「知らぬが仏」・・・・
本当のことを知ると、悩んだり怒ったりすることが、知らないことによっておだやかな気持ちでいられること。
私たちは、地域や職場や友達など、自分との比較対象を身近なところに限定しているおかげで、つまり、類と友とを比べているだけであるために、さほど悩んだり怒ったり、嫉妬したりせずにすみます。おだやかな気持ちでいられます。
たとえば、自営業や退職後の人が加入する市町村が運営している「国民健康保険」。
その保険料は、地域によって大きな差があり、最も保険料負担の重い徳島県と最も軽い東京都では、1.7倍もの差があります。
重い順番から記すと、
2位:大分県
3位:北海道
4位:青森県
5位:大阪府
6位:宮城県
7位:秋田県
・・・と続きます。
対して負担が軽いのは、東京都の次が神奈川県。
そして、長野県、富山県、埼玉県、千葉県、静岡県、福井県と続きます。
知ってみると、相当な格差。
その不公平な感じに心中穏やかならぬものを感じるかもしれません。
保険料の負担の順位だけでは全体を見たことになりませんので、別の観点から、、、、かかった医療費の順位を見てみましょう。
つまり、私たちの払うお金が保険料、受け取るサービス(給付)が医療費です。
同じ国民健康保険で、1人あたりにかかった医療費の都道府県別の順位をみると、多額な県から・・・
1位:山口県
2位:香川県
3位:島根県
4位:大分県
5位:広島県
6位:長崎県
7位:佐賀県
これでは、負担とサービス給付の関係がさっぱり連動していないように見えますね。
ちなみに、東京都は43位。これは、医療費が少ない分、保険料負担も少なくてすんでいるのでしょうか?
「知らぬが仏」とはいうものの、本当は「知っていて、それでも受け入れる」のがオトナの対応というものなのですか?
・・・「知ったら怒る!」でもいいのだと思いますね。
これまで、相当、オトナの対応もしてきています。私たちは。