以下は小説ファンド君(以下先生)とトシ君のQ&Aです。
「先生!」
なんだトシ!何の宣誓だ?
「おやじに投資信託買おうと言ったら、今(凍死芯多苦)だと、言うんだけど?」
ハイっ、まず、投資信託(とうししんたく=以下/一般的にファンド)は、凍死芯多苦ではありませんねっ。おやじさんは何本買ってたの?
「おっ、おやじは堅実だから・・外債とかいうの1本だけだよ」
なるほどね、まず、投資には「全ての卵をひとつの籠にもるな」という格言がある。これは投資におけるリスク「危険度」を低く抑えようと言う意味合いがある。
「なんで?」
もし全ての卵が入った籠を落としてしまったらどうなる?すべての卵が割れてしまう恐れはあるよね。そう、複数の籠に分ければ割れない卵がより多くある可能性は大きいからだよ。
「そうすか、おやじ一つに投資して苦虫食ったかな?」
「おやじは、おやじ・・・おれにもう少し詳しく投資信託てもの教えておくれよ!」
じゃあ、長いけど聞いてね! そもそも投資信託とは、多くの投資家たちにより販売会社を介して出資/拠出されプールされた資金をだね、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が、株式/債券/金融派生商品等の金融資産、不動産(リートと呼ばれる)などに投資するよう指図するというものなんだよ。そして、その運用成果を投資家に再分配する(あげる)という金融商品なんだな。
「おれ、もらえるの、じゃすぐにでも買おうっと」
待った!待った! 続きをよく聞いてね、大事なところなんだから・・これらの運用による成果「利益/損失」は投資家に帰属する(自己責任)というのも注意だ。
「事故責任?」
似てるが・・やや違う!
また、ファンドには大きくは2種類いあり、一つは、いつでも購入/解約できる追加型投資信託だ。その保有する資産の評価額の変動に応じて、基準価額「日々算出されるファンドの価額」が計算される。その運用の利益は、一定期間毎に払出される分配金のあるものの他、基準価額の値上がり「利益」があれば、解約・売却時に受取ることもできる。
そして、基準価額は、ファンドに組み入れられている株式/債券などの資産の時価総額を合計した純資産総額「総資産-総負債」を投資信託の受益権総口数で割り、計算される。
「難しそうだけど・・・やはり、いいじゃん、基準価格はどこでわかるのん?」
基準価格ではなくて基準価額ね。これは、基本1口1円で設定された投資信託は、1万口あたりで公表されるんだよ。追加型投資信託の基準価額を知る方法は、運用会社/販売会社のwebサイトや窓口の掲示を見るとよい。また、日本経済新聞で全べて確認できる。・・日経とってないか?
「おれには無理かな!?」
大手の日刊新聞にものってるけど読まないか? でも、スマホは持ってるよね。
「おれ、先生よりも得意だぜ!」
それなら、ファンドの運用会社のwebサイトでその日の内に当日の基準価額を知ることも可能だから大丈夫だ。もう一つの単位型投資信託の基準価額は、購入した販売会社の窓口に問い合わせをすれば教えてもらえる。
「ふう~ん、でもやっぱ、証券とかめんどくせえ~、おれなくすかも?」
まあ大丈夫、ファンドの受益権そのものは、現在、証券保管振替機構(しょうけんほかんふりかえきこう=ほふり)の振替制度{ファンドの受益権の発生/消滅/移転をコンピュータシステムで管理}に移行され、受益証券は発行されていないから、その管理も不要だからね。
「ホ~ッ・フリー? 先生ごめん! おれにもファンド買えるような小遣いは発行されていない・・・・」