海外投資 Vol. 1-① 《ベトナム社会主義共和国》
海外の投資先を選定する基準として、その国の人口増加率や経済成長率など様々な指標があります。中でも最も重要なことは、人口増加率と国民の平均年齢です。人口が減少傾向にある国、特に少子高齢化が進み、生産人口の減少を辿る国は経済成長の可能性は極めて低いということです。逆に、人口が増加傾向にあり若者で溢れている国は、今後ますますの経済発展が見込まれます。アジア地区にはそのような国が多くあります。今回はその一つである「ベトナム」を紹介したいと思います。
ここ十数年、中国の成長が著しく今もなお注目を集めています。しかし、最近は中国も、上海や北京そして広東省などの沿岸部で人件費や諸物価が上昇を続けており、かって世界の工場と言われた中国から、生産工場をベトナムやカンボジアに移す企業が増えて来ています。確かに中国の一部の都市では、日本とさほど変わらない人件費や設備費で工場を運営している外資企業も少なくありません。
ベトナムは、中国に比べてまだまだ人件費も設備費も安く、また国民も勤勉で親日的であり、今後大きく発展を遂げて行く国であります。国土は日本のおよそ87%で、日本から九州を除いたぐらいの面積です。 人口は約9000万人で年々増え続けています。数年先には1億人を超えるでしょう。
驚くべきことは、平均年齢が27歳、なんと若い国でしょうか。 ベトナムへ行かれたことのある方はご存知でしょうが、街中は若い人たちのエネルギーで充満しています。(参考までに、日本は45歳、中国は35歳、タイで32歳です。)
そのベトナムと言えば、首都である北部ハノイと南部ホーチミン市が代表的な都市で、ここ数年で非常に近代化が進み経済も飛躍的に伸びた都市でもあります。ある意味、今後の伸びしろは、そんなに大きな期待は出来ないかも知れません。
さて、その2大都市の丁度中間にダナンという都市があります。ここは、ベトナム第3の都市と位置付けされており、ベトナム最大の観光資源を有しています。海岸リゾートとしても有名で、ベトナムのハワイとも呼ばれています。
今、最もベトナム政府が力を注ぎ、この都市をハイテクパークに仕立てようとしているところで、既に日系企業も50社以上が進出しています。
2008年には、「ダナン日本商工会」が設立されています。これから日本企業のみならず外資企業も多く誘致されて、欧米などの外国人も多くなり、2017年には国際都市として注目を浴びる街に成長することでしょう。
さらに、この中部ダナンは、隣国のラオスからタイ・ミャンマーにつながる「東西経済回廊」の起点となる国際貿易港としての大きな役割をも担う国際都市と成ります。
次回は、このダナンの投資(不動産案件)を紹介したいと思います。