下図は米国の3指標NYダウ(黄色)とナスダック(紫色)とS&P500(ブルー)の期間2012年6月30日から2013年6月28日間の動きです。同じ国の市場別の特性が現れ、成果はS&P500が終始トップです。米国株に投資する際には必ずS&P500を加えるようお勧めします。
ところで、各指標はドル表示での価格推移です。下図はNYダウに連動するETF(黄色)とナスダック100に連動するETF(紫色)の円換算グラフとSP500(ブルー)を比較したものです。期間は過去1年間です。
昨年11月末から、円換算NYダウと円換算のナスダック100は5月に50%を超える成果を記録しましたが、6月に入り急落しました。通常のS&P500の上昇率との差は約20%で、この分が円安の効果です。5月には30%近く差がありましたが、6月は円高に振れたため、差が縮小しました。
米国以外の米州における主要株価指数として、メキシコIPC(黄色)、カナダのS&Pトロント総合指数(ブルー)とS&P500の動きです。期間は2012年6月30日~2013年6月28日です。
本年2月下旬から、米国株の上昇に対し、カナダとメキシコは下落トレンドに入り、特にメキシコは顕著で、昨年6月30日の株価を割っています。カナダと比較してもメキシコの下落は5月6月ともに一気に下がりました。6月は最終週に大きく戻し、プラスラインに入りました。
下図は、ブラジル・ボベスパ指数(ブルー)とメキシコIPC(黄色)とラテン諸国を代表する40社の指数に連動するETF(紫色)の動きです。期間は中途半端なのですが、2012年10月31日~2013年6月28日です。3指数ともに本年1月下旬から下降をはじめ、ています。特に風呂汁のボベスパ指数は、途中回復の兆しもないまま、5月末から6月は急落しています。ボベスパを構成する企業の多いラテン40企業の指数も同時期に下落しています。
メキシコIPCは他の2指数に比べ、下落幅の少なく反発は大きなことが分かります。
ラテン40を構成する銘柄は下記を参照ください。
http://jp.ishares.com/product_info/fund/holdings/NYSEARCA/ILF.htm?periodCd=d
このように南北アメリカの株価は北高・南低の様相です。まさに投資は分散を基本とすることを示すグラフ群です。