策が鍵

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2022年最新統計にみる「いま買うべきもの」3つ 値上げ率ワースト10や逆に安いもの、月6500円分の家計補填策が鍵

夏休みが終わりました。

家計のやりくりはいかがでしたか。私は去年の夏休みより、2割ほど食費が増えてしまいました

お子さんのいる家庭にとっては、給食のなくなる夏休みは食費が増えて、家計やりくりの大変な期間でもあります。

しかも2022年は「値上げラッシュ」という、いつにも増して厳しい状況にありました。

しかし、値上げに次ぐ値上げで家計が苦しいという感覚はあっても、どんなものがどれくらい値上がりしていて、逆に値上げしていないものは何なのかについて正確に知っている方は少ないでしょう。

「実際、何がどれくらい値上げしているの?」

「どんな対策をとれば良いの?」

「逆に値下げされているものってあるの?」

そこでこの記事では、総務省が調査している「消費者物価指数」をもとに、全582の品目のなかから、

値上げ率ワースト10品目と各対策

・ この時世でも値下がりしているおすすめ品目

を紹介します。

家計防衛のヒントに、ぜひ役立てていただけると幸いです。


前年7月比・値上げ率ワースト10位までの品目

まずは2022年7月の消費者物価指数と、前年2021年7月を比較してみます。

総務省統計局が発表した「消費者物価指数 全国 2022年(令和4年)7月分」をもとに算出しました。

1年前の2021年7月と比較して「値上げ」となっている品目のうち、値上げ率の高いワースト10は以下の品目です

品目前年同月比(価格上昇率)
1たまねぎ71.2%↑
2食用油40.3%↑
3油脂36.0%↑
4あさり28.0%↑
5りんご25.3%↑
6都市ガス代24.3%↑
7アボカド23.7%↑
8さけ21.9%↑
9オレンジ21.2%↑
10塩さけ19.6%↑
電気代19.6%↑
灯油19.6%↑

たまねぎ不作による大暴騰については記憶に新しいところですね。

不作の最も大きな原因は、玉ねぎの出荷量の6割を占めている北海道が不作だったことです。

価格上昇率はなんと70%。

去年は3玉入り1袋150円で買えていた玉ねぎが、今年は255円でないと買えないということです。

玉ねぎ高騰

また食用油の価格上昇も深刻です。

サラダオイルの定価上昇はもちろんのことですが、特売されているのをまず見かけなくなりました。

「サラダオイルと言えば、特売で158円で買うもの」

と思っていた自分の認識を、根本から見直さざるを得ません。

ロシアの軍事侵攻により、外国産を中心に水産物はほぼ全ての品目で値上げされています。

電気代・ガス代など燃料高騰も家計を圧迫し、前年と比較して1.2倍以上光熱費がかかる計算です。

政府は節電ポイントなどの政策を進めていますが、電気もガスも生きていく上で必要ですから、値上げされたからといって簡単には削れません。

こんな時世でも「逆に安くなっている品目」

では、こんな時世でも「逆に安くなっているもの」は何なのでしょうか。

前年7月と比較して、値下げ幅の大きい品目をピックアップしました。

品目前年同月比
米類-6.1
もち-1.6
レタス-4.3
ブロッコリー-1.9
さつまいも-3.9
じゃがいも-8.4
さといも-1.2
ごぼう-15.5
しょうが-5.3
なす-1.2
ピーマン-1.1
さくらんぼ-5.8
いか-3.1
ししゃも-2.5
食塩-2.0
茶類-3.6
茶飲料-9.0
ミネラルウォーター-1.7
ワイン(国産品)-1.6
ワイン(輸入品)-1.4

安くなっているもののうち、やはり注目したいのは米です。

前年同月比-6.1%ですから、5kg入り1,980円なら1,860円に値下げされている計算です。

小麦が高騰続きでダメなら、日本人の米への回帰も進みそうな気がしますが、長引くコロナで外食需要がもとに戻らず、米は相変わらず余り気味です。

値下がりを特に実感するのは「スーパーで販売されている米」で、持ち帰りの大変さから近年宅配サービスで米を買う人が増えているため、ネットよりスーパーのコメの方が値下げされている印象があります。

