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投資するなら「米国株か、全世界株か」 NG行動を取らなければどちらでも大丈夫な理由

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投資するなら「米国株か、全世界株か」 NG行動を取らなければどちらでも大丈夫な理由

米国株と全世界株どちらに投資するのが正解なのか。

書籍やSNSなどでも米国株を推すのか全世界株を推すのかで意見が分かれています。

近年では米国株が絶好調だったため「米国株へ投資しないのは悪」とまで言わんばかりの論調も見受けられたのは記憶に新しいのではないでしょうか。

既に投資をしている方ならまだしも、これから投資を始めようとする初心者にとっては「失敗したくない!」と考えるのは当然のことです。

これまでと同じ世界の流れが続くと考えて米国株へ投資した方がよいのか。

はたまたどう転んでもいいように全世界株へ投資した方がよいのか。

結論としては「初心者にありがちなNG行動さえ取らなければどちらへ投資しても大丈夫」です。

長期投資のNG行動

米国株と全世界株の特徴

それぞれの特徴について簡単に触れておきたいと思います。

米国株

S&P500やナスダックという言葉は聞いたことがある方も多いでしょう。

これらはどちらも米国株式に連動する指数のことです。

少額からでも投資できる投資信託で有名なファンドとして

  • SBI•V•S&P500インデックスファンド
  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • 楽天・全米株式インデックスファンド

あたりが人気となっています。

米国の特徴としてはこれからも人口増加が続き経済成長が期待できる点にあります。

多数の先進国において人口減少が懸念される中、数少ない人口増加国として期待されています。

また、コカコーラやマクドナルドなど米国企業は世界中に進出しています。

このため自国の成長だけでなく、他国の成長も取り込める点が米国株を後押ししています

実際に2010年代の株価成長率は米国株がナンバーワンでした。

コロナ危機後の急回復&急成長も記憶に新しいのではないでしょうか。

全世界株

その名の通り米国だけでなく、世界中の企業に投資するのが全世界株です。

有名な投資信託としては

  • SBI•V•全世界株式インデックスファンド
  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • 楽天・全世界株式インデックスファンド

などがあげられます。

人類史上、ずっと米国が最強だったわけではありません。

英国株が強い時代もありましたし、70年代、80年代は日本株がナンバーワンでした。

00年代は新興国株が大きく成長し、米国株は低迷しておりました。

つまりずっと米国株最強が続く保障はどこにもないということになります。

米国株以外の成長率が高い時代が来た時に果たして投資を継続することができるのか。

全世界株であればどの国が成長しようとも取りこぼすことはありません。

このまま米国株が強くても、インドのようなアジア諸国が台頭してきたとしても、投資割合を自動で調整してくれるのが全世界株ファンドの特徴です。

ナンバーワンの成績を出すことはないかもしれませんが、長期的に安心できる投資先の第一候補だとはいえるでしょう。

どちらが正解かは未来にならないとわからない

米国株がこの先、どのような成長を描くかはまだ誰にもわかりません

その答えは未来にならないとはっきりとしないでしょう。

ではどちらに投資するべきなのでしょうか。それは「安心して投資できる方」にするべきです。

米国株が強いのは事実ですし、そこを否定するつもりはありません。

ですが米国株最強が今後も続くとは限りません。

投資で大切なことは「続けること」です。投資を継続するために「安心できる投資先」であることは必須の条件でしょう。

これからも米国最強の時代が続くと信じる方は米国株へ

米国覇権が続くかもしれないし、その他の国が強くなるかもしれないと考える方、つまりその他の方は全世界株へ投資することが無難だと考えます。

今の時点で「どちらが正解」と断じることはできません。

どちらに投資するにしても取ってはいけない3つのNG行動

米国株に投資するにしても、全世界株に投資するにしても初心者がとってしまいがちなNG行動があります。

これらの行動だけは取らないように注意し、投資先を選定してください。

NG (1) 周りに流されて無理して投資する

2024年に新NISAが誕生します。

新しいNISAの特徴として年間投資枠が大きく拡大された点があげられます。

おそらく来年からは「新NISAへ〇〇万円投資した結果!」などといった大きな金額を投資した結果がSNSを賑わせるでしょう。

ですが無理は禁物です。

現行NISAと違い、新しいNISAは非課税期間も無期限となっています。

つまり焦って投資する必要はありません

何年でも非課税運用が可能なので、無理のない余剰資金で自身のペースで投資するようにしましょう。

NG (2) 暴落時に不安になって売却

2022年の米国株はこれまでと打って変わって大きく下落しました。

米国株でも全世界株でも順調に右肩上がりで成長するわけではありません。

数年おきに暴落を繰り返しながら結果として成長しているのです。

資産がマイナス評価になってしまうと初心者ほど狼狽してしまうものです。

ですが不安な気持ちに負けて売却してしまってはそこで終了です。

あくまでも長期的視点で投資し、目先の値動きに一喜一憂しない精神力が必要になります。

一時的なマイナスは長期的視点で見れば単なる誤差です。

NG (3) 上げ下げのタイミングを見て投資する

「安い時に買って高い時に売る」

これができれば投資で大儲けすることができます。

ですがこれができないからこそ積立投資が推奨されているのです。

巷では「株式投資で資産〇〇倍!」といったセンセーショナルな広告を見ることもありますが、再現性はほぼないと考えていただく方がいいでしょう。

タイミングよく買って、タイミングよく売ることなど誰にもできません

プロでもできないことを初心者ができるはずがありません。大切なのは感情を排して淡々と継続することです。

毎月積立であればその時の値段がいくらであろうが買ってください。

仮に「今は高い!」と思ったとしても積立を止めてはダメです。

その時の値段が高いのか安いのかは未来にならないとわかりません。

高いと感じても安いと感じても淡々と買い続けることが将来の利益につながります。

投資で一番大切なことは続けること

NG行動を避けられている時点で正解です。

投資で一番大切なことは続けることです。続けることによって初めて大きな利益を得ることができるのです。

そして続けるためにもNG行動を取らないように注意してください。

「NG行動を避けて投資を続けること」

これができれば米国株でも全世界株でも利益を手にすることができるでしょう。

最後に、投資で完璧を目指す必要はありません。

「悩むことで投資を始められない」と機会損失になってしまいます。

投資に興味を持ち、始めようとしたその気持ちを大切にしましょう。

悩んで始められないくらいならまずは米国株、全世界株両方に投資してみるのもアリです。

厳密にいうと両方に投資すると米国株比重がとても大きくなりますが、それは将来的に考えれば済む話です。

まずは初めてみて、続けていくうちに「しっくりくる」方をメインで続ければ良いでしょう。

それくらいの気持ちで初めてみるのも良いのではないでしょうか。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)

《冨岡 光》
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執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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