長期金利が低下しています。
約9年ぶりの低さといいますから、2003年以来・・・。
「長期金利」とは、10年満期の国債の利回りのことで、日々刻々と変化しま
す。
株価と同じように、需要と供給の関係で決まるのです。
長期金利が下がれば、住宅ローンの金利タイプのうち、「固定金利タイプ」
の金利が下がります。
なぜなら、固定金利タイプの金利は、この「長期金利」を参考に決められ
るから。
9年ぶりの低金利状況の中での融資実行になるので、6月に固定金利で住
宅ローンを借りる人は、ラッキーかもしれません。
多くの金融機関では、当月の長期金利の状況を眺めて、翌月のローン金利を設定している傾向があります。
「なぜ、長期金利が低下しているのか?」
理由は、欧州の金融危機の再燃です。
ギリシャの政局不安から世界の金融市場に動揺が広がっています。
世界のお金がリスクを回避し、安全、安心とされるところに流れているのです。
日本の国債が安全、安心とは、住んでいる私たちには到底思えないのですが、世界全体からみると、他の資産よりは相対的に信頼できる資産のようなのです。
こうして、日本国債に人気が集まって買われるから、国債の価格が上昇し、反対に利回りは下がります。
利回りが下がれば、、、、住宅ローンの金利も下がる・・・・
今月のフラット35(全期間固定金利タイプ)の金利は2.3%程度です。
来月はもっと下がるかもしれません。
低金利の時には、変動金利タイプよりも固定金利タイプのほうがいいと思いますよ。