米を原料とした餅も、同じく値下げ傾向にあります。

また長雨からの猛暑で豊作となったレタスなど、天候による影響で供給量が需要を上回り、安くなっている品目もあります。

他に玉ねぎを除く根菜類は、今のところ価格が安定しています。

長引くコロナで外食需要の落ち込みを受けているワインなども、全体的に少し安くなっています。

統計から読み取る「今買うべきもの」3つ

以上2つの統計結果から、家計防衛のためにできる必要な対策と「今買うべきもの」について考えてみます。

1. 米

今まで小麦製品を食べていたシーンを、できる限り米に置き換えると家計が安定しそうです。

例えば、こんなふうに置き換えが可能です。

・朝食のパン→米に置き換えて「和定食」にする

・おやつのクッキー→おにぎりやお餅に置き換える

・昼食の麺類→ごはんと簡単なおかず、もしくはチャーハンにする

完全に置き換えると飽きが来るので、徐々に米のシェアを増やす方向でいくとストレスが少なくて済みます。

朝食を和食にすると、みそ汁に焼き魚などなんだか面倒くさそうなイメージがありますが、納豆ごはんやお茶漬けなどワンプレートで準備できるものもあります。

あまり身構えずにゆるくやってみると、かえって時短につながることもあるので、ぜひ試してみてください。

納豆ご飯で朝ごはん

2. 旬のもの

旬のもの=いまが供給のピーク」です。

物価は需要と供給のバランスで決まるため、供給量が多いときに食べた方が価格は安くなります。

旬とは逆の季節のものは、ハウス栽培などコストがかかっているため、価格高騰は避けられません

レタスのように天候要因で豊作になり余り気味になると価格は下がるので、そのような品目をみつけて積極的に食べると、家計も農家さんもWIN=WINとなります。

3. 天然のもの

養殖物より天然物を食べた方が、価格は安くなることもあります。

養殖は供給量を安定させるために、人工的な成育環境と管理を行いますが、ここに電気代や飼料が必要となります。

燃料も飼料も大暴騰しているのでこの影響をダイレクトに受けてしまい、結果的に価格へ反映せざるを得ません。

天然物は安定的な供給はできないものの、自然要因から豊作や豊漁となれば、安い価格で市場に入ってきます

例えば2022年はカツオが豊漁で、前年の6倍の漁獲量でした。

価格も安定し、人々が手を伸ばしやすい状態がこの夏まで続きました。

秋以降も環境要因で同じように安くなる「天然もの」がないかチェックし、あればその時期に集中して食べると家計防衛にも貢献してくれます。

鰹のタタキ

値上げ分は月6,500円、自治体ポイ活で補填できる

品目によっては玉ねぎのように70%の物価上昇となっていますが、物価全体の上昇率は昨年同月比2.6%でした。

月々25万円の出費がある家庭なら、2.6%上昇は25万6,500円です。

月6,500円分を何とか補填することができれば、家計への影響を抑えられます。

月6,500円ならポイ活で何とかなりそうな金額です。

ポイ活と言えば、対象商品を買ったり、ゲームやアンケートをコツコツやって数ポイントずつ稼ぐイメージがあるかもしれません。

おすすめの自治体ポイ活

しかし最近のトレンドで、もっと楽でぜひおすすめしたいのが、「自治体主催のポイ活」です。

たとえばこんなものがあります。

マイナポイント:最大3万円分(2022年9月末までにマイナンバーカードを申請すると対象)

あなたの街のau PAYキャンペーン

PayPayであなたの街を応援しよう

他にも楽天ペイやd払いも、自治体とコラボしたキャッシュレスキャンペーンを開催しています。

自治体の主催するキャンペーンは、10%~40%と高還元が多いわりに、「対象店舗を指定の方法で利用するだけ」など条件がゆるいのが特長です。

仮に40%還元のキャッシュレスキャンペーンなら、1万6,250円の決済で6,500円分のポイントを家計に補填できます。

対象店舗もスーパーやドラッグストアなど、ふだんの買い物でポイントを受け取れることが多いので、活用してできるだけ少ない労力で物価高騰を乗り切っていきましょう。(執筆者:石田 彩子)

《石田 彩子》
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石田 彩子

執筆者:元地方テレビ局記者の主婦ライター 石田 彩子 石田 彩子

新卒で地方テレビ局の記者を経験し、人材サービス会社のウェブ担当や、広告代理店でテレビショッピングの考査担当などを経て、3年前から退職し専業主婦になりました。戦略的な家庭経営を目指しています。世帯年収が200万円ダウンしても、貯蓄ペースは退職前の額を維持。特技は食洗機に食器をきっちり収めること。趣味はフィギュアスケート観戦で、最近は子供といっしょにリンクで滑ることも。 寄稿者にメッセージを送る

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