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どうしてお金って稼がないといけないの? 親子で考える「稼ぐ」の真意

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どうしてお金って稼がないといけないの? 親子で考える「稼ぐ」の真意
「お父さん、どうしてお金って稼がないといけないの?」

突然聞かれたら、何て答えますか?

「えっと、それは稼がないと食べていけないからだ」

ですよね。その答え、普通です。

今の親世代は、「稼ぐのは当たり前、稼がなければご飯を食べていけない」と教わってきました。

なぜ稼ぐのか

「働く」と「稼ぐ」は違う

長男が小学5年生の時、友達と遊びに行ってお昼をどこかで食べるというので「お金持ってるの?」と聞いたら、

「金ならあるよ」

父が一度でいいから、かっこよく言ってみたいと思ってきたセリフを彼は小学5年生にしてあっさりと口にしました。

どんな意味なのか詳しく聞いてみると、お昼ならコンビニの100円おにぎりで大丈夫。

100円なら月3,000円あれば生きていけるとの計算。

今まで貯めたお小遣いやお年玉が数万円あるらしく、結果「金ならあるよ」とのセリフになったとのこと。

子どものころから近所にはコンビニがあり、生きていくだけの食べ物なら当たり前のように手の届く場所にある彼ら、彼女らに、「稼がないと食べていけないぞ!」何て言ったところで、

「別に大丈夫っすよ」

と言われるのが落ちです。

では、「お父さん、なんで稼がないといけないの?」なんと答えますか?

もちろん、私はお金を稼ぐ理由は「生きていくためにご飯を食べるため」に違いはないと思っています。

さすがに毎日コンビニのおにぎりというわけにはいきませんし、栄養の観点からもお肉もお野菜も摂らないといけません。

たまには外食もしたいです。

ですが、私の子どもが言い放ったように、ご飯を食べるだけなら、朝から晩まで汗水たらして、時にはしんどい思いまでして「稼ぐ」理由にはなりません。

稼ぐために必要な感覚

  • 何が起きているのか?
  • 何が起ころとしているのか?
  • それに対し人はどんな感情を抱いたり、どんなニーズが生まれているのか?

これをいつも眺めて、感じ取っていなければなりません。

モノを買う理由

なぜ私たちはお金を払ってまで、モノを買ったり、サービスを受けたりするのでしょうか?

その答えは2つの集約されます。

1. 快楽を得るため

ハワイに行きたいと思えば、旅行会社にお金を払ってハワイ旅行に出かけます。

おいしいご飯が食べたいときは、レストランに行って、食べたいご飯をお金を払って食べます。

お金を払って、ハワイやおいしいご飯を手に入れます。

2. 痛みを避けるため

歯が痛くなったら、歯医者さんに行って治すというサービス(治療)をお金を払って受けます。

勉強ができないわが子には、塾にお金を払って勉強ができるように先生に教えてもらいます。

勉強ができないという痛みを、塾で解消してもらおうとしています。

常に世の中を観察する

人は快楽を得たいため、痛みを避けるためならお金を払います。

お金を稼ごうと思えば、人がどんな快楽を得たいと願い、どんな痛みを避けたいと願っているのか、これがわからないと稼げません。

人が何を欲しがっていて、何を嫌がっているのか、ぼんやり眺めているだけではわかりません


お金を稼ぐために必要な感覚

お金を稼ぐプロセスで得られるスキル


・世の中を見る「観察力」

・その観察から人が何を考えているのか分析する「分析力」

その分析結果から、

  • 世の中の人が欲しがる商品やサービスを「企画開発する力」
  • 開発した商品やサービスを欲しがっているお客さんの元に届ける「伝達力(コミュニケーション力)」

この2つが必要となってきます。

観察力、分析力、企画開発力、伝達力と総合的な人間力がなければお金は稼げません

お金を稼ぐというプロセスを通じて、人間力を磨けます。

人にモノを売るなんて絶対に無理

私は大学(経済学部経営学科)まで出させてもらいましたが、「どうしたら自力でお金を稼げるか」を教えてもらった記憶はありません。

元来が引っ込み思案の三男坊、第二次ベビーブーム時代の受験競争に明け暮れたこともあり、ペーパー試験はできても、自分で考える力が弱く、自分なりの意見を持つことはできず、先生に「石原さんはどう思う?」と聞かれても「特にありません」か「前の人と同じです」と言うのが精一杯。

人前で話すことは苦手かつ嫌いでしたし、人にモノを売るなんて絶対できないと思っていました。

どうしたら稼げるか考える

社会に出て、どうしたらお金を稼げるんだろうと試行錯誤する中で、

自分で考え、意見をまとめ、人に意見を伝え、人に協力してもらう。

そのための人間力を磨く。

この人間力を磨く過程の中で、多くの人との出会いがあり、学びがあり、このプロセスの積み重ねで私の人生は作れらてきました

学歴が不要だ!なんてきれいごとを言うつもりはありません。

学歴は時にとても役立ちますが、学業だけでは得られないことが世の中にはたくさんあります。

もし私がお金を稼ぐというプロセスを経ていなければ、私は引っ込み思案の三男坊のまま、そこそこ勉強はできるけれど、言われたことをただこなすだけの典型的な「指示待ち族」になっていた自信があります。

「どうしてお金を稼がないといけないの?」の答え

私ならこう答えます。

お金を稼ぐというプロセスにおいて、自分を成長させることができるから

どうしてお金を稼がないといけないの?

ご飯を食べるだけのためなら、別に汗水たらして無理に稼がなくてもいい。でももし、

  • 自分の人生を充実したものにしたい
  • 自分を成長させて、自分のやりたいことを実現させたい

そう願うのであれば、お金を稼ぐことにチャレンジしてみてほしい。

お金を稼ぐというプロセスの中で、たくさんの経験を積み、たくさんの人と出会い、その中できっと得られることがたくさんあると思うから。

こう丁寧に答えます。(1級FP技能士 石原尚幸)

《石原 尚幸》
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石原 尚幸

1級FP技能士 石原尚幸 石原 尚幸

1973年、愛知県名古屋市生まれ。 コーヒー卸商「石原珈琲商会」の三男として育つ。幼少の頃から父の配達についていき、「明日の売上がなかったら、お前の目の前のごはんは食べられないんだぞ」と言葉をかけられていたのが、商売の原点。 上智大学経済学部経営学科卒業後、大手石油元売に入社。 日本一ガソリン代が安い激戦区に担当営業として赴任。 赤字となってしまった大手特約店にて、2年間で3億円のV字回復を実現したことが評価され、31歳で社長賞を受賞。 34歳で独立起業後は、現場で培った経営ノウハウにファイナンシャルプランナー資格(1級FP技能士)、MBA修得で得た知見も併せ、成果にコミットするV字回復メソッドを体系化。 「売上に偶然はあるが、利益に偶然はない」という理念のもと、社外にいるものの、社長の傍らに寄り添う「社外参謀」としてクライアントのビジョン実現へ邁進している。 直近では「父が子に伝える13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方」を上梓し、お金と賢く付き合うやり方と考え方をわかりやすく伝える活動も行っている。
youtubeチャンネル: 絶対に倒産しない『裏経営学』
<資格情報>1級FP技能士、ビジネス・ブレークスルー大学大学院MBA(経営管理修士・専門職)

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