みなさんは知っていますか?公的年金制度の中でとってもお得な年金があるのですが・・それはですね・・・・付加年金という年金制度です!!この年金、名前に似合わずけっこうすごい年金なのです。
何がすごいって?
掛金に対して将来もらえる年金額がとっても手厚いのです。ではさっそく簡単に掛金と給付額について説明しましょう。
まず、掛金は月400円です。そしてもらえる年金額は掛けた月数×200円です。
これだけ見ると、「掛金の半分しか年金が支給されないじゃないか。この嘘つき!!」と思われる方もいるでしょう。
「そうなんです。騙してすみません・・・・。」ではなく、ご安心を。実はこの文章にトリックが隠されています。
年金というも言葉の意味をご存知ですか?(知らない人はGoogleさんかyahooさんに聞いてみて下さい【笑】)「年金とは毎年定期的・継続的に給付される金銭のことである。(ウィキペディア参照)」そうです。
年金とは毎年もらえるのです。ということは、この付加年金も同じで掛けた月数×200円が毎年もらえるのです。
付加年金のメリット
年金は基本的に、死亡するまで支給されますので生きている間は毎年受給することができます。ということは、この付加年金がかなりお得ということが分かるはずです。
実際に例に出してみましょう。
付加年金を5年間掛けたとします。
→付加年金保険料総額=400円×60月【12ヶ月×5年】=2万4,000円
付加年金は老齢基礎年金と一緒に支給されますので原則、65歳から支給されます。1年目年金額→掛けた月数(60月)×200円=12,000円 累計年金額1万2,000円
累計年金額と支払保険料額との差額=1万2,000円-2万4,000円=-1万2,000円
(この時点ではマイナスです)2年目年金額→掛けた月数(60月)×200円=1万2,000円 累計年金額2万4,000円(12,000×2)
累計年金額と支払保険料額との差額=2万4,000円-2万4,000円=0円
(この時点でプラマイ0です)3年目年金額→掛けた月数(60月)×200円=12,000円 累計年金額3万6,000円(12,000×3)
累計年金額と支払保険料額との差額=3万6,000円-2万4,000円=1万2,000円
(この時点からはプラスに変わります。)4年目年金額→掛けた月数(60月)×200円=1万2,000円 累計年金額4万8,000円(12,000×4)
累計年金額と支払保険料額との差額=4万8,000円-2万4,000円=2万4,000円
お分かりいただけましたでしょうか? この付加年金の良さが。
つまり65歳以降2年を超えて受給することができた場合、それ以降はすべてプラスに転じるわけですよ。
言い換えれば、2年で支払った保険料の元がとれちゃう年金です。長く生きれば生きるほどプラスがどんどん増えちゃうわけです。これはお薦めだと思いませんか?
付加年金の注意点
ただしこのお得な年金、誰でも加入できる年金制度じゃないのです。
加入できるのは国民年金の第1号被保険者(保険料免除者・国民年金基金の加入者を除く)、農業者年金加入者、及び任意加入被保険者です。
いわゆる自営業者、学生、無職の方などは加入でき、サラリーマン・OL・公務員など加入できません。
もし、サラリーマン等を辞めて自営業など始める場合には、この付加年金という制度を活用してはいかがでしょうか?
補足になりますが、この付加年金保険料は国民年金の保険料と合わせて支払いますので、実際の支払いは、国民年金保険料とプラス400円の付加年金保険料という形になります。
又、この付加年金は国民年金(いわゆる老齢基礎年金)とセットで支給されることになります。
ここが最も注意することなのですが、老齢基礎年金の受給権がないと 付加年金も支給されませんので、ご注意下さい。(保険料を納めた期間(免除期間を含む)が原則25年以上必要です)
この付加年金のことを私はよく「金魚のふん!」と呼びます。
なぜかと言いますと、老齢基礎年金に常にくっついて離れないのです。
老齢基礎年金には繰上げ、繰下げという制度があるのですが、(いずれこの制度に関しても詳しく書こうと思います)この繰り上げ、繰り下げを行った場合、付加年金も一緒に繰り上げ、繰り下げて支給されるのです。
老齢基礎年金のお尻から離れられないのです。まさしく金魚のふんじゃないでしょうか。
以上で「知らなきゃ損!!金魚のふん制度!!」ではなく「知らなきゃ損!!お宝年金制度!!」の付加年金についてお送り致しました。
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