セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードで電子マネーQUICPayを使うと、還元率2.0%となっています。
もともと3.0%の高率だったのですが、2022年8月から下がってしまい、ユーザーを落胆させていました。
2022年11月以降さらに下がるかもしれないという観測もあったのですが、このたび数字が確定し、2.0%でとどまりました。
ただし年間上限はあります。
この朗報を解説し、あわせて最近のキャッシュレス還元率実情についてお知らせします。
目次
セゾンパールのQUICPay
還元率2.0%は十分に高い数字であり、今後も活用したいものです。
今からセゾンパールを持ちたい方や、持っているがQUICPayを活用していない方に対し、必要アイテム等のおさらいです。
セゾンパールとは
正式名称「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」は、年会費実質無料（年間1回使えば年会費を請求されない）です。
セゾンのアメックスは、アメックス本社発行（プロパー・アメックス）以外では唯一、ローマ兵士「百人隊長」のデザインが許されています。
≪画像元：クレディセゾン≫
セゾンパールは2種類あります。
- プラスチックカード
- デジタルカード
機能はほぼ同一ですが、デジタルには家族カードがありません。
デジタルカードはカードレスのため、即時発行が売り物です。
セゾンパールの場合は、デジタルを選んでもナンバーレスのプラスチックカードも送られてくるので、QUICPay以外でも使えます。
プラスチックカードも、セゾンカウンターで即日受け取り可能です。
セゾンパール×QUICPayで還元率2.0%
セゾンパールの最大の特長が、電子マネーQUICPayを使うと還元率2.0%となることです。
直接決済での還元率は0.5%なので、4倍です。
この特典はセゾンパールだけのもので、上級カードにはついていません。
このたび、2022年11月以降のQUICPay利用時還元率が確定しました。
年間30万円まで・・・2.0%
年間30万円を超えた利用分・・・0.5%（原則どおり）
「1年間」の区切りは、引落月単位で「12月～翌年11月」です。
2022年12月の引落しに関しては、10月以前の利用分が含まれますが、これは1年の集計に含めません。
11月以降の利用について、年間30万円を意識すれば良いわけです。
月平均で2万5,000円なので、使い勝手としては十分でしょう。
QUICPayを使う
QUICPayはチャージ不要の電子マネーで、こうしたタイプは「ポストペイ式」と呼ばれ、他にはiDがあります。
ポストペイ式の場合、決済の効果は通常、カード直接決済と変わりません。
ただしセゾンパールのQUICPayの場合、ポイント加算があるわけです。
セゾンパールはQUICPay本体内蔵タイプではないので、デジタルカードはもちろん、プラスチックカード利用の場合もスマートフォン決済となります。
次のとおりです。
- iPhone端末・・・Apple Pay
- Android端末・・・Google Payまたはおサイフケータイ
QUICPayの加盟店は最近だいぶ増え、電子マネーの使えるお店ならOKのことが多くなっています。
他に還元率の高い決済は
セゾンパールのQUICPayは、使えるシーンではどんどん使ったらいいでしょう。
ただ年間上限があるのと、電子マネー利用時にのみなのが欠点です。
還元率の高い他のカード決済もご案内します。
- Visa LINE Payプリペイドカード・・・2.0%
- エポスゴールドカード（年間100万円利用）・・・1.5%
- 三井住友カードゴールドNL（年間100万円利用）・・・1.5%
- リクルートカード・・・1.2%
Visa LINE Payプリペイドカードは2.0%の優れものですが、バーチャルカードのためカード現物決済ができません。
事前に入金（クレジット不可）し、Apple Pay、Google Payで使います。
iDまたはタッチ決済での支払いとなる点、QUICPayを使うセゾンパールとの使い分けに向いています。
クレジットカードでは、1.0%還元は普通ですが、その上は少なくなってきました。
ただし年会費無料で利用可能なエポスと三井住友のゴールドはボーナスポイントが大きいため、年間100万円以上利用すると還元率が跳ね上がります。
これ以外は、キャッシュレスアイテムとの組み合わせによりWポイントを獲得する方法があります。
ただこちらの方法は、ずいぶん縮小されてきています。
Wポイントではないですが、ビューカードとの組み合わせで1.5%以上の還元率となるモバイルSuicaは、安定してこれから先も強いと思われます。
還元率冬の時代をセゾンパール×QUICPayで乗り切ろう
通常時の買い物については、還元率は縮小されてきている現状です。
ですが、セゾンパール×QUICPayの2.0%はまだまだ高い数字です。
しばらくこの数字が続きます。ぜひセゾンパールとQUICPayを活用しましょう。（執筆者：金融系ライター 沼島 まさし）
