人はほめて伸ばす・・・とか、怒らず叱る・・・とか、短所をつつくよりも、長所を伸ばす・・・とか。人を育てるうえで、様々な言葉が氾濫しています。私は結構短気な性格をしているのですが、それを短所と思ったことがなく、「決済・決断に使おう」と決めています。
さらに、しつこい性格をしているのですが、「スタッフ育成・継続的根気のいる相談」に活用しています。人それぞれ性格があり…、物事にはすべて一長一短あります。結局、善いところも悪いところも、「目的」をもって「使い道」を選べば「すべて善し」になるということです。
また、長所と短所を組み合わせれば、「互いに補い合える」という「チームワークの鍵」となります。
金融の仕組みでも行かせる長所と短所
たとえば、金融の仕組みの中でも、
(1)ローンはすぐに使える、使い道は自由ですが、余分にお金を支払うというデメリットがあります。
(2)貯蓄や運用は、使い道は自由、利子や配当などを受け取ることができますが、時間がかかるというデメリットがあります。
(3)保険には、すぐに準備でき、大金が準備できるが、使い道が限定されている問うデメリットがあります。
補完しあう「扶助」がカギとなる時代へ
これらメリットとデメリットも、ローン・貯蓄・運用・保険(その他にも社会保障や企業保障)を「バランスよく組み合わせること」で、各々の仕組みだけを単体で活用する以上の効果を発揮することができるのです。
社会保障が疲弊しているとか、企業の体力落ちているとか、個人の負担が大きいとか…細部ばかりに目を向けるのではなく、これからの時代は、全体像をとらえ、社会保障でできないことを企業保障で、企業保障でできないことを個人で、個人でできないことを地域やグループで…という、相互のできることを伸ばし、できないことを補完しあう「扶助」がカギになっていく時代と言えるでしょう。
物事の善し悪しばかりを評価するのではなく、長所と短所を把握し、目的を設定し、使い道を考え、バランスを調整することで難局を乗り切れることが多いと思います。