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3月相場は新たなトレンドを作れるのか【今週の日経平均を考える】

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3月相場は新たなトレンドを作れるのか【今週の日経平均を考える】

先週は、一進一退の状況から始まったマーケットですが、日経平均株価の動きがあったのは23日の祝日前の22日水曜日。

やっと動き出したかというくらいに、約1か月間ものもみ合いから窓を空けて下抜け、200日線の下へ株価は下げました。

ところが、祝日明けの金曜日には大きく上昇し、21日と22日に空けた窓を埋めるまで戻しました。

この日は植田和男次期日銀総裁の衆院所信聴取ということで、注目されていましたが無難に通過といったところでしょうか。

金融の正常化という見直しについては、遅かれ早かれ実行しなければならないこと。

今後の日銀政策決定会合での発言や方針は、株価を大きく動かす可能性もあるので、注意していかなければなりません。

米国では、コア個人消費支出価格指数PCEが予想を上回り、インフレが鈍化どころか進行しているということで、6月以降もFRBによる利上げが継続するのではないかとの警戒感から米主要指数は大きく下落し、為替は円安へ向かっています。

今週の日経平均を考える

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、下向きで、株価は月、火、水曜日と5日線の下を推移し、金曜日に5日線に触れて週末入りとなりました。

25日線は、上向きで推移し、株価は22日間25日線の上を推移していましたが、水曜日に25日線を下抜け、金曜日に25日線に触れて終えています。

75日線は、下向きとなりましたが、金曜日には3円程上に向かい、横ばいの動きとなっています。

並び順は、5日25日75日の並び順で、安定上昇となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きの推移となっています。

株価は水曜日に200日線を下抜けし、金曜日には200日線に触れて終えました。

移動平均線が集まってきているので、離れたほうについていけるように注目していきましょう。

トレンドライン

もみ合いの展開になってから2万7460円処が節目になっていて、ここを水曜日には下抜け、金曜日には大きな陽線となりましたが、この節目を超えられずに週末入りとなっています。

下として意識されるのは1月23日24日に空けた窓を埋めるのかが意識されます。

上は2万7750円を超えてトレンド転換していけるのか見ていきたいところです。

一目均衡表

株価は雲の上限で反発し、基準線は上向きです。

面白い動きなのは遅行線で、あと2営業日で日々線にぶつかる為、上下どちらかに移動する公算です。

上にズレる形で移動すれば、再びもみ合いながら徐々に上へと推移。

3月14日の雲のねじれを意識していく展開となりそうですが、もし、1月23日24日の窓を遅行線が通るなら、今週に2万7000円割れもある水準です。

ボリンジャーバンド

TPライン中心に上下収縮してきました。

水金曜日には-1σに触れ、金曜日にTPラインまで戻しています。

バンドの幅が狭いので、±2σに触れたらバンドウォークが始まる可能性もあるので、大きく放れた後のバンドウォークを気にしていきましょう。

スローストキャスト

30台前半まで落ちてきました。

売りのシグナルですが、売られすぎゾーンに入ってから反転するのか、強さを見せて反発となるのか、確認していきましょう。

MACD

シグナルが下向きですが、MACDは0ラインを割らずに上向きに向きをかえて、週末入りしています。

MACDが0ラインを割らなかったことで、押し目とも考えられます。

通常は0ライン近辺では横ばいの動きを見せるので、今回も通常の動きとなるのか注目です。

次回満月は3月7日で、新月は3月22日です。

次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。

総合判断

やっと動き出しました…と言いたいところですが、全段階では、月足は十字線、週足は切り下げの陰線となっていて、3月相場での動き出しが意識されるところです。

米国の株価が下げる中、日本では円安が好機となり株高、企業からは賃上げの話題が発表。

全体の景気を押し上げる好印象を受け、株価が高く推移する可能性もあり、今週もチャートをみてシグナルをつかんでの建玉操作をしていくしかないという相場展開となりそうです。

上値切り下げのトレンドの中、そのラインを超えるのか、それとも引き続きのトレンドなのか、広い視野でトレンドを意識していきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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