さて今回は個人投資家さんが投資を始める前に考慮するべきことについてお話しいたします。
1.非常時用にある程度の資金は残しておく。
・以前も書いたかもしれませんが、投資で失敗する一番の原因は資金が不足してしまい、狙っていたタイミングではなく現金化しなければいけなくなることです。なので、職種にもよりますが、平均的に現在の生活必要資金の半年~1年分は不足の事態に使えるよう手元に置いておきましょう。
2.リスク許容量
・これは各人の性格や投資経験にもよりますが、インターネットなんかでも自分がどれくらいリスクを許容できるか測ることができるようなのでそれで一度調べてみるのもいいかもしれませんね。
3.投資知識
・仲間やアドバイザーなどは無しに、完全に個人で投資を始める方は投資知識がある程度必要になるでしょう。これは投資経験を意味しているわけではありません。投資知識なしに株を購入して、5年経過していたとしても、その5年間の投資経験は何の役にもたちません。実践経験は知識を元に行動してこそ意味があるのです。
4.投資期間
・これが一番重要です。何のために、いつまでに、どれくらいの資金で、どの程度の資金が必要になるのか。を考慮して、前回の時間の価値を踏まえながら、残された期間で目標達成できる利回りの商品を選択したり投資する資金を調整します。
以上が考慮すべき4つの点でした。
さらに、資産運用という大海原に出航する前に注意していただき点を2つ挙げさせていただきます。
1.赤信号皆で渡れば怖くない! は、絶対にダメ。
・集団心理というものはその時々の判断を鈍らせてしまいます。赤信号が出ているのに、皆が渡っているから渡ると、投資では全員轢かれてしまいます。本当にそれは買うタイミングなのかどうかを見極めましょう。大体流行ってしまったものは、もう旨みがないことがほとんどです。
2.自分のペースを理解する。
・投資はマラソンに似ています。あなたは、マラソンをする時にアスリートと同じペースで走りますか?もちろん同じペースで走りきる事ができれば、良いタイムが出ると思いますが、全くトレーニングを行っていなければ、途中で力尽きてしまうでしょう。
周りにどれだけ追い抜かれても、最初に決めた自分のプランを信じ、焦らずに自分のペースで走ることが成功する秘訣です。
投資は知識よりも心構えが成功する要因の半分以上を占めていると思いますので、今回はその事について触れてみました。来週は市場についてお話ししたいと思います。