宝くじの買い過ぎには注意
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宝くじの1等賞金3億円、前後賞合わせた賞金額は5億円と聞くと誰しも「もし、当たったら・・・・」と夢を膨らませてしまいます。年に数回趣味としておこずかいの範囲で購入して夢を買う分には、はずれたとしても抽せん日までの楽しみ代ということで問題ないと思います。
ほぼ毎週発売されるごとに宝くじを購入されている方もいらっしゃいますが、1ヶ月の購入額は毎月の貯蓄額に比べるとどれくらいの割合になっているでしょうか。1割を超えていたら少し注意が必要かもしれません。
知らず知らずのうちに当せんを当てにしていないでしょうか。宝くじの購入費用は当せんのために必要な投資なので無駄使いではないと思われていたら少し問題です。ここでもう一度宝くじについて考えてみましょう。
宝くじの当せん金はわずか46.3%
宝くじ公式サイトによりますと平成23年度の宝くじの収益金の内訳は、当せん金として46.3%、公共事業等に41.1%、印刷経費、売りさばき手数料などに11.6%、社会貢献広報費に1.0%となっています。(宝くじ公式サイトより)
つまり当せん金として期待できるのは購入費用のうち半分以下の46.3%しかありません。
46.3%がどの程度の割合かを少し考えてみます。1枚300円で必ず当たる宝くじを作ったとすると当せん金は約139円です。誰も買わないでしょう。では1種類の当たりとはずれしかないと仮定して2分の1の確率で当たる宝くじを作ったとすると当せん金は約278円です。当たっても損してしまいますのでこれも誰も買わないでしょう。
当せん確率を下げて46.3%にすると当せん金がようやく元手の300円になります。これでも53.7%の確率で損をするだけなので誰も買わないでしょう。実際の宝くじは当せん確率をもっと下げて1等などの当せん金を高くしています。
それでは実際の当せん確率はどのくらいなのでしょうか。平成25年7月10日から発売されるサマージャンボ宝くじでみてみましょう。5百万円以上の高額当せん本数は1ユニット(10,000,000枚)あたり5本ですので、当せん確率は1千万分の5です。
10枚買った場合を考えてみますと確率は10倍になりますので20万分の1になります。甲子園球場の収容人数が5万人弱ですので満員の甲子園球場4個分の観客のうち1人が当たる確率です。10枚買った場合に元手以上が回収できる3,000円以上の当せん確率でも約11.12%しかありません。
今まで宝くじをいくら購入していくら当選金をもらったかわかりますか。宝くじの当選確率は努力によって高めることはできません。また、いくら続けて購入しても次に買う宝くじの当せん確率は上がりません。宝くじの購入費用は抑えて確実な貯蓄に回すことをおすすめします。