皆さん、こんにちは。今回は「株式投資の基礎」というテーマで述べたいと思います。
皆さんの中には、株式投資を実際にされている人もいるでしょうね?そのような方にとっては、これから述べる事は当然ご存じだ、と思いますが、再度、株式投資の正しい知識を確認してみて下さいね!
まず株式とは、「株式会社における出資者=株主の持分」を示すものです。この為、株式を購入すると、株主としての権利が発生します。
・経営参加権:会社の経営に参加できる権利
・利益配当請求権:会社からの利益配当を受けられる権利
・残余財産分配請求権:会社が解散した時に、残った財産を分けてもらえる権利
次に、新聞・TVでよく聞く代表的な株価指標についての説明をします。
目次
日経平均株価
「日経平均株価225種」又は「日経225」とも言われ、東証1部に上場している銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を平均し、連続性を失わせないように株価の権利落ち等を修正した平均株価(各銘柄の株価を合計して、銘柄数で割ったもの)の事です。
東証株価指数
「TOPIX」とも言われ、東証1部に上場してる全銘柄を対象に、上場株式数でウェイトをつけた一種の時価総額(株価×株数)指数で、1968年1月4日の時価総額を100として、当日の時価総額を示した指数です。
次に、株式投資をする上で重要な投資指標を説明します。特に「PER」や「PBR」は、株価のバリエーション(割高 or 割安)を見る時には欠かせませんから、よく理解して下さいね!
PER=株価÷1株当り利益(EPSと言います)
「株価収益率」とも言われ、株価が1株あたりの利益の何倍になっているかを見る指標です。
PBR=株価÷1株当り純資産(BPSと言います)
「株価純資産倍率」とも言われ、株価が1株あたりの純資産の何倍になっているかを見る指標です。
配当利回り=1株当りの配当金÷株価×100
配当金の株価(投資金額)に対する利回りをいいます。
配当性向=1株当り配当金÷1株当り利益×100
会社が稼いだ税引き後の利益(当期純利益)のうち、どれだけ配当金として支払ったかの割合をいいます。「高(好)配当株投信」といわれる投資信託は、この配当性向が高い株を組み入れた投資信託をいいます。
ROE=1株当り利益÷1株当り純資産×100
「株主資本利益率」とも言われ、株主資本(自己資本)をベースに、どれだけの利益をあげたかを見る指標です。
今度は、新聞等で目にするやや特殊な取引について説明します。
裁定取引
例えば、株価指数先物取引における実際の先物価格と、先物の理論価格との価格差が一定水準以上に乖離した場合に、現物株式と株価指数先物のうち、割高な方を売りつけ、割安な方を買い付ける事により、利益を確保する取引を言います。一般的には「さや取り」ともいわれます。
信用取引
証券会社に保証金を預けて、必要な資金を借りて株式を購入したり、株券を借りて株式を売却する(空売り)といった取引をいいます。ヘッジファンドの「ロングショート」「マーケットニュートラル」といった運用手法は、この信用取引を利用した運用方法です。
ただ読者の皆さんは、信用取引は手を出さない方がいいですよ。株で大損した人は、ほとんどがこの信用取引で損してますからね!
最後に、一般的な株式投資の投資手法をざっと述べます。
デイトレード
日々売り・買いの取引を行い、翌日まで取引を持ち越さない手法です。
IPO
上場前の株を買い、上場直後に売って利益をだす手法です。よく新聞なんかで騒がれる運用の詐欺事件は、この手が多いです。
配当・株主優待重視
配当金や株主優待を目当てに、投資する手法です。
他にも、仕手株狙い、テーマ狙い、チャート重視、アナリストレポートの推奨銘柄狙い、等いろいろあります。これから株式投資をやろうと考えてる人は、まず自分に合った投資手法を見つけて、それから行うようにして下さいね!
既に株式投資をやられてる人も、今までの結果(リターン)を踏まえて、今一度自分の投資スタイルを確認すると同時に、本当にそれで正しいのかどうか? チェックしてみて下さいね。
どうです、少しは理解できましたでしょうか(笑)?
特に、株式投資(株の売買)で儲けようとすると、銘柄選定も難しいですが、買うタイミングと売るタイミングはもっと難しいですから、サラリーマンの皆さんは、国債等債券に投資して、コツコツと儲ける方がいいかもしれません?今日は、ここまでです。