韓国証券取引所の支援で既に証券取引所を開設しているカンボジアとラオスに対して、ミャンマーは現在、日本と組んで証券取引所開設を目指しています。
もともとミャンマーでは、1990年代半ばに証券取引所が開設されたことがありました。その当時は、三井物産による工場団地の建設や、味の素の工場進出や、富士銀行による現地銀行との合併など、日本企業による様々なミャンマー投資ブームが起きていました。
当時も今と同じく、経済開放路線への期待感から積極的な直接投資が行われようとしていました。直接投資と共に間接投資も呼び込もうということで、日本の大和総研が支援して立ち上げたのが当時のミャンマー証券取引所でしたが、残念ながら、経済開放路線の失望感が高まるに連れて、立ち上がったばかりの証券取引所も閉鎖されてしまいました。
しかし、再びミャンマーでは、改革(民主化)の期待感が高まる中、東京証券取引所と大和証券グループが共同で、ミャンマー証券取引所の再稼働に向けて動き出しています。ミャンマー中央銀行との覚書も交わして、取引所開設と関連法規の整備、そして証券会社など関係各署のプレイヤー育成など支援をを進めている最中です。
証券取引所の開設に於いては、実現までに、まだまだ紆余曲折もあるでしょうが、今のところでは、2015年までにはオープンの予定です。
上記のとおり、未だミャンマーには正式な株式の取引所が無いので、我々外国人は、オープンに株が買えない状況ですが、ミャンマー関連株に於いては、日本国内に居ても、「楽天証券」で購入することが可能です。
ミャンマー関連株とは、ミャンマー国外の株式市場に上場している会社の株です。ミャンマーの会社(関連企業)が、シンガポールで会社を買収して子会社化していたり、タイの会社でミャンマーの事業を行っていたり、ミャンマーに関連した事業を行っている会社の株のことです。有名なところでは、シンガポールで上場している「YOMA」や、タイで上場している「CP,タイ航空」などがあります。
特に、シンガポールのSGXで上場している「YOMA]は、ミャンマーで不動産や農業関連、車のディーラーを行っているホールディングスで、将来有望な企業です。私の友人は、2010年12月にシンガポールで「YOMA」の株を、少量ですが購入しました。 それが今現在では、約10倍に成っているそうです。
2015年までに、ミャンマーで、株の取引所がオープンすれば、我々もポテンシャルの高い株式投資が可能に成りますし、ミャンマーは、将来的に外資を惹きつけて、ますます繁栄していくことでしょう。