先週金曜日の13日に中国国家統計局によって、
今年上半期のGDP成長率が前年同期比で7.8%増で、
第2四半期の国内総生産(GDP)伸び率は
前年同期比7.6%増であると発表しました。
ほぼ市場予想と一致した結果ではありましたが、
当局は安定成長を強調しています。
中国のGDP成長率が8%を割り込んだ!
という記事をよく見かけると思います。
何故8%を基準にしているかというと
今の中国の経済成長や雇用を維持するのに必要な成長率が
8%だからです。(中国の発表を鵜呑みするとですが。笑)
今中国がその8%を割り込んでしまった原因はなんでしょうか?
・ユーロの財政危機に伴い、中国の輸出が減少している。
⇒2007年以降中国の輸出先1位はユーロ。
・不動産取引の規制
⇒以前までの成長は不動産バブルが牽引していた。
・小売による内需拡大が鈍化している。
⇒農村部の所得格差が解決していない。
この問題に対して中国はどのような対策を行っているでしょうか?
・中国人民銀行による ⇒ 預金準備率の引き下げ
⇒ 預金・貸出の基準金利の利下げ
ですね。
予想よりも早いインフレ率の鈍化も手伝って、
早々に手を打ちました。
今後ユーロの債務危機を筆頭に
世界は景気後退が続くと予想されますが、
最初に後退から脱出する国は中国かもしれません。