みなさんは「標準利率」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 生命保険の保険料を設定する際のベースとなる利回り(集めた保険料を将来にわたってこれくらいで運用できるだろうという利率)のことを「予定利率」というのですが、目安になっているのが標準利率です。毎年9月に金融庁が算出します。
標準利率を決める際の基準になるのは、新発10年国債の過去3年間の平均利回りです。2012年9月4日にあった国債の入札結果を受け、2001年以来、12年ぶりとなる引き下げになりました。
引き下げ率は0.5%。現行の年1.5%から1.0%になります。標準利率の改定は来年(2013年)4月以降なので、その位のタイミングで生命保険会社が保険料を上げる可能性が出てきました。
これを受けて生命保険会社はどんな行動にでるか?
保険料には保険金等の支払いに充てる純保険料とは別に、保険会社の経費や利益にあたる付加保険料があります。利益を圧縮して値上げを見送るところもあるかもしれませんが、結果はいかに? 保険加入または保険の見直しを検討されている方は要チェックです。