一般に、1年間の医療費が10万円を超えた場合、超えた金額について、確定申告をすれば、「所得控除」を受けることができ、所得税・住民税を節約することができます。対象となる医療費には、おもに次のようなものがあります。
・病院やクリニックで支払った治療費の自己負担分 ・治療のために必要な医薬品の購入費 ・あんま、マッサージ、はり、きゅうなどの治療費 ・家政婦さんに病人の付き添いを頼んだ場合の療養上の世話代 ・助産師による分娩の介助代 ・介護保険制度のもとで提供された施設、居宅サービスの自己負担額 ・通院代、医師の送迎代、入院時の部屋代や食事代の費用などで通常必要なものの費用 ・義手、義足、松葉杖、義歯代など
(かぜ薬など。。。ビタミン剤など、予防や健康増進が目的のものは不可です)
(ただし、疲れを癒したり、体調を整える目的は治療費ではないので不可)
なお、民間の医療保険などから給付金を受け取った場合は、医療費から差し引かなければなりません。年間の医療費を集約するためにも、家族全員の1年分の医療費の領収証はちゃんと保管するようにしないといけません。確定申告には、領収書の提出も必要です。