普通に日本に生まれて日本で育ち日本で暮らしていると、誰しも気付かないことですが、日本人であるということ、そのこと事態が非常に運の良いことなのです。
いろいろな国を旅行して初めて解ることですが、日本の「パスポート」は、他国の人が羨むぐらい素晴らしい通行手形なのです。特にアジア各国では、その通行手形は大きな力を持ち、アジアの殆どの国へは(観光目的であれば)「ビザ」無しで訪問することが出来ます。
これが中国人の方ならば、いちいち各国の大使館や領事館で「ビザ=入国査証」の申請を行い、数週間かかって、やっとビザが発行されます。中には、入国が認められず、ビザが発行できないケースも少なくありません。このビザが取得出来て、はじめてその国へ渡航(入国)出来る権利が得られる訳です。
さらには、日本人であれば、外国に於ける「労働ビザ」が取り易いのも大きな特長です。その国で働くことが出来る権利である労働ビザは、そのまま移民の受け入れを意味するので、各国それぞれ非常に厳格に審査しています。(我が国、日本はアジアの中でも大変厳しい国です。)
このような、非常に恵まれたパスポートが、約1万円で入手出来る訳ですから、他のアジアの外国人から見れば、日本人は大変優遇された民族と思われても納得がいきます。
私が思うところ、世界中の殆どの国で日本という国を知らない人はあまり居ないと思います。(但し、欧米人から見れば多少、中国と韓国とごっちゃになっている気もしますが・・・・・)
外国人からよく聞く話は、「日本は治安が良い。」「日本人は真面目で勤勉で親切な人々だ。」「日本の技術は世界でもトップレベルである。」など、評判は上々です。
もちろん単なる評判だけではなく、実際に日本企業は巨大な資本を持ち、世界各国に工場や販売網を保有し、そこで多くの人々を雇用している。そして、工場の周りには、そこで働く日本人向けの産業が育つため、アジアの多くの都市には至る所に日本食レストランや日本人向けスーパーマーケットなどが数多くあります。
日本人であるということで、このような施設にスムーズに受け入れてもらうことが出来て、働くことも出来るという訳です。日本に生まれただけで、特別な才能や技術を持ち合わせていなくても、日本人に与えられた目に見えない様々な特権があります。
日本国内で、ずっと暮らしていますと、こういった事実に全く気付きもしませんが、これだけ素晴らしい有形・無形の資産を私たちは既に保有しているのです。このような資産を有効に使わない手はありません。資産の使い方の一つが海外での起業や就職またはボランティア活動などです。
我々が生まれ持った資産(特権)ですから、自分の人生にその特権を組み入れる価値があるかどうか、しっかりと吟味して、真剣に有効活用の方法を考えていくべきではないでしょうか。