トルコに投資する複数の要因を次にまとめてみた。
1).順調な経済成長による好景気が続いている。
2002年から2011年までの9年間で、GDPが7,720億米ドルと3倍以上に増加している。重ねて同時期に輸出総額も1,350億米ドルと、2.7倍に伸びている。
2).毎年およそ100万人の人口増加
現在の総人口が約7,500万人。 欧州諸国に比べて、若年層人口の比率が非常に高く、29歳以下の若年層が人口の約半数を占める。
3).有能な労働力市場
教育水準が非常に高く、専門知識や技術を持つ若者が2,600万人以上も居る。 大学は170校以上あり、卒業者数は年間に約50万人居るという。高校卒業者数は約70万人以上で、うち半数が職業高校および工業高校を卒業している。
4).整備されたインフラストラクチャー
輸送、通信、エネルギー分野において高度な新技術を駆使したインストラクチャーが整備され、低コストの海運施設。中東欧への鉄道輸送の利便性など、大部分のEU諸国への輸送経路と直配体制を整えている。
5).優位な地理的環境
東西および南北の架け橋となり、主要市場への効率の良い販路として機能する。欧州・アジア・中東・北アフリカへの15億人に対応可能で、GDP規模25億米ドルの複数市場への門戸でもある。
6).欧州へのエネルギー回廊およびターミナル
欧州へのエネルギー供給の経路、ターミナルとして東西を繋いでいる。エネルギー資源の70%以上がトルコの南側または東側に存在し、トルコの西側には大量のエネルギーを消費するマーケットの欧州が在る。
7).他国と比べて低い税率
法人税率を33%から20%に低減、さらには技術開発地区、産業地区においては優遇制度が適用される。法人所得税の全額または一部免除や、研究開発には特別な技術革新支援制度もある。
8).1996年以降のEUとの関税同盟
世界22ケ国との自由貿易協定(FTA)があり、その他の国々にも積極的にFTA交渉中。
9).大規模な国内市場
インターネット利用者数が、2002年の400万人から2011年には5,000万人という伸び率など、急激な経済成長の中で伸び続ける国内市場。
10).世界を代表する観光立国
外国人旅行者数が、2002年の1,300万人から2011年には3,150万人に増加する世界屈指の観光立国である。
以上のような事由から、今後も益々の発展が期待されるトルコ、これからも目を離せない国である。