1:10種の所得
所得には10種類あり、得られる所得の種類が多い方が効果的といえます。10種類の所得を強化するためのチェックポイントは、大きく4つあります。
(1)経常的に発生する損益かどうか
経常的に発生する、つまり1回だけではなく、続けて得られる所得は利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、雑所得です。譲渡所得、一時所得、山林所得、退職所得は単発の所得ですので経常利益になりにくい所得といえます。
(2)税金が安いかどうか
所得により、かかる税金の割合(税率)が違います。どの所得の税率が低いのかを知りましょう。国の政策によっても税率は変わります。更に、源泉分離課税と総合課税とでは、その後の社会保険料にも影響があることを知っておきましょう。
(3)損失が発生するかどうか
10種の所得の中で、損失が発生する可能性があるのは、借入れによる不動産所得、事業所得、譲渡所得、一時所得、山林所得です。その他の所得は、ゼロはあってもマイナスのないことが特徴です。
(4)24時間働けるかどうか
人は24時間ずっと働き続けることはできませんが、所得の中には24時間働き続けられるものがあります。利子所得、配当所得、不動産所得や雑所得(年金など)がそうです。
2:資産(=資金を産む)所得
10種類の所得の中で、経常的に発生する損益で、24時間働ける所得、つまり資産(=資金を産むもの)になる所得は利子所得、配当所得、不動産所得の3つです。さらにこの3つの所得は売買をした時に譲渡所得が生じます。