厚生年金基金を廃止するという記事が日経新聞の一面に記載されていました。基金の半数が積立不足に陥っており、現在総額1兆円ぐらいになっているそうです。そのため、制度を続けても財政健全化のメドがたたないことから、いっそやめてしまおうということです。
問題は積立不足額を誰が負担するかです。来年に法案を提出するという段階ですので、今のところ全く決まってはいないのですが、なんだかまとまらない予感はします。
半数は積み立て不足ということは逆に言えば、もう半数は積み立てでできているということなので、不安をあおる記事ではなく、そこらへんもハッキリしてほしいと思います。みなさん、メディアにはさまざまな数字のマジックがあり、一部分を取り上げて、大きく言うところがあります。あまり、表題だけを見て過剰反応をしないでくださいね。