定期保険に入っている人の多くは、10年更新タイプ、あるいは、15年更新タイプに入っているのではないかと思います。
たとえば、4,000万円の保険に30歳の時に入って、40歳のときにいったん保険期間が終了するのですが、そのままにしておくと自動的にあと10年同じ保険金額で継続される、、、というモノです。
この更新タイプというのは、更新時の年齢と料率で、保険料が再計算されるために、同じ保険金額のまま更新する場合、保険料が一気に跳ね上がります。
30歳時の死亡保険金4,000万円と、40歳時の死亡保険金4,000万円では、毎月支払う保険料がかなり違うはず。
ある保険会社の商品で試算すると次のようになりました。保険金額4,000万万円、保険期間10年、男性30歳のときの保険料は、月8,360円。いっぽう、同じ条件で40歳のときの保険料は、月13,200円。
同じ保険金額でも年齢が10歳上がると、保険料は1.58倍に跳ね上がります。見直しのポイントは、「10年たったのに同じ保険金額の保障が必要なのか?」という点。
ふつうに考えると、10年経過していると、子どもも10歳年を取っているはずです。10歳だった子どもは20歳になっているはず。ということは・・・・10歳の時には大学卒業までの13年間の教育費+生活費が保障額として必要だったのに、20歳時には大学卒業までの3年間の教育費+生活費しか必要ないということです。
つまり、更新タイプの定期保険の見直しでは、更新期に保険金額を減額するのが鉄則です。保険金額を減額することによって保険料を節約するのです。たとえば、さきほどの例で、30歳のときの4,000万円を更新時の40歳で保険金額を半分の2,000万円にすると、毎月支払う保険料は6,600円になります。30歳時の保険料8,360円はだったので、保険料の負担増を抑えることができるんですね。
保険金額の減額による保険料の削減は、更新時だけしかできないわけではありません。いつでも可能です。こまめに保障額を見直して、保険金額を部分的に解約することで、保険料はかなり安く抑えることができるはずです。