日本および先進国の株式の最大損失可能性:▲40%
新興国株式の最大損失可能性:▲60%
日本債券:▲10%
先進国債券:▲20%
新興国債券:▲40%
リスク資産に投資をするときには、これくらいの覚悟を胸に、資金を投下してほしい。
逆に▲を+にすれば、最大収益可能性にもなります。
「+」に注目せず、「▲」のほうに配慮するのは、行動経済学におけるプロスペクト理論によるものです。
プラスとマイナスで同じ数値でも、マイナスの刺激のほうがプラスの2倍もあるといいます。
損失は少しでも、相当「痛み」を感じるのです。
手元に100万円あるとしましょう。
このうちの30万円を新興国株式に、10万円を先進国株式に、20万円を日本債券に、20万円を先進国債券に、20万円を新興国債券に投資をする場合、投資資金100万円が最悪、いくらになるのを覚悟しないといけないか?
(30万円×▲60%)+(10万円×▲40%)+(20万円×▲10%)+(20万円×▲20%)+(20万円×▲40%)=▲36万円
つまり、100万円-36万円=64万円。
100万円が最悪64万円になるかもしれないことを覚悟して、投資資金100万円を出動させる必要があります。